HOME 国内

2023.10.20

田中希実が800mと1000mに出場「世界のスピード上がっている」/MDC
田中希実が800mと1000mに出場「世界のスピード上がっている」/MDC

MDCの会見に登壇した田中希実

10月20、21日に行われる日本グランプリシリーズG3の Middle Distance Circuitに先駆けて出場選手の会見が開かれ、エリート選手の田中希実(New Balance)、館澤亨次(横浜DeNA)、山本有真(積水化学)の3選手が意気込みを語った。

1500m(3分59秒19)、5000m(14分29秒18)の日本記録を持つ田中は昨年に続いて出場。今回は初日の800m、2日目はメイン種目となる1000mにエントリーしている。前回も1000mに出場して賞金100万円を手にした田中は、この種目でも日本記録(2分37秒33)を持つ。

「前回は自分自身も楽しむことと、大会のコンセプトでもある発展、普及に貢献したい部分が大きかった」と言うが、今年は「スピードを最後まで維持したい部分もある」と“真剣モード”を強調する。

広告の下にコンテンツが続きます

シーズン後半はスピードに特化しており、800mや1000mに出場する意図について「世界のスピードも上がっていますし、5000mで活躍する選手はラスト2周(800m)でも日本の800mトップ選手よりも速い」と実感。スタミナ面には自信をのぞかせるが、「スピードを近づけるのが大事で、それを発揮するためのスタミナ」だという。

800mは「まずは全力をぶつけて、今季ベスト(2分03秒98)は出したい」とし、「スッキリして1000mは勝負したい」と語った。

5000mでアジア選手権を制し、ブダペスト世界選手権に出場した山本も1000mに出場。「元々、1500mを中心にやっていて、大学3年目以降は中距離を1本も出ていない。久しぶりなので楽しみたい」とし、「1000mは走ったことがないのでプランはわかりませんが、スピード強化として田中さんについていきたい」と意気込みを語った。

2017、18、20年と日本選手権1500mを3度制している館澤は1000mで前回3位。「1000mは800mの能力だけでも、1500mの能力だけでもダメ。きついところを混ぜたレース」と説明し、「まずは日本記録(2分18秒69)の更新を目標に、2分20秒は切りたい。800mを1分51秒で通過して、どれだけラストスパートできるか」と見据えていた。

この大会は800mの元日本記録保持者・横田真人氏(TWOLAPS代表)が「陸上競技場の景色を変えたい、スタンドを満員にしたい」「お世話になった中距離を盛り上げていきたい」と立ち上げ、今年から日本グランプリシリーズに組み込まれた。800mと1500mの選手が1000mという距離で「中距離ナンバーワン」を決め、男女それぞれの優勝者は賞金100万円を手にする。

メインとなる2日目はインフルエンサーによるレースやイベント、キッチンカーなど、さまざまな催しもあり、人気グループ「ケツメイシ」の大蔵さんがDJを務めて会場を彩る。

