◇第99回箱根駅伝(1月2、3日:東京・大手町←→神奈川・箱根町/10区間217.1km)
往路を5位で折り返した早大は、復路で1つ順位を落とし、総合6位でフィニッシュ。掲げていた目標の「総合5位以内」にはわずか届かなかったが、最低目標である2年ぶりシード権を確保した。
「往路・復路ともに誤算がまったくありませんでした。周りが崩れれば3位~5位はいけると思っていましたが、選手たちがとにかくやってくれたことに尽きます」と花田勝彦駅伝監督。
もっとも区間順位が悪かった1区(間瀬田純平/1年)がスローな展開になったため、14位でも先頭との差はわずか39秒。2区以降の9区間中8区間で区間10位以内と安定ぶりが光った。
2区で順位をキープすると、圧巻だったのが3区に起用されたエース・井川龍人(4年)だ。区間賞こそ7秒差で逃したものの、9人を抜く区間2位タイの快走で一気に5位へ浮上した。
「なかなか結果が出ていなかったので、結果を出したいと思っていました。区間賞を逃した悔しさは残りますが、チームに貢献することができたので、良かったです」(井川)
早大は4区で6位、5区で5位と順位を推移し、6区の北村光(3年)が区間3位の好走で一躍3位に浮上。7区以降で順位を落としたものの、シード争いの荒波を乗り越えた。
7区を走った駅伝主将の鈴木創士(4年)は「目標の5位は達成できませんでしたが、最低限のシードは取ることができました。3位が見えるレースができたことは今後につながる。後輩たちにはこの経験を生かして優勝できるようなチームを作ってほしい」とコメント。
井川も「今後の早稲田はもっと強くなれる。下の学年から押し上げるような良い雰囲気ができつつあるので、これを継続して、誰が走ってもシードが取れるような層の厚いチームになってほしい」と後輩たちにエールを送った。
前回大会は13位でシードを逃し、昨年6月に花田監督が就任して立て直しを図ってきた。今後のチーム作りについて指揮官は「一般入学組が区間5位以内、推薦入学組が区間賞争いできるようなエース格に成長できれば総合優勝できるようになる。来年度はもう1つ、2つ上の目標を立てたい」と話し、かつての“強い早稲田”を再建するつもりだ。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
Latest articles 最新の記事
2025.05.21
ダイヤモンドリーグ・ラバトに北口榛花と三浦龍司がエントリー!ともに今季シリーズ2戦目
世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)第4戦目のラバト大会(モロッコ)のエントリーリストが公開された。日本からは女子やり投の北口榛花(JAL)、男子3000m障害の三浦龍司(SUBARU)が登録している。いずれも […]
2025.05.21
世界室内選手権走高跳7位のコビェルスキに2年間の資格停止処分 24年欧州選手権の成績取り消し
5月20日、アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU、世界陸連の独立不正監査機関)は、男子走高跳のN.コビェルスキ(ポーランド)に対して、2024年7月23日から2年間の資格停止処分を下したことを発表した。 コビエ […]
2025.05.21
女子200m君嶋愛梨沙がアジア選手権辞退 代表の入れ替えはナシ
日本陸連は5月21日、韓国・クミで行われるアジア選手権の代表選手1名の出場辞退を発表した。 女子200mの君嶋愛梨沙(土木管理総合)が辞退し、「ケガのため」としている。なお、これによる代表選手の入れ替えや追加招集はない。 […]
2025.05.21
コニカミノルタが新ユニフォーム発表!白とブルーで「夜明け」をイメージ 東日本実業団でお披露目
コニカミノルタ陸上競技部は5月21日、公式試合で着用するユニフォームをリニューアルすることを発表した。 新デザインのイメージは「夜明け」。白を基調に、同社のコーポレートカラーであるブルーのグラデーションでそれを表現してい […]
Latest Issue
最新号

2025年6月号 (5月14日発売)
Road to TOKYO
Diamond League JAPANの挑戦
村竹ラシッド、三浦龍司が初戦で世界陸上内定
Road to EKIDEN Season 25-26
学生長距離最新戦力分析