◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)2日目
ブダペスト世界陸上2日目のモーニングセッションが行われ、男子400m予選4組に出場した佐藤風雅(ミズノ)は、自身初の44秒台となる日本歴代3位の44秒97で2着通過を果たした。
300mを通過し、最後の直線にトップで入った。これには「まさか世界陸上のレースで?」と思ったそうだが、「自分のいい展開で進めることができた」と手応え十分。右隣の2016年リオ五輪王者、キラニ・ジェームス(グレナダ)に逆転を許したが、シーン・・ベイリー(ジャマイカ)には0.01秒先着して2着を確保。そして、記録を確認すると両手を振り下ろすようにガッツポーズを見せた。
1組で32年ぶり日本新の44秒77を出した佐藤拳太郎(富士通)に続く、日本人3人目の「45秒」の壁突破。記録の壁は誰かが越えれば、立て続けに越えていけるもの。これまで、従来の日本記録を保持していた高野進しか出していなかった44秒台に、“ダブル佐藤”が連続で突入した。
ただ、喜んでばかりはいられない。「直線でちょっと崩れました。それがなければ1位通過もあったと思います」と、早くも次のレースを見据える。
世界大会初出場だった前回も準決勝に進んだが、海外勢の「フィジカル面で差を感じた」とスピードとパワーを前に圧倒され、45秒71の5着だった。だが、その後の4×400mリレーでは4位メンバーの1走として貢献した。
今季はさらに力をつけ、7月のアジア選手権では日本歴代6位タイ(当時・5位タイ)の45秒13で銀メダルを獲得。男女混合4×400mリレーでは自己最速ラップの44秒2を叩き出していた。
「準決勝ではさらにベストを更新して、高野先生以来の決勝に進出したい」と佐藤。44秒台突入や日本記録更新は佐藤拳太郎に先を越されたが、ファイナルの舞台は譲らない。
準決勝は中1日空けて、日本時間の8月23日午前4時に行われる。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.12.23
-
2025.12.23
-
2025.12.22
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
2025.12.21
早大が来春入部選手発表!高校駅伝1区激闘の増子陽太、新妻、本田がそろって加入!
2025.12.21
【大会結果】第76回全国高校駅伝・男子(2025年12月21日)
-
2025.12.21
-
2025.12.20
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
-
2025.12.21
-
2025.12.21
-
2025.12.21
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.23
箱根駅伝Stories/3度目の山で伝説を作る早大・工藤慎作 スピードに磨き「ストロングポイントとして活躍を」
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 中学では当初卓球部を希望 「いよいよ始まるなっていうところで、純粋に […]
2025.12.23
箱根駅伝Stories/東京国際大・大村良紀「10区で展開を作っていく走りを」 集大成の舞台で全力を出し切る
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 競技を続けるきっかけは消去法 「大村良紀=10区」、という構図ができ […]
2025.12.23
箱根駅伝Stories/自信と屈辱を経てたくましく成長した中大・岡田開成 「自分がゲームチェンジャーになろう」
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 武者修行で変わった“基準” 中大・岡田開成(2年)にとって第101回 […]
2025.12.23
ニューイヤー駅伝「クマ対応」発表 桐生市内一部エリアに出没例 該当区間の中止も
一般社団法人日本実業団陸上競技連合は12月23日、第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の「クマ対応」について発表した。 同大会は群馬県庁スタート・フィニッシュで、前橋市、高崎市、伊勢崎氏、太田市、桐生市をめぐ […]
2025.12.23
短距離の竹田一平がスズキを退社「一生の宝物」今後も競技継続 中大2年時にU20代表
スズキは12月末をもって男子短距離の竹田一平が退社・退団すると発表した。 竹田は埼玉県出身の28歳。不動岡高時代は走幅跳や三段跳をメインにしていたが、中大から本格的にスプリントへ。大学2年だった2016年には10秒27を […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳
