HOME ニュース、国内

2020.08.29

ケンブリッジが10秒03! 日本歴代7位タイの自己新で進化示す/福井ANG2020
ケンブリッジが10秒03! 日本歴代7位タイの自己新で進化示す/福井ANG2020

ケンブリッジが10秒03!

日本歴代7位タイの自己新で進化示す

 

福井県の9.98スタジアム(福井県営陸上競技場)で行われたAthlete Night Games in FUKUIの男子100mで、ケンブリッジ飛鳥(Nike)が10秒03(+1.0)をマークして優勝。10秒06の桐生祥秀(日本生命)、小池祐貴(住友電工)らを抑えた。

Athlete Night Games in FUKUI
男子100m決勝(+1.0)
10秒03 ケンブリッジ飛鳥(Nike)
10秒06 桐生祥秀(日本生命)
10秒19 小池祐貴(住友電工)
10秒21 多田修平(住友電工)
10秒27 水久保漱至(城西大)
10秒28 草野誓也(アクセル)
10秒33 岩崎光太郎(ユティック)
12秒87 東田旺洋(茨城陸協)

「今日は予選から自分の走りができた」。予選、決勝とも桐生と同組。予選は壮絶な競り合いの中で10秒05(+1.0)。決勝では、「さらに(重心を)乗り込めていけた」と、力強くフィニッシュまで駆け抜けた。「ここまでの2試合は苦手だった前半がよかった反面、全体の流れに物足りなさがありました。今日は中盤以降、イメージ通り走れたと思います」。17年頃と比べ、「力任せだった走りから、丁寧な走りができています」とケンブリッジ。桐生が9秒98を出した場所で、その桐生との競り合いを見事に制した。

フィニッシュ後、空を見つめて感慨にふけった。「長かったです」。素直な感想だった。

2016年の日本選手権を制しリオ五輪に出場。17年には10秒08の自己記録をマークし、桐生、山縣亮太(セイコー)らとともに日本人初の9秒台を期待される存在に成長した。

しかし、その後は故障が続き、「なかなか思うような走りができなかった」。17年に桐生が9秒98と扉を開き、サニブラウン・アブデル・ハキーム、小池が9秒台に突入した。昨年は日本選手権8位。ドーハ世界選手権に出場することはできなかった。

それでも今季は、「コントロールできる筋肉」を使った走りにシフト。持ち味だったキレのある走りを取り戻した。「上半身と下半身の連動を意識」し、中心から力を発揮。初戦となった7月の東京選手権で10秒2台を3本まとめると、1週間前のゴールデングランプリでは10秒1台を2本。調子を上げて福井へ向かった。

ここ数年、「焦りもありました」と本音も吐露。これまで1度しか出していなかった10秒0台を同一大会で2本。「17年も状態がよかったですが、今のほうが9秒台に近いのかな。もう3人もいるので、気持ち的に余裕を持って(9秒台に)挑めます」。もう焦りはない。

新型コロナウイルスの影響もあり、4月以降では福井での試合が、陸上界にとっては観客を入れた最初の競技会。「たくさんの人がいてモチベーションも上がりました」と、その表情は充実感にあふれていた。

持ち前の勝負強さと力強さ。それに加え、バランスのとれた筋力と動きの連動。4人目の9秒台、そして来年に延期された東京五輪へ。ケンブリッジの進化はまだまだ止まりそうにない。

100m日本歴代10傑
9.97(+0.8) サニブラウン・A・ハキーム19年
9.98(+1.8) 桐生祥秀17年
9.98(+0.5) 小池祐貴19年
10.00(+1.9) 伊東浩司98年
10.00(+0.2) 山縣亮太17年
10.02(+2.0) 朝原宣治01年
10.03(+1.8) 末續慎吾03年
10.03(+1.0) ケンブリッジ飛鳥
10.07(+1.9) 江里口匡史09年
10.07(+1.8) 多田修平17年

