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パリ五輪代表の編成方針発表 最速は8月ブダペスト世界陸上メダル+五輪標準突破で即内定 入賞者は24年標準突破で内定 リレーは「候補競技者」を設けて強化
パリ五輪代表の編成方針発表 最速は8月ブダペスト世界陸上メダル+五輪標準突破で即内定 入賞者は24年標準突破で内定 リレーは「候補競技者」を設けて強化

22年オレゴン世界選手権女子やり投銅メダルを獲得した北口榛花

日本陸連の第83回理事会が6月4日、日本選手権が開催されている大阪市内で開かれ、2024年パリ五輪に向けた「編成方針および選考基準」について承認された。

山崎一彦・強化委員長はパリ五輪について「最重要」と位置づけ、「メダル獲得、入賞を目指す競技者を1人でも多く派遣する」ことを目的に「揺るぎない実力」が求められるとした。

今回の理事会で個人種目の選考基準についていくつか承認。今夏のブダペスト世界選手権(8月19日から27日)において3位以内に入った日本人最上位選手で、パリ五輪選考の記録の有効期間内である23年7月1日から24年6月30日で参加標準記録を突破した選手は即内定とすることが決まった。

また、メダリストがいない種目における入賞者の日本人最上位は、24年1月1日から6月30日(※5000mと10000mは23年11月1日から)に参加標準記録を突破した段階で内定。いずれもワールドランキング対象競技会(WRk)が条件となっている。

その他の内定条件については、日本選手権の開催日程などが決まり次第、内定条件とともに発表される。

リレー種目はメンバー選考するにあたり「リレー候補競技者」を新たに設けることが決定。一定の基準をもとに「上限は設けない」。これはパリ五輪に向けて「しっかり準備してほしいため、細かく設定して周知したい」(山崎強化委員長)と説明する。

代表選考について4×100mリレーは100mの個人代表、4×400mリレーは400mの個人代表が最優先で、その次に「日本選手権を最重要とし、パリ五輪候補競技者の中からリレーの特性と戦略を考慮して選考」という要項が設けられている。

「金メダルにチャレンジする」男子4×100mリレーの「リレー候補競技者」条件は、記録面では60m6秒55(室内)、100m10秒08、200m20秒26。この記録について「金メダルを目標としていて、目安のタイムが東京五輪金メダルのイタリアの37秒50。これを最低限度の目標とすると、10秒08が4人そろってバトンパスの利得率を7%にすれば37秒49になる」と説明。その他に、100m・200mのブダペスト世界選手権の入賞者、アジア選手権・アジア大会の金メダリストが対象となる。

また、来年5月4、5日に行われるパリ五輪を懸けた世界リレー(バハマ・ナッソー)で「出場権を獲得(上位14チーム)した場合に代表選手として派遣された選手(補欠含む)」も候補選手となる。

その他の種目も細かく記録が設定されている。男子4×400mリレーは200m20秒38、300m32秒02、400m45秒29(室内46秒21)、女子4×100mリレーは60m7秒30(室内)、100m11秒38、200m23秒16、女子4×400mリレーは300m37秒43、400m52秒80(室内53秒69)。

女子の場合はブダペスト世界選手権個人種目出場、アジア選手権・アジア大会メダルなど、やや基準が下がるが、いずれも現状を考えれば高い目標値となっている。

ただし、この記録を持っていてもリレー代表選考において優先されるわけではなく、あくまで「日本選手権を最重要選考競技会とする」としている。

パリ五輪のリレー出場権は最大16チーム。そのうち世界リレーの上位14チームが獲得し、残り2枠は記録で出場権を得る。なお、世界リレーは原則32チームがエントリー。ブダペスト世界選手権で各種目8位以内のチームには出場権が自動的に与えられる。

日本陸連の第83回理事会が6月4日、日本選手権が開催されている大阪市内で開かれ、2024年パリ五輪に向けた「編成方針および選考基準」について承認された。 山崎一彦・強化委員長はパリ五輪について「最重要」と位置づけ、「メダル獲得、入賞を目指す競技者を1人でも多く派遣する」ことを目的に「揺るぎない実力」が求められるとした。 今回の理事会で個人種目の選考基準についていくつか承認。今夏のブダペスト世界選手権(8月19日から27日)において3位以内に入った日本人最上位選手で、パリ五輪選考の記録の有効期間内である23年7月1日から24年6月30日で参加標準記録を突破した選手は即内定とすることが決まった。 また、メダリストがいない種目における入賞者の日本人最上位は、24年1月1日から6月30日(※5000mと10000mは23年11月1日から)に参加標準記録を突破した段階で内定。いずれもワールドランキング対象競技会(WRk)が条件となっている。 その他の内定条件については、日本選手権の開催日程などが決まり次第、内定条件とともに発表される。 リレー種目はメンバー選考するにあたり「リレー候補競技者」を新たに設けることが決定。一定の基準をもとに「上限は設けない」。これはパリ五輪に向けて「しっかり準備してほしいため、細かく設定して周知したい」(山崎強化委員長)と説明する。 代表選考について4×100mリレーは100mの個人代表、4×400mリレーは400mの個人代表が最優先で、その次に「日本選手権を最重要とし、パリ五輪候補競技者の中からリレーの特性と戦略を考慮して選考」という要項が設けられている。 「金メダルにチャレンジする」男子4×100mリレーの「リレー候補競技者」条件は、記録面では60m6秒55(室内)、100m10秒08、200m20秒26。この記録について「金メダルを目標としていて、目安のタイムが東京五輪金メダルのイタリアの37秒50。これを最低限度の目標とすると、10秒08が4人そろってバトンパスの利得率を7%にすれば37秒49になる」と説明。その他に、100m・200mのブダペスト世界選手権の入賞者、アジア選手権・アジア大会の金メダリストが対象となる。 また、来年5月4、5日に行われるパリ五輪を懸けた世界リレー(バハマ・ナッソー)で「出場権を獲得(上位14チーム)した場合に代表選手として派遣された選手(補欠含む)」も候補選手となる。 その他の種目も細かく記録が設定されている。男子4×400mリレーは200m20秒38、300m32秒02、400m45秒29(室内46秒21)、女子4×100mリレーは60m7秒30(室内)、100m11秒38、200m23秒16、女子4×400mリレーは300m37秒43、400m52秒80(室内53秒69)。 女子の場合はブダペスト世界選手権個人種目出場、アジア選手権・アジア大会メダルなど、やや基準が下がるが、いずれも現状を考えれば高い目標値となっている。 ただし、この記録を持っていてもリレー代表選考において優先されるわけではなく、あくまで「日本選手権を最重要選考競技会とする」としている。 パリ五輪のリレー出場権は最大16チーム。そのうち世界リレーの上位14チームが獲得し、残り2枠は記録で出場権を得る。なお、世界リレーは原則32チームがエントリー。ブダペスト世界選手権で各種目8位以内のチームには出場権が自動的に与えられる。

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