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2023.06.16

1500m・山本釉未が4分17秒55で制覇&立命館宇治がトリオ入賞!混戦の男子は落合晃がV/IH近畿
1500m・山本釉未が4分17秒55で制覇&立命館宇治がトリオ入賞!混戦の男子は落合晃がV/IH近畿

近畿地区大会女子1500mを制した山本釉未(立命館宇治3京都)

◇インターハイ近畿地区大会(6月15日~18日/和歌山・紀三井寺公園競技場)2日目

夏の北海道インターハイを懸けた近畿地区大会の2日目が行われ、男女の1500mで好レースが展開された。

女子は残り1周から仕掛けた山本釉未(立命館宇治3京都)が4分17秒55の好タイムで快勝。チームメイトの池田悠音(3年)、大西桃花(2年)が2位(4分21秒03)、6位(4分21秒71)で入り、立命館宇治は3人そろって全国切符をつかんだ。

山本は「1500mは自信がありませんでしたが、荻野由信先生などから自信を持って走れば大丈夫と言われていたので、最後まで冷静に走ることができました。今日はタイムより順位を大事にしていましたが、目標の(4分)10秒台が出せてよかったです」と笑顔で振り返った。

レースは塚本夕藍(薫英女学院2大阪)、池田らが積極的に集団を引っ張り、入りの400mを68秒、800mを2分21秒で通過。残り1周の鐘の音とともに山本が先頭に立ち、リードを奪う。1200mを3分30秒で通過した直後からもう一段ギアをアップ。残り400mを65秒でまとめ、2位に4秒近い差をつけた。

それでも、「自分で引っ張るレースができなかったのが課題」と、2日後の3000mに向けても気を引き締める山本。1500mでは「全国ではさらに強い選手がたくさんいるので、挑戦者のつもりで臨みたいです」と、近畿でつかんだ自信を胸に北海道に乗り込むつもりだ。

2位以下は大混戦で、2位の池田に続いて3位の北村凜(東大阪大敬愛2)が4分21秒30、0.06秒差で関本遥(須磨学園3兵庫)が4位に入り、集団をリードした塚本は4分21秒65で5位を確保し、全国大会出場を決めた。

3分50秒を切るベストを持つ選手が数多くそろった男子は、入りの400mが64秒、800mが2分11秒とスローな展開に。残り1周から落合晃(滋賀学園2滋賀)と中学記録(3分49秒02)保持者の川口峻太朗(洛南2京都)が抜け出し、ラスト200mで一気に突き抜けた落合が3分52秒17で制した。

残り1周を55秒でまとめた落合は、「どんなレース展開になっても対応できるイメージは作ってきたので、落ち着いてレースを進められました。ラストは持ち味のスピードをしっかりと生かせました」と笑顔で振り返る。

ペースが落ちた2周目で転倒があるなど混戦となったが、「位置取りもうまくいき、勝ち切れたことは自信になります」。タイムこそ自己ベスト(3分47秒56)には届かなったものの、全国に向けて収穫のあるレースとなった。

2位は福田海未(智辯カレッジ3奈良)で3分53秒33、3位は川口で3分53秒38だった。

全国インターハイは8月2日から6日に北海道・厚別公園競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。

※事実関係2誤りがありましたので、修正しました。
文/花木 雫
写真/弓庭保夫

◇インターハイ近畿地区大会(6月15日~18日/和歌山・紀三井寺公園競技場)2日目 夏の北海道インターハイを懸けた近畿地区大会の2日目が行われ、男女の1500mで好レースが展開された。 女子は残り1周から仕掛けた山本釉未(立命館宇治3京都)が4分17秒55の好タイムで快勝。チームメイトの池田悠音(3年)、大西桃花(2年)が2位(4分21秒03)、6位(4分21秒71)で入り、立命館宇治は3人そろって全国切符をつかんだ。 山本は「1500mは自信がありませんでしたが、荻野由信先生などから自信を持って走れば大丈夫と言われていたので、最後まで冷静に走ることができました。今日はタイムより順位を大事にしていましたが、目標の(4分)10秒台が出せてよかったです」と笑顔で振り返った。 レースは塚本夕藍(薫英女学院2大阪)、池田らが積極的に集団を引っ張り、入りの400mを68秒、800mを2分21秒で通過。残り1周の鐘の音とともに山本が先頭に立ち、リードを奪う。1200mを3分30秒で通過した直後からもう一段ギアをアップ。残り400mを65秒でまとめ、2位に4秒近い差をつけた。 それでも、「自分で引っ張るレースができなかったのが課題」と、2日後の3000mに向けても気を引き締める山本。1500mでは「全国ではさらに強い選手がたくさんいるので、挑戦者のつもりで臨みたいです」と、近畿でつかんだ自信を胸に北海道に乗り込むつもりだ。 2位以下は大混戦で、2位の池田に続いて3位の北村凜(東大阪大敬愛2)が4分21秒30、0.06秒差で関本遥(須磨学園3兵庫)が4位に入り、集団をリードした塚本は4分21秒65で5位を確保し、全国大会出場を決めた。 3分50秒を切るベストを持つ選手が数多くそろった男子は、入りの400mが64秒、800mが2分11秒とスローな展開に。残り1周から落合晃(滋賀学園2滋賀)と中学記録(3分49秒02)保持者の川口峻太朗(洛南2京都)が抜け出し、ラスト200mで一気に突き抜けた落合が3分52秒17で制した。 残り1周を55秒でまとめた落合は、「どんなレース展開になっても対応できるイメージは作ってきたので、落ち着いてレースを進められました。ラストは持ち味のスピードをしっかりと生かせました」と笑顔で振り返る。 ペースが落ちた2周目で転倒があるなど混戦となったが、「位置取りもうまくいき、勝ち切れたことは自信になります」。タイムこそ自己ベスト(3分47秒56)には届かなったものの、全国に向けて収穫のあるレースとなった。 2位は福田海未(智辯カレッジ3奈良)で3分53秒33、3位は川口で3分53秒38だった。 全国インターハイは8月2日から6日に北海道・厚別公園競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。 ※事実関係2誤りがありましたので、修正しました。 文/花木 雫 写真/弓庭保夫

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