◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)1日目
アジア選手権の1日目が行われ、女子1500mでは田中希実(New Balance)が世界水準の快走を見せた。
スタートして、250mで早くも先頭へ。「どこかで仕掛けるというよりは、他の選手がこぼれていくような、細かくペースを上げるビルドアップを意識した」と田中。最初の400mを72秒で通過すると一段ペースを上げ、集団の人数を6人に絞る。
800m通過が2分17秒。この400mを65秒に上げ、ここからさらにペースアップして独走へ。そして残り300m、「全米選手権で走っている自分を想像」しながらダメ押しのスパートを放った。7月5日にフィンランドで出した今季ベスト(4分07秒05)を上回る4分06秒75をマークし、堂々のアジア女王に輝いた。
同種目の日本勢では2005年仁川大会(韓国)の杉森美保以来4人目の金メダルで、この時に杉森が出した4分12秒69が従来の大会記録。それを6秒近く塗り替え、田中は「シーズンベストが出たのでうれしいです」と笑顔をのぞかせた。
レースプランについては、まさに世界を意識したもの。「海外選手もそういうレースをしますし、私も前回(17年)はまったく歯が立たなかったところから、力を見せつけたかったんです」。インド・ブバネーシュワルで開催された17年は兵庫・西脇工高3年のとき。4分20秒43で4位と世界との差を突きつけられたが、6年の成長をしっかりと示す圧巻の内容だった。
21年の東京五輪で8位入賞の快挙を成し遂げて以降、必ずしも思い描く結果、走りができたわけではない。昨年のオレゴン世界選手権は5000mでは2大会連続のファイナルに進んだものの、1500mは準決勝で敗退した。
だが、今は違う。「世界のトップ争いができるところを目指して」4月にプロ転向を決意し、目標に向かってまっすぐ突き進んできた。
6月の日本選手権では2年連続で1500m、5000mの2冠に輝くと、その後のケニア合宿を経て、今大会直前には5000mで日本歴代3位、ブダペスト世界選手権参加標準記録(14分57秒00)を突破する14分53秒60をマーク。試合を重ねながら調子を上げていく、田中のいつものスタイルだが、その水準は昨年までよりも着実に上がっている。
オレゴン世界選手権では800mを含む3種目にチャレンジしたが、ブダペストでは「より世界と戦える種目」として1500mと5000mに照準を絞る。プロとして初めて挑む世界大会へ、「アジアで勝てたことを誇りに変えたい」と田中。「少し休んで」、いよいよ世界選手権への準備に入る。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.11.07
北口榛花のやり投教室開催「私にとっても貴重な時間」経験を基に一人ひとりと向き合う
2026.11.06
2026.11.06
2026.11.06
2026.11.06
2026.11.01
順大は9位でシード権逃す「スケジュールの問題」と反省も好材料あり/全日本大学駅伝
2026.11.01
2026.11.01
2026.10.17
2026.10.08
2026.10.17
Latest articles 最新の記事
2026.11.08
ルーキー・古川陽樹が1時間2分50秒でV! 新見春陽ら青学大勢が上位独占/世田谷246ハーフ
第21回世田谷246ハーフマラソンは11月8日、東京・駒沢オリンピック公園競技場を発着で行われ、古川陽樹(青学大1)が1時間2分50秒(速報値)で優勝した。 古川は岩手・盛岡大附高出身。1年時に全国高校駅伝3区18位の力 […]
2026.11.07
北口榛花のやり投教室開催「私にとっても貴重な時間」経験を基に一人ひとりと向き合う
女子やり投の北口榛花(JAL)が主催するやり投に特化した「はるかなる教室Supported by JAL」(主催:株式会社スポーツビズ)の千葉会場が11月7日に行われた。 このイベントはパリ五輪金メダリストの北口が「これ […]
2026.11.07
27年アジア選手権の日程変更 5月28日から6日間開催 U18アジア選手権などのスケジュールも決定
日本陸連とアジア陸連は11月6日までに、2027年のアジア陸連主催大会のスケジュールを発表した。 この中で、5月25日から開催予定だった第27回アジア選手権(中国・厦門)は3日延期され、5月28日から6月2日までの6日間 […]
2026.11.07
長森結愛が5000mで15分17秒71の高校新記録! 27年ぶりに5秒近くも更新 U20世界選手権3000m5位の実力者
第333回日体大長距離競技会兼第26回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)は11月7日、横浜・健志台キャンパス陸上競技場で行われ、NCG女子5000mで長森結愛(仙台育英2宮城)が15分17秒71 […]
Latest Issue
最新号

2026年11月号 (10月14日発売)
アジア大会総特集
駅伝プレビュー

