HOME 海外

2023.10.20

英国陸連がテクニカル・ディレクターを解任 ブダペスト世界陸上で好成績も資金難で混乱続く
英国陸連がテクニカル・ディレクターを解任 ブダペスト世界陸上で好成績も資金難で混乱続く

英国は23年ブダペスト世界選手権では男女の4×400mRでともに銅メダル。合計でも過去最多に並ぶ10個のメダルを獲得した 写真/Mochizuki Jiro(Agence SHOT)

10月17日、英国陸連は代表監督にあたるテクニカル・ディレクターを務めていたスティーブン・マグワイア氏の解任を発表した。後任として、臨時ヘッドコーチには1980年代から90年代にかけて女子短距離で活躍したポーラ・ダン氏が就任することも翌日発表されている。

英『ガーディアン』紙によると、マグワイア氏の解任理由は公開されていないが、英国陸連の最高責任者のジャック・バックナー氏との間に対立があったという。

英国は8月のブダペスト世界選手権では過去最高にならぶ10個のメダルを獲得し、マグワイア氏の手腕が評価されている。

広告の下にコンテンツが続きます

一方で、英国陸連は昨年から財政状況の悪化が伝えられており、ブダペスト世界選手権の代表選考において厳しい基準を設けて少数精鋭での選手団で臨んだことに対して、国際大会に送り出す選手を絞り、派遣に掛かる費用を抑制するためだったとも言われている。さらに、来年のパリ五輪リレー種目の出場国を決める24年世界リレー大会(バハマ)にスタッフを派遣することが難しいと議論されるほど資金面での混乱が伝えられている。

ブダペスト世界選手権の選考では22年オレゴン世界選手権男子110mハードルで5位に入賞したジョシュア・ゼラーですら出場できない厳しいもので、選手からは反発の声も相次いだ。さらに、今回の解任騒動においても不透明なことが多いため、女子短距離のディナ・アッシャー・スミスが懸念の声をSNSで上げている。

10月17日、英国陸連は代表監督にあたるテクニカル・ディレクターを務めていたスティーブン・マグワイア氏の解任を発表した。後任として、臨時ヘッドコーチには1980年代から90年代にかけて女子短距離で活躍したポーラ・ダン氏が就任することも翌日発表されている。 英『ガーディアン』紙によると、マグワイア氏の解任理由は公開されていないが、英国陸連の最高責任者のジャック・バックナー氏との間に対立があったという。 英国は8月のブダペスト世界選手権では過去最高にならぶ10個のメダルを獲得し、マグワイア氏の手腕が評価されている。 一方で、英国陸連は昨年から財政状況の悪化が伝えられており、ブダペスト世界選手権の代表選考において厳しい基準を設けて少数精鋭での選手団で臨んだことに対して、国際大会に送り出す選手を絞り、派遣に掛かる費用を抑制するためだったとも言われている。さらに、来年のパリ五輪リレー種目の出場国を決める24年世界リレー大会(バハマ)にスタッフを派遣することが難しいと議論されるほど資金面での混乱が伝えられている。 ブダペスト世界選手権の選考では22年オレゴン世界選手権男子110mハードルで5位に入賞したジョシュア・ゼラーですら出場できない厳しいもので、選手からは反発の声も相次いだ。さらに、今回の解任騒動においても不透明なことが多いため、女子短距離のディナ・アッシャー・スミスが懸念の声をSNSで上げている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.19

トップアスリートとの交流会 中島佑気ジョセフ、小池祐貴、栁田大輝、廣中璃梨佳、山本有真も参加/RIKUJOフェスティバル

日本陸連は11月19日、RIKUJOフェスティバル(11月29日/東京・国立競技場)で実施するトップアスリートとのゲスト交流会に新たに参加する選手を発表した。 すでに、13人のアスリートが参加することが発表されているが、 […]

NEWS 全中駅伝に出場する女子48チームが出そろう 3連覇狙う京山をはじめ、大沢野、松橋などが全国切符 櫛形は20回目

2025.11.19

全中駅伝に出場する女子48チームが出そろう 3連覇狙う京山をはじめ、大沢野、松橋などが全国切符 櫛形は20回目

9月から開催されてきた第33回全国中学校駅伝(12月14日)の都道府県予選が11月16日をもって終了し、47都道府県の代表に開催地枠で出場するチームを加えた全48チームが出そろった。 女子は前回の全国大会で2連覇を飾った […]

NEWS 全中駅伝男子・出場チームが決定! 17チームが初出場 塩山は第1回大会以来32年ぶり 京山、三島の全国V経験校も

2025.11.19

全中駅伝男子・出場チームが決定! 17チームが初出場 塩山は第1回大会以来32年ぶり 京山、三島の全国V経験校も

9月から開催されてきた第33回全国中学校駅伝(12月14日)の都道府県予選が11月16日をもって終了し、47都道府県の代表に開催地枠で出場するチームを加えた全48チームが出そろった。 男子は2年前に全国制覇を達成している […]

NEWS マラソン日本記録保持者・鈴木健吾が神奈川大のアンバサダー就任 「刺激や勇気を届けられる存在でありたい」

2025.11.19

マラソン日本記録保持者・鈴木健吾が神奈川大のアンバサダー就任 「刺激や勇気を届けられる存在でありたい」

神奈川大は11月19日、男子マラソン日本記録保持者でOBの鈴木健吾が陸上部のアンバサダーに就任したと発表した。 鈴木は箱根駅伝では3年連続で2区を担い、3年時に区間賞を獲得。4年時には東京マラソンで2時間10分21秒で走 […]

NEWS 岡山・京山が今年も男女ともに全国出場! 全中1500m優勝・是枝愛香を擁する内部は26年ぶり/中学駅伝

2025.11.19

岡山・京山が今年も男女ともに全国出場! 全中1500m優勝・是枝愛香を擁する内部は26年ぶり/中学駅伝

12月14日に行われる第33回全国中学校駅伝の出場を懸けた県大会が、11月14日から16日にかけて、全国10県で行われた。 14日の岡山県大会では、2年前に全国男女優勝、女子は昨年も連覇を飾った京山が圧倒的な継走を披露。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top