HOME 駅伝

2023.11.06

大東大が7位!「通過点」の箱根予選会トップ通過経て「目標」の18年ぶりシード獲得/全日本大学駅伝
大東大が7位!「通過点」の箱根予選会トップ通過経て「目標」の18年ぶりシード獲得/全日本大学駅伝

23年全日本大学駅伝で7位フィニッシュを果たした大東大のアンカー・菊地駿介

◇第55回全日本大学駅伝(11月5日/愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮:8区間106.8km)

大学駅伝日本一を決める全日本大学駅伝が行われ、大東大が7位に入り、6位だった2005年以来18年ぶりのシード権を獲得した。

広告の下にコンテンツが続きます

3週間前の箱根駅伝予選会を2年連続でトップ通過したライトグリーンが、昨季からの“成長”を伊勢路で見せつけた。

「箱根予選会のダメージはあったと思うのですが、今年は箱根予選会が通過点で、全日本のシード権を目標に取り組んできました。夏合宿の走り込みで、その土台を作り上げてきたので、(連戦の)心配はしていなかったです」(真名子圭監督)

1区・佐竹勇樹(4年)が5位で発進すると、2区・西川千青(3年)は区間11位、3区・久保田徹(4年)は区間9位。3区終了時で10位まで順位を落とした。しかし、後半区間に強さを発揮する。

4区・入濵輝大(2年)、5区・西代雄豪(3年)で1つずつ順位を上げると、6区のピーター・ワンジル(3年)で6位、7区の大谷章紘(3年)で5位に浮上した。アンカー・菊地駿介(4年)は城西大と創価大にかわされたものの、目標達成の7位でフィニッシュしてシード権をつかみ取った。

広告の下にコンテンツが続きます

「大エースがいないので、総合的な戦い方で8位をピンポイントで取ろうと考えていました。前半区間に主力を置いても、上位校には勝てないので、前半区間は我慢をして、後半区間でしっかりシード圏内に入るというプランを立てていたんです。そういう意味では全区間が頑張ってくれましたね。その中でも、ちょっと崩れかけた流れを戻してくれたのが5区・西代と6区のワンジルだったと思います」(真名子監督)

狙い通りの継走で、目標順位を1つ上回った。

「正直、18年ぶりのシード権は純粋にうれしいです。前回は5年ぶりに出場して、今回ようやく大東大、本来の立ち位置に戻ってこられたでしょうか」と真名子監督。今大会では1973~76年の4連覇を含む7度の優勝を誇っており、OBの真名子監督が4年生だった2000年には3位に入っている。

次なる戦いは4度の総合優勝を経験している箱根駅伝だ。伊勢路での躍進を自信に、9年ぶりの「シード権」獲得に向かって突き進む。

広告の下にコンテンツが続きます

文/酒井政人

◇第55回全日本大学駅伝(11月5日/愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮:8区間106.8km) 大学駅伝日本一を決める全日本大学駅伝が行われ、大東大が7位に入り、6位だった2005年以来18年ぶりのシード権を獲得した。 3週間前の箱根駅伝予選会を2年連続でトップ通過したライトグリーンが、昨季からの“成長”を伊勢路で見せつけた。 「箱根予選会のダメージはあったと思うのですが、今年は箱根予選会が通過点で、全日本のシード権を目標に取り組んできました。夏合宿の走り込みで、その土台を作り上げてきたので、(連戦の)心配はしていなかったです」(真名子圭監督) 1区・佐竹勇樹(4年)が5位で発進すると、2区・西川千青(3年)は区間11位、3区・久保田徹(4年)は区間9位。3区終了時で10位まで順位を落とした。しかし、後半区間に強さを発揮する。 4区・入濵輝大(2年)、5区・西代雄豪(3年)で1つずつ順位を上げると、6区のピーター・ワンジル(3年)で6位、7区の大谷章紘(3年)で5位に浮上した。アンカー・菊地駿介(4年)は城西大と創価大にかわされたものの、目標達成の7位でフィニッシュしてシード権をつかみ取った。 「大エースがいないので、総合的な戦い方で8位をピンポイントで取ろうと考えていました。前半区間に主力を置いても、上位校には勝てないので、前半区間は我慢をして、後半区間でしっかりシード圏内に入るというプランを立てていたんです。そういう意味では全区間が頑張ってくれましたね。その中でも、ちょっと崩れかけた流れを戻してくれたのが5区・西代と6区のワンジルだったと思います」(真名子監督) 狙い通りの継走で、目標順位を1つ上回った。 「正直、18年ぶりのシード権は純粋にうれしいです。前回は5年ぶりに出場して、今回ようやく大東大、本来の立ち位置に戻ってこられたでしょうか」と真名子監督。今大会では1973~76年の4連覇を含む7度の優勝を誇っており、OBの真名子監督が4年生だった2000年には3位に入っている。 次なる戦いは4度の総合優勝を経験している箱根駅伝だ。伊勢路での躍進を自信に、9年ぶりの「シード権」獲得に向かって突き進む。 文/酒井政人

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.04.29

3000m障害・三浦龍司 パリ五輪内定は持ち越しも8分22秒07で制し「勝負に勝つという意味では良かった」/織田記念

◇第58回織田幹雄記念(4月29日/ホットスタッフフィールド広島) 日本グランプリシリーズG1の織田記念が行われ、男子3000m障害は三浦龍司(SUBARU)が8分22秒07で優勝した。昨年のブダペスト世界選手権6位のた […]

NEWS 東京五輪代表・青山華依が涙の復活 チャレンジレースから決勝へ「レース経験を戻していきたい」/織田記念

2024.04.29

東京五輪代表・青山華依が涙の復活 チャレンジレースから決勝へ「レース経験を戻していきたい」/織田記念

◇第58回織田幹雄記念(4月29日/ホットスタッフフィールド広島) 日本グランプリシリーズG1の織田記念が行われ、女子100mはハリス・ジョージア(豪州)が11秒57(±0)で優勝した。日本人トップの2位に石川優(青学大 […]

NEWS 女子100mH・田中佑美が混戦抜け出し13秒00でV 「しっかり流れに乗れた」/織田記念

2024.04.29

女子100mH・田中佑美が混戦抜け出し13秒00でV 「しっかり流れに乗れた」/織田記念

◇第58回織田幹雄記念(4月29日/ホットスタッフフィールド広島) 日本グランプリG1の織田記念が行われ、12秒台のベストを持つ日本人5人が出場した女子100mハードルは、ブタペスト世界選手権代表の田中佑美(富士通)が1 […]

NEWS 110mH村竹ラシッドが13秒29!社会人デビューもフィニッシュ後転倒で「2年連続ヒヤヒヤ」/織田記念

2024.04.29

110mH村竹ラシッドが13秒29!社会人デビューもフィニッシュ後転倒で「2年連続ヒヤヒヤ」/織田記念

◇第58回織田幹雄記念(4月29日/ホットスタッフフィールド広島) 日本グランプリG1の織田記念が行われ、男子110mハードルは村竹ラシッド(JAL)が13秒29(-0.6)をマークして制した。 広告の下にコンテンツが続 […]

NEWS 【大会結果】第58回織田幹雄記念(2024年4月29日)

2024.04.29

【大会結果】第58回織田幹雄記念(2024年4月29日)

【大会結果】第58回織田幹雄記念(2024年4月29日/ホットスタッフフィールド広島) グランプリ ●男子 100m   守祐陽(大東大)    10秒26(+0.7) 1500m  G.アブラハム(阿見AC) 3分39 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年5月号 (4月12日発売)

2024年5月号 (4月12日発売)

パリ五輪イヤー開幕!

page top