HOME 国内、日本代表

2023.10.03

棒高跳・諸田実咲が4m48の日本新で2位!「ワクワクした気持ちあった」/アジア大会
棒高跳・諸田実咲が4m48の日本新で2位!「ワクワクした気持ちあった」/アジア大会

23年アジア大会女子棒高跳で日本記録を樹立し、銀メダルを獲得した諸田実咲

◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州)

中国・杭州で開催されている第19回アジア大会の陸上競技の4日目の午後セッションに行われた女子棒高跳で、諸田実咲(アットホーム)が銀メダルを獲得。自らの日本記録を7cm更新する4m48に成功した。

「まさかです。記録は狙っていなくて、3位以内に入れればいいなって思っていました」。そう言って目を丸くする。アジア記録保持者の李玲、17年U18世界選手権金メダルの牛春格という強力な中国勢がいたため、「銀メダルが取れるとは思っていなかったです」と笑う。

広告の下にコンテンツが続きます

試技だけで見れば絶好調だった。3m80からスタートさせた諸田は、4m00、4m10、4m20、4m30と1回で成功を重ねていく。今季は6月中旬から膝を痛めていた影響もあり、アジア選手権以降もなかなか調子が上がらなかった。「3週間前にやっと痛みが減ってきました」。現地入りしてから「すごく動けて、ワクワクした気持ちがあった」という。

「動きにキレもあって、踏み切りに向けてスピードも出せた。4m30がすごくい浮いていたので、これは4m40は普通にいけるなって」

そのイメージ通り、昨年までの日本記録を、この大舞台で跳んで見せた。続く4m48は「もっとポールを曲げられて、反発をもらうイメージでいったら跳べちゃいました」。

ビッグゲームで跳んだ価値あるビッグジャンプ。「大きな大会で跳べたことで自信が得られました。パリ五輪も少し近づいたかなって思います」。

小学生時代から棒高跳に魅了され、学生記録、日本記録と塗り替えてきた諸田。棒高跳王国・群馬が生んだ最高傑作は、世界へ飛び立つための準備に入った。

◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州) 中国・杭州で開催されている第19回アジア大会の陸上競技の4日目の午後セッションに行われた女子棒高跳で、諸田実咲(アットホーム)が銀メダルを獲得。自らの日本記録を7cm更新する4m48に成功した。 「まさかです。記録は狙っていなくて、3位以内に入れればいいなって思っていました」。そう言って目を丸くする。アジア記録保持者の李玲、17年U18世界選手権金メダルの牛春格という強力な中国勢がいたため、「銀メダルが取れるとは思っていなかったです」と笑う。 試技だけで見れば絶好調だった。3m80からスタートさせた諸田は、4m00、4m10、4m20、4m30と1回で成功を重ねていく。今季は6月中旬から膝を痛めていた影響もあり、アジア選手権以降もなかなか調子が上がらなかった。「3週間前にやっと痛みが減ってきました」。現地入りしてから「すごく動けて、ワクワクした気持ちがあった」という。 「動きにキレもあって、踏み切りに向けてスピードも出せた。4m30がすごくい浮いていたので、これは4m40は普通にいけるなって」 そのイメージ通り、昨年までの日本記録を、この大舞台で跳んで見せた。続く4m48は「もっとポールを曲げられて、反発をもらうイメージでいったら跳べちゃいました」。 ビッグゲームで跳んだ価値あるビッグジャンプ。「大きな大会で跳べたことで自信が得られました。パリ五輪も少し近づいたかなって思います」。 小学生時代から棒高跳に魅了され、学生記録、日本記録と塗り替えてきた諸田。棒高跳王国・群馬が生んだ最高傑作は、世界へ飛び立つための準備に入った。

女子棒高跳日本歴代5傑

4.48 諸田 実咲(アットホーム)    2023.10. 2 4.40 我孫子智美(滋賀レイクスターズ) 2012. 6. 9 4.36 錦織 育子(三慶サービスAC)  2006. 4.29 4.35 近藤 高代(長谷川体育施設)   2004. 5.29 4.33 那須 眞由(KAGOTANI)      2022. 4.24

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.05

西山和弥、竹内竜真、デレセらが防府読売マラソンでV目指す 五輪MGC出場権懸けた一戦

◇第56回防府読売マラソン(12月7日/山口県防府市) MGCシリーズ2025-26の第56回防府読売マラソンが12月7日(日)に行われる。大会は男子がMGCシリーズのG1(グレード1)、女子がG3に位置づけられており、 […]

NEWS 細谷恭平が悲願の初Vなるか!?伝統の福岡国際マラソン 2時間9分でロス五輪MGCへ

2025.12.05

細谷恭平が悲願の初Vなるか!?伝統の福岡国際マラソン 2時間9分でロス五輪MGCへ

◇福岡国際マラソン2025(12月7日/福岡市・平和台陸上競技場発着) MGCシリーズ2025-26男子G1の福岡国際マラソン2025が12月7日に行われる。来年の名古屋アジア大会代表選考会を兼ねているだけでなく、28年 […]

NEWS ナイキから高いサポート性に優れたランニングシューズ「ナイキ ストラクチャー プラス」が登場!

2025.12.05

ナイキから高いサポート性に優れたランニングシューズ「ナイキ ストラクチャー プラス」が登場!

ナイキは、快適さと楽しさを併せ持ったスタビリティシューズであるナイキ ストラクチャー プラスを発売することを発表した。 ナイキではロードランニングシューズをシンプルな3つのカテゴリー(ペガサス、ボメロ、ストラクチャー)に […]

NEWS パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」

2025.12.04

パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」

24年パリ五輪男子20km競歩代表の濱西諒が12月1日に自身のSNSを更新し、所属していたサンベルクスを11月末で退社したことを発表した。 濱西は大阪府出身で、履正社高から競歩に取り組み、国体優勝など早くから頭角を現した […]

NEWS 飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催

2025.12.04

飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催

東京世界選手権男子200m代表の飯塚翔大(ミズノ)が11月30日から12月3日まで、ラオスを訪問。4日にリモートで現地で行った活動について報告会見を行った。 飯塚はJICA(国際協力機構)が進める「スポーツを通じて世界平 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top