◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)1日目
アジア選手権の1日目が行われ、女子やり投では斉藤真理菜(スズキ)が61m67で金メダルを獲得した。
東京五輪金メダリストの劉詩穎(中国)が1投目に61m51でトップに立ったが、2投目に斉藤が61m67でリードを奪う。そのまま1度も首位の座を譲らず、6投目にはこの日2度目の60mオーバー(61m15)。五輪女王を抑え、アジアの頂点に立った。
3投目以降で記録を伸ばせなかったことで「満足はできませんが」としつつも、斉藤は「金メダルはただただうれしいです」。両親も応援に駆けつけたそうで、日の丸を掲げる雄姿を見せられたことを喜ぶ。
国士大4年時だった2017年に62m37(日本歴代5位)をマーク。同年のロンドン世界選手権(2017年)にも出場したが、その後はケガに悩まされ、思うような結果を残せない日々が続いた。
しかし、身体や動きを一から見直した今季は、シーズン初戦から59m97をマークするなど復調。4月末の織田記念では雨の中でセカンドベストの62m07、5月上旬の木南記念でも61m63で2位。そして、6月上旬の日本選手権は、オレゴン世界選手権銅メダリストの北口榛花(JAL)を逆転で抑え、5年ぶりの優勝を飾った。
2大会ぶりの世界陸上代表入りに向け、ワールドランキングではターゲットナンバー(36)圏内の17位につけている。今大会の優勝で安全圏に入るのは濃厚。再び、世界の舞台に立つ日がやってくる。
「私も北口さんのところまで行けると思っていますし、技術では誰にも負けないと思っています」と斉藤。「力を発揮するのが実力ですし、それが足りていないところ」と課題を見つめつつ、「まずは大学4年の自分を超えたい。過去の自分に勝つのが私」と、ブダペスト世界陸上本番を見据える。
「北口さんと切磋琢磨して、一緒に表彰台に上りたい」。27歳は、そう力強く意気込みを口にした。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.07.04
400mHボルが結婚!世界歴代2位、23年世界陸上金メダリストの25歳
2025.07.04
日本選手権、2日目も猛暑のため競技時間変更 一部種目を夜に
2025.07.04
東京世界陸上懸けた熱戦!20年ぶり国立開催の日本選手権、今日開幕
-
2025.07.03
-
2025.07.03
-
2025.07.03
2025.07.02
HOKAの新作レーシングシューズ「ROCKET X 3」が7月2日に新登場!
-
2025.07.01
-
2025.06.27
-
2025.06.17
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.07.04
400mHボルが結婚!世界歴代2位、23年世界陸上金メダリストの25歳
女子400mハードルのフェムケ・ボル(オランダ)が自身のSNSを更新し、結婚したことを報告した。 25歳のボル。自己記録の50秒95は世界歴代2位。23年ブダペスト世界選手権では金メダルに輝いた。昨年のパリ五輪では男女混 […]
2025.07.04
日本選手権、2日目も猛暑のため競技時間変更 一部種目を夜に
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権の2日目の競技開始時間の変更が決まった。 広告の下にコンテンツが続きます 主催する日本陸連は、大会前から暑熱に関する […]
2025.07.04
東京世界陸上懸けた熱戦!20年ぶり国立開催の日本選手権、今日開幕
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が今日(7月4日)に開幕する。 広告の下にコンテンツが続きます 初日のトラック種目の決勝は男子3000m障害と女子5 […]
2025.07.03
日本選手権初日の競技日程が変更 暑熱対策の一環としてフィールド種目が14時以降開始へ
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権の初日のタイムテーブル変更が発表された。 広告の下にコンテンツが続きます 大会のオープニング種目として女子棒高跳、同 […]
2025.07.03
1500m、5000m出場の田中希実 代表内定とともに「世界陸上で戦うことを意識したレース」を目指す 廣中との対戦「楽しみ」/日本選手権
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権の開幕を控え、前日会見が国立競技場で行われ、女子1500m、5000mに出場する田中希実(New Balance)が […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会