10月20、21日に行われる日本グランプリシリーズG3の Middle Distance Circuitに先駆けて出場選手の会見が開かれ、エリート選手の田中希実(New Balance)、館澤亨次(横浜DeNA)、山本有真(積水化学)の3選手が意気込みを語った。 1500m(3分59秒19)、5000m(14分29秒18)の日本記録を持つ田中は昨年に続いて出場。今回は初日の800m、2日目はメイン種目となる1000mにエントリーしている。前回も1000mに出場して賞金100万円を手にした田中は、この種目でも日本記録(2分37秒33)を持つ。 「前回は自分自身も楽しむことと、大会のコンセプトでもある発展、普及に貢献したい部分が大きかった」と言うが、今年は「スピードを最後まで維持したい部分もある」と“真剣モード”を強調する。 シーズン後半はスピードに特化しており、800mや1000mに出場する意図について「世界のスピードも上がっていますし、5000mで活躍する選手はラスト2周(800m)でも日本の800mトップ選手よりも速い」と実感。スタミナ面には自信をのぞかせるが、「スピードを近づけるのが大事で、それを発揮するためのスタミナ」だという。 800mは「まずは全力をぶつけて、今季ベスト(2分03秒98)は出したい」とし、「スッキリして1000mは勝負したい」と語った。 5000mでアジア選手権を制し、ブダペスト世界選手権に出場した山本も1000mに出場。「元々、1500mを中心にやっていて、大学3年目以降は中距離を1本も出ていない。久しぶりなので楽しみたい」とし、「1000mは走ったことがないのでプランはわかりませんが、スピード強化として田中さんについていきたい」と意気込みを語った。 2017、18、20年と日本選手権1500mを3度制している館澤は1000mで前回3位。「1000mは800mの能力だけでも、1500mの能力だけでもダメ。きついところを混ぜたレース」と説明し、「まずは日本記録(2分18秒69)の更新を目標に、2分20秒は切りたい。800mを1分51秒で通過して、どれだけラストスパートできるか」と見据えていた。 この大会は800mの元日本記録保持者・横田真人氏(TWOLAPS代表)が「陸上競技場の景色を変えたい、スタンドを満員にしたい」「お世話になった中距離を盛り上げていきたい」と立ち上げ、今年から日本グランプリシリーズに組み込まれた。800mと1500mの選手が1000mという距離で「中距離ナンバーワン」を決め、男女それぞれの優勝者は賞金100万円を手にする。 メインとなる2日目はインフルエンサーによるレースやイベント、キッチンカーなど、さまざまな催しもあり、人気グループ「ケツメイシ」の大蔵さんがDJを務めて会場を彩る。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.01

サニブラウンが熱血アドバイス「成功し続けて最終的にトップに残る人はほとんどいない」失敗と挑戦のススメ

日本陸連は12月1日、第12期ダイヤモンドアスリート・ダイヤモンドアスリートNextageの認定式を開いた。 同プログラムは東京五輪に向けた中長期的なエリートアスリートの国際人としての育成を目的に2014年にスタート。こ […]

NEWS 高1の松下碩斗と後藤大樹がダイヤモンドアスリートNextage新規認定「小さな目標からステップアップ」

2025.12.01

高1の松下碩斗と後藤大樹がダイヤモンドアスリートNextage新規認定「小さな目標からステップアップ」

日本陸連は12月1日、第12期ダイヤモンドアスリート・ダイヤモンドアスリートNextageの認定式を開いた。 ダイヤモンドアスリートは東京五輪に向けた中長期的なエリートアスリートの国際人としての育成を目的に2014年にス […]

NEWS 110mH古賀ジェレミーがDA認定「覚悟が強くなった」世界級の国内シニアに挑戦へ

2025.12.01

110mH古賀ジェレミーがDA認定「覚悟が強くなった」世界級の国内シニアに挑戦へ

日本陸連は12月1日、第12期ダイヤモンドアスリート・ダイヤモンドアスリートNextageの認定式を開いた。 ダイヤモンドアスリートは東京五輪に向けた中長期的なエリートアスリートの国際人としての育成を目的に2014年にス […]

NEWS ドルーリー朱瑛里「自分の可能性を最大限発揮できる」先輩の背中追い米国の大学進学へ

2025.12.01

ドルーリー朱瑛里「自分の可能性を最大限発揮できる」先輩の背中追い米国の大学進学へ

日本陸連は12月1日、第12期ダイヤモンドアスリート・ダイヤモンドアスリートNextageの認定式を開いた。 ダイヤモンドアスリートは東京五輪に向けた中長期的なエリートアスリートの国際人としての育成を目的に2014年にス […]

NEWS ダイヤモンドアスリート認定式 “先輩”サニブラウンが後輩へ金言「チャレンジし続ける心を忘れずに頑張ってほしい」

2025.12.01

ダイヤモンドアスリート認定式 “先輩”サニブラウンが後輩へ金言「チャレンジし続ける心を忘れずに頑張ってほしい」

日本陸連は12月1日、第12期ダイヤモンドアスリート・ダイヤモンドアスリートNextageの認定式を開いた。 ダイヤモンドアスリートは東京五輪に向けた中長期的なエリートアスリートの国際人としての育成を目的に2014年にス […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top