ケンブリッジが10秒03! 日本歴代7位タイの自己新で進化示す   福井県の9.98スタジアム(福井県営陸上競技場)で行われたAthlete Night Games in FUKUIの男子100mで、ケンブリッジ飛鳥(Nike)が10秒03(+1.0)をマークして優勝。10秒06の桐生祥秀(日本生命)、小池祐貴(住友電工)らを抑えた。 Athlete Night Games in FUKUI 男子100m決勝(+1.0) 10秒03 ケンブリッジ飛鳥(Nike) 10秒06 桐生祥秀(日本生命) 10秒19 小池祐貴(住友電工) 10秒21 多田修平(住友電工) 10秒27 水久保漱至(城西大) 10秒28 草野誓也(アクセル) 10秒33 岩崎光太郎(ユティック) 12秒87 東田旺洋(茨城陸協) 「今日は予選から自分の走りができた」。予選、決勝とも桐生と同組。予選は壮絶な競り合いの中で10秒05(+1.0)。決勝では、「さらに(重心を)乗り込めていけた」と、力強くフィニッシュまで駆け抜けた。「ここまでの2試合は苦手だった前半がよかった反面、全体の流れに物足りなさがありました。今日は中盤以降、イメージ通り走れたと思います」。17年頃と比べ、「力任せだった走りから、丁寧な走りができています」とケンブリッジ。桐生が9秒98を出した場所で、その桐生との競り合いを見事に制した。 フィニッシュ後、空を見つめて感慨にふけった。「長かったです」。素直な感想だった。 2016年の日本選手権を制しリオ五輪に出場。17年には10秒08の自己記録をマークし、桐生、山縣亮太(セイコー)らとともに日本人初の9秒台を期待される存在に成長した。 しかし、その後は故障が続き、「なかなか思うような走りができなかった」。17年に桐生が9秒98と扉を開き、サニブラウン・アブデル・ハキーム、小池が9秒台に突入した。昨年は日本選手権8位。ドーハ世界選手権に出場することはできなかった。 それでも今季は、「コントロールできる筋肉」を使った走りにシフト。持ち味だったキレのある走りを取り戻した。「上半身と下半身の連動を意識」し、中心から力を発揮。初戦となった7月の東京選手権で10秒2台を3本まとめると、1週間前のゴールデングランプリでは10秒1台を2本。調子を上げて福井へ向かった。 ここ数年、「焦りもありました」と本音も吐露。これまで1度しか出していなかった10秒0台を同一大会で2本。「17年も状態がよかったですが、今のほうが9秒台に近いのかな。もう3人もいるので、気持ち的に余裕を持って(9秒台に)挑めます」。もう焦りはない。 新型コロナウイルスの影響もあり、4月以降では福井での試合が、陸上界にとっては観客を入れた最初の競技会。「たくさんの人がいてモチベーションも上がりました」と、その表情は充実感にあふれていた。 持ち前の勝負強さと力強さ。それに加え、バランスのとれた筋力と動きの連動。4人目の9秒台、そして来年に延期された東京五輪へ。ケンブリッジの進化はまだまだ止まりそうにない。 100m日本歴代10傑 9.97(+0.8) サニブラウン・A・ハキーム19年 9.98(+1.8) 桐生祥秀17年 9.98(+0.5) 小池祐貴19年 10.00(+1.9) 伊東浩司98年 10.00(+0.2) 山縣亮太17年 10.02(+2.0) 朝原宣治01年 10.03(+1.8) 末續慎吾03年 10.03(+1.0) ケンブリッジ飛鳥 10.07(+1.9) 江里口匡史09年 10.07(+1.8) 多田修平17年

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.05.29

弘前実が男子4×100mRで40秒58 1500m田中翔が3分52秒74の大会新V 野上源道は跳躍2種目制覇/IH青森県大会

7月の福岡インターハイに向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱い戦いを繰り広げている。 青森県大会は5月24日~27日の4日間、青森市の新青森県総合総合運動公園競技場で行われた。 大会初日に行われた男 […]

NEWS インターハイ都府県大会は最終週 近畿5府県、四国3県、岡山、長崎、熊本で順次開幕 地区大会進出者が出そろう

2024.05.29

インターハイ都府県大会は最終週 近畿5府県、四国3県、岡山、長崎、熊本で順次開幕 地区大会進出者が出そろう

福岡インターハイ(7月28日~8月1日/東平尾公園博多の森陸上競技場)を目指して、明日5月30日から週明けにかけて11の府県大会が開催される。これで、今年度の都府県46大会が終わり、北海道地区の支部大会を含め、6月中旬に […]

NEWS 日本学生個人に栁田大輝、山本亜美ら登録!アツオビン、山形、米澤ら各地区からエントリー箱根駅伝Vの青学大勢も

2024.05.29

日本学生個人に栁田大輝、山本亜美ら登録!アツオビン、山形、米澤ら各地区からエントリー箱根駅伝Vの青学大勢も

日本学連は5月29日、2024日本学生個人選手権(6月14日~16日/神奈川・レモンガススタジアム平塚)のエントリー選手を発表した。 男子100mにブダペスト世界選手権代表の栁田大輝(東洋大)がエントリー。1年時には同大 […]

NEWS 高橋駿士が八種競技5643点の県高校新!円盤投・小野大輝45m70! 総合優勝は男女ともに日大東北/IH福島県大会

2024.05.29

高橋駿士が八種競技5643点の県高校新!円盤投・小野大輝45m70! 総合優勝は男女ともに日大東北/IH福島県大会

7月の福岡インターハイに向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱い戦いを繰り広げている。 福島県大会は5月24日~27日の4日間、福島市のとうほうみんなのスタジアムで行われた。 男子では八種競技は3年前 […]

NEWS 喜久里彩吹3年連続3冠達成、三段跳12m35の県高校新 やり投は赤嶺勝永と上里将平が60mオーバー/IH沖縄県大会

2024.05.29

喜久里彩吹3年連続3冠達成、三段跳12m35の県高校新 やり投は赤嶺勝永と上里将平が60mオーバー/IH沖縄県大会

福岡インターハイ(7月28日~8月1日)に向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱い戦いを繰り広げている。 沖縄県大会は5月24日~27日の4日間、タピック県総ひやごんスタジアム(県総合運動公園陸上競技 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年6月号 (5月14日発売)

2024年6月号 (5月14日発売)

別冊付録学生駅伝ガイド

page top