◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州)
中国・杭州で開催されている第19回アジア大会の陸上競技の4日目の午後セッションで男子110mハードル決勝が行われ、高山峻野(ゼンリン)がヤクボ・アルユーハ(クウェート)と13秒41(-0.4)の同タイムで同時優勝。日本勢の金メダルは1982年ニューデリー大会の藤森良文以来、41年ぶりの快挙だった。
「スタートからしっかり出られた」と、今大会から再度挑戦している7歩のアプローチで加速していくが、「中盤から後半にかけてバランスを崩してしまった」と8、9台目でハードルに接触して失速。それでも10台目を越えた後はスプリントでアル・ユーハに食らいつき、身体を投げ出してフィニッシュした。
長い判定の末、先に高山の名前が出たが、すぐさまアルユーハと同タイム・着差なしとわかった。「栄誉あることですし、41年ぶりということで久しぶりに日本に金メダルをもたらすことができてうれしいです」。7月のアジア選手権に続いて、アジア王者の称号を手にした。
「正直、勝てると思っていなかった」
ブダペスト世界選手権から帰国後、新しい高反発スパイクを着用しながら練習していたが、右脚を軽い肉離れ。軽症で済んだが、その間に「アプローチの7歩を試してみた」という。以前にも挑戦したことがあるが8歩を貫いてきたが、「前半で力を出し切って中盤以降で失速が大きくなるとデータも出ている」ため改めて7歩に挑戦した。今回終えてみて「やっぱり8歩で」と言うが、高みを目指しているからこその試行錯誤だ。
9月に29歳になった高山。「スピードはどうしても落ちてきている。その分、ハードリングでカバーできるようにやっていますが、なかなかうまくいかない」。若きライバルたちの台頭に、「もう引退も近い」といつもの“高山節”も出るが、そのホープたちが誰よりも高山の勝負強さを知っている。今回のアジア大会でも、またその強さを証明した。
「去年は気楽にやってタイムが一気に伸びた。もう少し気楽にやっていいのかなとは思います」
30歳になる年で迎えるパリ五輪イヤーも、高山流でしっかり戦い抜く。
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