HOME 国内、日本代表

2023.09.30

10000m田澤廉が4位入賞「競り合う力足りなかった」12月の日本選手権で「記録狙っていきたい」/アジア大会
10000m田澤廉が4位入賞「競り合う力足りなかった」12月の日本選手権で「記録狙っていきたい」/アジア大会

男子長距離の田澤廉

◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州)

中国・杭州で開催されている第19回アジア大会の陸上競技の2日目の午後セッションに男子10000mが行われ、田澤廉(トヨタ自動車)が4位、塩尻和也(富士通)が5位に入った。

広告の下にコンテンツが続きます

スタート前に2人とチームスタッフ間で「誰もいかなかったら2人で交互に引っ張ろう」と話し合ったといい、その通り塩尻が先に前に出た。田澤は2000mでトップに立ち、5分45秒で通過した。

「2人で8000mまで引っ張るかたちになったのですが、できればバーレーンの選手に前に行ってほしかった」と田澤。何度か「手で(行って)とジェスチャーをした」と言うが、海外勢は順位だけにこだわったレースを展開した。

そうしたなか、「やってやろう」と思った矢先。残り3周を切ったところで転倒があり、塩尻が巻き込まれた。そこで一気にレースが動いた際に「自分の中で(動きが)崩れた」と田澤。メダル争いについたものの、「引っ張っていたぶん、体力を使ってしまって競り合う力が足りなかった」と悔しがった。

ここに向けて、「正直、本当に疲れていました」と田澤。今年は箱根駅伝から始まり、そこからはブダペスト世界選手権に向けた過酷な挑戦が始まった。

駒大卒業間近の3月に米国に渡りTheTENに出場して27分28秒04。さらにトヨタ自動車初戦となった5月のゴールデンゲームズinのべおか(27分51秒21)、すぐに英国に渡って27分40秒40と連戦した。7月のアジア選手権では脱水症状となるほど過酷な状況で金メダルを獲得。アジア王者として念願だったブダペストの舞台に立ち、15位と力走した。

「もともと、連戦がきくタイプではないので回避も考えましたが、出ると決めていたので、出るからには……というのがありました」

その気持ちの強さも田澤が成長してきた要因の一つ。「今年は過去にないくらい10000mを走ったので、休む期間がなかった」。それでも、今年12月10日には、もう一つの大一番となる、パリ五輪選考会の日本選手権10000mが控える。参加標準記録27分00秒00を突破して優勝すれば代表に内定。「そこまでは気を張っていかないといけない。日本選手権で記録を狙っていきたいので切り替えていきたい」。

常に世界で戦うことを意識してきた田澤。厳しい道のりは承知の上で、その歩みを止めることはない。

転倒に巻き込まれた塩尻は6位で入選したのち、転倒した選手が失格により5位(28分35秒02)に繰り上がった。「アクシデントを含めて勝というところには足りていなかった」と話し、「他の国の選手に(ペースメーカーとして)使われてしまった」と振り返る。5000mについては「今のところ(転倒の)痛みはないので、5000mに出れば大事ではなかったということで」と話している。

◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州) 中国・杭州で開催されている第19回アジア大会の陸上競技の2日目の午後セッションに男子10000mが行われ、田澤廉(トヨタ自動車)が4位、塩尻和也(富士通)が5位に入った。 スタート前に2人とチームスタッフ間で「誰もいかなかったら2人で交互に引っ張ろう」と話し合ったといい、その通り塩尻が先に前に出た。田澤は2000mでトップに立ち、5分45秒で通過した。 「2人で8000mまで引っ張るかたちになったのですが、できればバーレーンの選手に前に行ってほしかった」と田澤。何度か「手で(行って)とジェスチャーをした」と言うが、海外勢は順位だけにこだわったレースを展開した。 そうしたなか、「やってやろう」と思った矢先。残り3周を切ったところで転倒があり、塩尻が巻き込まれた。そこで一気にレースが動いた際に「自分の中で(動きが)崩れた」と田澤。メダル争いについたものの、「引っ張っていたぶん、体力を使ってしまって競り合う力が足りなかった」と悔しがった。 ここに向けて、「正直、本当に疲れていました」と田澤。今年は箱根駅伝から始まり、そこからはブダペスト世界選手権に向けた過酷な挑戦が始まった。 駒大卒業間近の3月に米国に渡りTheTENに出場して27分28秒04。さらにトヨタ自動車初戦となった5月のゴールデンゲームズinのべおか(27分51秒21)、すぐに英国に渡って27分40秒40と連戦した。7月のアジア選手権では脱水症状となるほど過酷な状況で金メダルを獲得。アジア王者として念願だったブダペストの舞台に立ち、15位と力走した。 「もともと、連戦がきくタイプではないので回避も考えましたが、出ると決めていたので、出るからには……というのがありました」 その気持ちの強さも田澤が成長してきた要因の一つ。「今年は過去にないくらい10000mを走ったので、休む期間がなかった」。それでも、今年12月10日には、もう一つの大一番となる、パリ五輪選考会の日本選手権10000mが控える。参加標準記録27分00秒00を突破して優勝すれば代表に内定。「そこまでは気を張っていかないといけない。日本選手権で記録を狙っていきたいので切り替えていきたい」。 常に世界で戦うことを意識してきた田澤。厳しい道のりは承知の上で、その歩みを止めることはない。 転倒に巻き込まれた塩尻は6位で入選したのち、転倒した選手が失格により5位(28分35秒02)に繰り上がった。「アクシデントを含めて勝というところには足りていなかった」と話し、「他の国の選手に(ペースメーカーとして)使われてしまった」と振り返る。5000mについては「今のところ(転倒の)痛みはないので、5000mに出れば大事ではなかったということで」と話している。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.08.24

円盤投アレクナ 大会新の72m58! 400mHドス・サントスが世界歴代6位の46秒43/DLシレジア

世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)13戦・シレジア大会(ポーランド)が8月23日に行われ、男子円盤投では世界記録保持者のM.アレクナ(リトアニア)が大会新の72m58で優勝した。 アレクナは2002年生まれの […]

NEWS ケジェルチャ 世界新の56分51秒! フルマラソン2時間切りに続く快挙/ブエノスアイレスハーフ

2026.08.24

ケジェルチャ 世界新の56分51秒! フルマラソン2時間切りに続く快挙/ブエノスアイレスハーフ

ブエノスアイレス・シティ・ハーフマラソン(アルゼンチン)が8月23日に開催され、男子ハーフマラソンでY.ケジェルチャ(エチオピア)が56分51秒の世界新で優勝した。 従来の世界記録はJ.キプリモ(ウガンダ)が今年3月に打 […]

NEWS 中学生最速は菅野凌玖!序盤から抜け出し10秒80で栄冠「『順位ではなく自分との勝負』と思って臨んだ」/山口全中

2026.08.24

中学生最速は菅野凌玖!序盤から抜け出し10秒80で栄冠「『順位ではなく自分との勝負』と思って臨んだ」/山口全中

◇第53回全日本中学校選手権(8月20日~23日/山口・維新みらいふスタジアム)4日目 中学日本一を懸けた山口全中の4日目が行われ、男子100mは菅野凌玖(安中一3群馬)が10秒80(±0)で優勝。混戦を制し、中学ナンバ […]

NEWS 3000m障害 三浦龍司が自己9番目の8分11秒84も転倒 三浦、村竹ともファイナルへ/DLシレジア

2026.08.24

3000m障害 三浦龍司が自己9番目の8分11秒84も転倒 三浦、村竹ともファイナルへ/DLシレジア

世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)第13戦・シレジア大会(ポーランド)が8月23日に行われた。 男子3000m障害には日本記録保持者の三浦龍司(SUBARU)が出場した。序盤はいつものように後方からレースを進 […]

NEWS 100mH中島ひとみ シレジアで12秒91 急遽出場で初DLの雰囲気を経験

2026.08.23

100mH中島ひとみ シレジアで12秒91 急遽出場で初DLの雰囲気を経験

世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)第13戦・シレジア大会(ポーランド)が8月23日に行われ、ノンDL種目の女子100mハードルに日本記録保持者の中島ひとみ(長谷川体育施設)が出場。12秒91(+0.5)の7位 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年9月号 (8月17日発売)

2026年9月号 (8月17日発売)

滋賀IH総特集
山口全中展望
アジア大会代表Close up

page top