2023.06.01
◇第107回日本選手権(6月1日~4日/大阪・ヤンマースタジアム長居)1日目
ブダペスト世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権の1日目に男子やり投が行われ、新井涼平(スズキ)が最終投てきで80m60をマークし、4位から2位に浮上した。
1、2投目がファウルになるなど「内容は本当の良くなかった」と新井。それでも、「最後に(80m台を)投げることができて良かったです」とホッとした表情でそう振り返る。
4月1日の母校・国士大での競技会で82m21と絶好のシーズンインを果たしたが、その後に右ひじに激痛が走った。「2月、3月にハードなトレーニングを詰めていたのですが、その影響かも」と新井。そこからは治療を重ねながらも、織田記念で3位に入るなど、日本選手権に向けて必死の調整をしてきた。「多くの方々のお陰でなんとか間に合うことができました」と感謝する。
2014年に日本歴代2位の86m83をマーク。16年リオ五輪でファイナリスト(11位)になったほか、世界選手権では15年北京から3大会連続で出場してきた。だが、近年は首のケガなどの影響で、なかなか結果を残せない日々が続いてきた。
豊富な練習量で力をつけてきたが、年齢とともに変化する身体にどう対応していく必要もある。今は、「シンプルにきれいなやりを投げる」ことに集中しているそうで、「しっかりと確実に、一つひとつやっていけばできる」と良い意味で肩の力を抜いた取り組みをしている。
日本選手権では7連覇を飾った20年(81m57)以来の80mオーバーに、「またここまで戻ってくることができました」と笑顔で話した新井。2連覇を飾った同じ31歳のディーン元気(ミズノ)とともに、再び日本男子やり投を引っ張る存在に戻る覚悟だ。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.07.14
東京世界陸上アンバサダーに三段跳3連覇・テイラー氏と100mH2大会金メダルのピアソン氏
-
2025.07.14
-
2025.07.13
-
2025.07.13
2025.06.17
2025中学最新ランキング【男子】
-
2025.06.17
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.07.14
DLロンドン女子5000mに田中希実がエントリー! 男子100mで再びライルズ VS テボゴ アレクナ、マフチフ、ボルらも参戦
7月14日、ダイヤモンドリーグ(DL)第11戦のロンドン大会(英国/7月19日)のエントリーリストが発表され、女子5000mに田中希実(New Balance)が登録された。 田中はこれが今季のDL2戦目。7月上旬の日本 […]
2025.07.14
男子走幅跳・城山正太郎が優勝 400m佐藤風雅は45秒50の4位 世界陸上出場目指し、日本選手が欧米の競技会に出場/WAコンチネンタルツアー
7月13日に欧米各地で世界陸連(WA)コンチネンタルツアーの競技会が行われ、9月の東京世界選手権の出場を目指す日本人選手たちが奮闘した。 カナダで開催されたWAコンチネンタルツアー・シルバーのエドモントン招待では、男子走 […]
2025.07.14
17歳のウィルソンが男子400mで44秒10!自らのU18記録を更新 200mは新鋭・ティーマースが19秒73/WAコンチネンタルツアー
7月11日~12日、米国・テネシー州メンフィスで世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・シルバーのエド・マーフィー・クラシックが開催され、男子400mでは17歳のQ.ウィルソン(米国)が44秒10のU18世界最高記録で優勝 […]
2025.07.14
【男子1500m】本田桜二郎(鳥取城北高3)3分43秒23=高校歴代5位
第239回東海大長距離競技会は7月13日、神奈川・東海大湘南校舎陸上競技場で行われ、男子1500mで本田桜二郎(鳥取城北3)が高校歴代5位、中国高校新記録となる3分43秒23をマークした。従来の中国高校記録は徳本一善(沼 […]
Latest Issue
最新号

2025年8月号 (7月14日発売)
詳報!日本選手権
IH地区大会