HOME 駅伝

2023.11.03

富士通 大会新でV4達成「今組めるベストメンバー」盤石のタスキリレーで3年ぶり日本一へ弾み/東日本実業団駅伝
富士通 大会新でV4達成「今組めるベストメンバー」盤石のタスキリレーで3年ぶり日本一へ弾み/東日本実業団駅伝

23年東日本実業団対抗駅伝/4連覇を飾った富士通

◇第64回東日本実業団対抗駅伝(11月3日/埼玉・埼玉県庁~熊谷スポーツ文化公園陸上競技場:7区間76.9km)

1月1日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の予選会を兼ねた東日本実業団対抗駅伝が行われ、富士通が3時間41分06秒の大会新で4連覇を達成した。

4区の塩尻和也でトップに立ってからは影も踏ませぬ完勝。5区の横手健、6区の伊豫田達弥と3連続区間賞で勝負を決めた。

広告の下にコンテンツが続きます

10月15日にパリ五輪代表選考会となるマラソングランドチャピオンシップ(MGC)があり、富士通からは鈴木健吾、浦野雄平、飯田貴之が出場。特例措置でタスキをつなぎきればニューイヤー駅伝出場権を獲得できるなか、髙橋健一監督は「マラソンがありながら、今組めるベストのメンバー」でしっかりと勝ちにいった。

最長区間の16.8kmは、5000mの東京五輪代表・坂東悠汰が務めた。「実業団で初めて長い距離を走るので緊張しましたが、後ろに塩尻がいて安心して走れました」と振り返る。区間賞こそ逃したが、トップと10秒差の3位でつなぐと、仲間の期待に応えて塩尻が区間タイの快走。「もう少しタイムを稼ぎたかった」と話すものの、流れを完全にたぐり寄せた。

5区・横手は「向かい風もあるなかで粘れた」、6区のルーキー・伊豫田は「流れを切らさないように心掛けました」と4連覇に貢献し、安堵の表情を浮かべる。

「これほどうまくいくとは思っていませんでした」と高橋監督。メンバーの視線はすでに「ニューイヤー駅伝の優勝」に向けられている。3年ぶりの王座奪還へ。大きな弾みをつける継走だった。

◇第64回東日本実業団対抗駅伝(11月3日/埼玉・埼玉県庁~熊谷スポーツ文化公園陸上競技場:7区間76.9km) 1月1日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の予選会を兼ねた東日本実業団対抗駅伝が行われ、富士通が3時間41分06秒の大会新で4連覇を達成した。 4区の塩尻和也でトップに立ってからは影も踏ませぬ完勝。5区の横手健、6区の伊豫田達弥と3連続区間賞で勝負を決めた。 10月15日にパリ五輪代表選考会となるマラソングランドチャピオンシップ(MGC)があり、富士通からは鈴木健吾、浦野雄平、飯田貴之が出場。特例措置でタスキをつなぎきればニューイヤー駅伝出場権を獲得できるなか、髙橋健一監督は「マラソンがありながら、今組めるベストのメンバー」でしっかりと勝ちにいった。 最長区間の16.8kmは、5000mの東京五輪代表・坂東悠汰が務めた。「実業団で初めて長い距離を走るので緊張しましたが、後ろに塩尻がいて安心して走れました」と振り返る。区間賞こそ逃したが、トップと10秒差の3位でつなぐと、仲間の期待に応えて塩尻が区間タイの快走。「もう少しタイムを稼ぎたかった」と話すものの、流れを完全にたぐり寄せた。 5区・横手は「向かい風もあるなかで粘れた」、6区のルーキー・伊豫田は「流れを切らさないように心掛けました」と4連覇に貢献し、安堵の表情を浮かべる。 「これほどうまくいくとは思っていませんでした」と高橋監督。メンバーの視線はすでに「ニューイヤー駅伝の優勝」に向けられている。3年ぶりの王座奪還へ。大きな弾みをつける継走だった。

富士通の東日本実業団駅伝Vメンバーをチェック!

1区 松枝博輝 33分45秒(区間10位) 2区 ベナード・キメリ 21分44秒(区間2位) 3区 坂東悠汰 48分28秒(区間8位) 4区 塩尻和也 27分09=区間タイ(区間1位) 5区 横手健 22分14秒(区間1位) 6区 伊豫田達弥 30分02秒(区間1位) 7区 椎野修羅 37分44秒(区間2位)

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.17

日本陸連が育成年代の競技会ガイドラインを策定 来年の滋賀インターハイについて18時開始案など対応継続

日本陸連は12月17日に第106回理事会を開き、「育成年代における競技会ガイドライン」を策定したことを発表した。 このガイドラインは日本陸連がかねてから示している「競技者育成指針」に基づいたもので、「育成年代における競技 […]

NEWS 世界リレー日本代表要項を発表!北京世界選手権のメダル、出場目指して 世界競歩チーム選手権、世界ロードラニング選手権も

2025.12.17

世界リレー日本代表要項を発表!北京世界選手権のメダル、出場目指して 世界競歩チーム選手権、世界ロードラニング選手権も

日本陸連は12月17日、ボツワナ・ハボローネで26年5月2日~3日に開催される世界リレーの日本代表選考要項を発表した。 2027年北京世界選手権の出場権獲得、および世界選手権でのメダル獲得のため、戦略的に選手団をは編成す […]

NEWS U20世界選手権の日本代表選考要項を発表!U20世界8位以内など記録重視の選考に

2025.12.17

U20世界選手権の日本代表選考要項を発表!U20世界8位以内など記録重視の選考に

日本陸連は12月17日、米国・オレゴンで8月5日~9日に開催されるU20世界選手権の日本代表選考要項を発表した。 世界で活躍できるU20カテゴリートップレベルの競技者を派遣し、金メダル獲得を目指す選手団を編成する方針。参 […]

NEWS 26年日本選手権の参加資格発表 参加標準と申込資格記録の2つを採用 アジア大会選考

2025.12.17

26年日本選手権の参加資格発表 参加標準と申込資格記録の2つを採用 アジア大会選考

日本陸連は12月17日、第106回理事会を開き、来年の第110回日本選手権の参加資格について発表した。 今回は「参加標準記録」と「申込資格」の2つの参加資格を設定し、参加標準記録は高く定められている。ターゲットナンバー( […]

NEWS 今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【後編】 〝ぬけぬけ病〟に苦しんだ実業団生活、来年度からはチームのコーチに就任

2025.12.17

今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【後編】 〝ぬけぬけ病〟に苦しんだ実業団生活、来年度からはチームのコーチに就任

全国高校駅伝や箱根駅伝でヒーローになった村澤明伸(SGホールディングス、34歳)が今年度限りでの「引退」を表明した。実業団では故障に苦しみながら、マラソンにも挑戦。北海道マラソンで優勝して、MGCにも出場した。来年度から […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top