◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)1日目
ブダペスト世界陸上1日目のモーニングセッションが行われ、女子走幅跳の秦澄美鈴(シバタ工業)は6m41(-0.8)でグループB13位、全体23位で予選敗退に終わった。
7月のアジア選手権で6m97の日本記録を樹立。堂々、参加標準記録(6m85)を突破、アジア王者としてランキング10位で2大会連続の世界選手権に臨んだ。
だが、1回目ファウルのあと、2回目も「助走、踏み切りが良かった」もののファウル。あとがなくなった3回目になんとか記録を残したが、決勝に届かず。6m61以上が進出ラインと考えれば、「今季のアベレージを考えれば行けたな、という」悔しい結果となった。
「調子は良かった」と言うが、1回目は「しっかりスピードに乗らないといけなかった」と磨いてきた助走が出せず。「出だし(1回目)が悪かった」ところから流れを作れず、「うまく合わせられなかった」と唇を噛んだ。
時折、あふれ出しそうな思いをグッとこらえ、「まだまだ及ばない。力不足でした」と秦。「オレゴン(22年)は記憶がないくらいアッという間でしたが、今回は違う悔しさというか、情けない」と言うが、「参加標準記録を突破して出ることを目指してきた。それはプラスに捉えたい」。長く止まっていた日本記録を動かし、世界へと駒を進めてきた功績は計り知れない。
「ダイヤモンドリーグで入賞争いだったり、もっと世界で戦うための場数を増やしていきたい」
すでにパリ五輪の参加標準記録は突破している。次は世界と「戦う」ために、そしてベストの跳躍をするために。この悔しさをビッグジャンプへの助走とする。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2024.05.02
2024.04.26
やり投・北口榛花 五輪シーズン初戦へ「結果がどうであれ次につなげられれば」/DL蘇州
-
2024.04.29
-
2024.04.29
2024.04.12
40年以上の人気シューズ”ペガサス”シリーズの最新作!「ナイキ ペガサス 41」が登場!
-
2024.04.26
-
2024.04.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.05.02
栗原啓吾が富士山の銘水に加入 「新たな環境で陸上を続けられる感謝を忘れず」 3月にSUBARUを退社
富士山の銘水は、5月1日付で栗原啓吾が入社したことを発表した。 栗原は群馬県出身。東農大二高時代に3年連続で全国高校駅伝の4区を走るなど活躍し、中央学大では1、2、4年時に箱根駅伝に出場。2年時には1区でトップと13秒差 […]
2024.05.02
単独インタビュー「私は田中希実ですと自信を持って言えるようになった」プロ1年目の総括と思い描くパリでのレース
昨年4月、田中希実は実業団チームを離れて「New Balance」所属の“プロランナー”としてのキャリアをスタートさせた。 プロとして駆け抜けた1年。ブダペスト世界選手権では5000m8位入賞し、ダイヤモンドリーグ(DL […]
2024.05.02
塩尻和也、太田智樹、相澤晃がパリ五輪に近づくか!?田澤が欠場、次の勢力は!?/日本選手権10000m
パリ五輪代表選考会となる第108回日本選手権10000mが5月3日に静岡・小笠山総合運動公園静岡スタジアムで行われる。男子の有力選手を見ていこう。 【女子のみどころ】3連覇中の本命・廣中が不在 小海遥、五島莉乃、高島由香 […]
2024.05.02
3連覇中の本命・廣中が不在 小海遥、五島莉乃、高島由香の三つ巴か/日本選手権10000m
パリ五輪代表選考会となる第108回日本選手権10000mが5月3日に静岡・小笠山総合運動公園静岡スタジアムで行われる。女子の有力選手を見ていこう。 【男子の見どころ】塩尻和也、太田智樹、相澤晃がパリ五輪に近づくか!?田澤 […]
Latest Issue 最新号
2024年5月号 (4月12日発売)
パリ五輪イヤー開幕!