HOME 駅伝、箱根駅伝

2023.01.04

中大は復路も順位キープで準優勝 22年ぶりトップ3も指揮官は「うれしさ半分、悔しさ半分」/箱根駅伝
中大は復路も順位キープで準優勝 22年ぶりトップ3も指揮官は「うれしさ半分、悔しさ半分」/箱根駅伝

中大は6区・若林陽大(左)が区間2位、7区・千守倫央が区間4位と好走し、目標の「3位以内」をクリアする2位でフィニッシュした

◇第99回箱根駅伝(1月2、3日:東京・大手町←→神奈川・箱根町/10区間217.1km)

往路は2区の吉居大和(3年)と3区の中野翔太(3年)の連続区間賞で、一時トップを快走した中大。4区で駒大と青学大に逆転されるも、5区の阿部陽樹(2年)が青学大をかわして、2位で芦ノ湖のゴールに飛び込んだ。トップの駒大とは30秒差。ライバルの復路のメンバーを見たときに、藤原正和駅伝監督の頭の中には27年ぶりの快挙がちらついたという。

広告の下にコンテンツが続きます

「佐藤圭汰君が入らず、下りが1年生の伊藤蒼唯君。未知数な部分が見えていましたので、チャンスは増えたかなと思ったんです」

しかし、王者・駒大は何枚も上だった。

「大八木(弘明)さんの指示だと思うのですが、、最初は速めに入って、中盤は少し落とさせて、終盤また頑張るというスタイルで少しずつビハインドを築かれてしまった」と、駒大の“レース巧者ぶり”を肌で実感した。6区は主将・若林陽大(4年)が58分39秒の区間2位と好走したが、駒大の伊藤が58分22秒で区間賞を獲得した。

藤原監督は「6区で追いつくことでしか勝負できなかったのに、伊藤君が若林以上の走りをしたところに駒大の強さを感じました。1年間、『3冠』を目指してきた学校と、1年間、『3位以内』を目指してきた学校の差と言いますか、執念の差があったと思っています」と話し、駒大との経験値の違いを認める。

優勝争いでは駒大に完敗したかたちになったが、復路でも中大は実力を発揮した。他チームと接近する場面が一度もなく独走となるなかで、5人全員が区間7位以内で走破。復路総合でも駒大に次ぐ2位を占めた。

「復路は単独走で100km以上の道のりを頑張ってくれました。区間ふたケタ順位を1つも出さずに走りきりましたので、やってきたことは間違っていないと思います。目標の3位以内は十分に達成してくれたので、うれしさ半分、悔しさ半分ですね」(藤原監督)

前回は10年ぶりのシード権獲得で、今回は22年ぶりトップ3となる準優勝。来年の箱根駅伝で総合Vを狙う中大は確実にステップアップしてきた。

「強化の階段を上がっていく意味では今年は3位以内を目標にしていました。そのなかでも優勝争いに加われたことで、選手たちも『優勝したい』という気持ちが強くなったのかと思います。悔しい2位を来年に生かしたいですね」と指揮官は1年後を見据える。

優勝した駒大とのタイム差は1分42秒。往路のメンバー5人全員が残るチームが、来年は本気で優勝を狙っていく。

文/酒井政人

◇第99回箱根駅伝(1月2、3日:東京・大手町←→神奈川・箱根町/10区間217.1km) 往路は2区の吉居大和(3年)と3区の中野翔太(3年)の連続区間賞で、一時トップを快走した中大。4区で駒大と青学大に逆転されるも、5区の阿部陽樹(2年)が青学大をかわして、2位で芦ノ湖のゴールに飛び込んだ。トップの駒大とは30秒差。ライバルの復路のメンバーを見たときに、藤原正和駅伝監督の頭の中には27年ぶりの快挙がちらついたという。 「佐藤圭汰君が入らず、下りが1年生の伊藤蒼唯君。未知数な部分が見えていましたので、チャンスは増えたかなと思ったんです」 しかし、王者・駒大は何枚も上だった。 「大八木(弘明)さんの指示だと思うのですが、、最初は速めに入って、中盤は少し落とさせて、終盤また頑張るというスタイルで少しずつビハインドを築かれてしまった」と、駒大の“レース巧者ぶり”を肌で実感した。6区は主将・若林陽大(4年)が58分39秒の区間2位と好走したが、駒大の伊藤が58分22秒で区間賞を獲得した。 藤原監督は「6区で追いつくことでしか勝負できなかったのに、伊藤君が若林以上の走りをしたところに駒大の強さを感じました。1年間、『3冠』を目指してきた学校と、1年間、『3位以内』を目指してきた学校の差と言いますか、執念の差があったと思っています」と話し、駒大との経験値の違いを認める。 優勝争いでは駒大に完敗したかたちになったが、復路でも中大は実力を発揮した。他チームと接近する場面が一度もなく独走となるなかで、5人全員が区間7位以内で走破。復路総合でも駒大に次ぐ2位を占めた。 「復路は単独走で100km以上の道のりを頑張ってくれました。区間ふたケタ順位を1つも出さずに走りきりましたので、やってきたことは間違っていないと思います。目標の3位以内は十分に達成してくれたので、うれしさ半分、悔しさ半分ですね」(藤原監督) 前回は10年ぶりのシード権獲得で、今回は22年ぶりトップ3となる準優勝。来年の箱根駅伝で総合Vを狙う中大は確実にステップアップしてきた。 「強化の階段を上がっていく意味では今年は3位以内を目標にしていました。そのなかでも優勝争いに加われたことで、選手たちも『優勝したい』という気持ちが強くなったのかと思います。悔しい2位を来年に生かしたいですね」と指揮官は1年後を見据える。 優勝した駒大とのタイム差は1分42秒。往路のメンバー5人全員が残るチームが、来年は本気で優勝を狙っていく。 文/酒井政人

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.05.12

セイコーの次世代育成活動「時育®」スポーツ新CMを公開、CMソングにMISIAさんの新曲「太陽のパレード」を採用

セイコーグループ株式会社は5月12日、次世代育成活動「時育®」の取り組みをより多くの方に共感してもらうことを目指し、セイコーグループアンバサダーである歌手MISIAさんの楽曲を採用した新たな企業CMを制作したことを発表し […]

NEWS 【竹澤健介の視点】王者・鈴木芽吹選手の「アベレージ力」光る 世界へのスタートラインはアジアを制すること/木南記念

2026.05.11

【竹澤健介の視点】王者・鈴木芽吹選手の「アベレージ力」光る 世界へのスタートラインはアジアを制すること/木南記念

5月10日に木南記念で行われた名古屋アジア大会代表選考最重要競技会の男子10000mで、男子は鈴木芽吹(トヨタ自動車)がアジア大会派遣設定記録(27分31秒27)をクリアする27分20分11秒で優勝し、初の代表に内定した […]

NEWS ミズノが新作ランニングシューズを発表! 2年ぶりの箱根駅伝出場を狙う法大もイベントに登壇

2026.05.11

ミズノが新作ランニングシューズを発表! 2年ぶりの箱根駅伝出場を狙う法大もイベントに登壇

ミズノは6月19日に発売する新作ランニングシューズ「MIZUNO NEO VISTA 3」の商品説明会・トークセッション&試走会イベントを開いた。 「MIZUNO NEO VISTA 3」は、ランニングにおいて重要となる […]

NEWS ミズノから反発性を特長とする新作ランニングシューズ「MIZUNO NEO VISTA 3」が6月19日から発売!

2026.05.11

ミズノから反発性を特長とする新作ランニングシューズ「MIZUNO NEO VISTA 3」が6月19日から発売!

ミズノは5月11日、反発性を特長とするスーパートレーナー「MIZUNO NEO VISTA」シリーズの最新モデルとして、走行効率と安定性を追求した「MIZUNO NEO VISTA 3(ミズノネオビスタスリー)」を6月1 […]

NEWS 大正大学が陸上競技部創立!初代監督に添田正美氏就任、創立100周年の節目に「箱根駅伝出場」掲げて「ゼロからの挑戦」

2026.05.11

大正大学が陸上競技部創立!初代監督に添田正美氏就任、創立100周年の節目に「箱根駅伝出場」掲げて「ゼロからの挑戦」

大正大学は5月11日、2026年4月1日付で陸上競技部を設立したことと、添田正美氏の初代監督に就任したことを発表した。 2026年に創立100周年を迎えたことをきっかけに、学生の競技力向上と大学ブランドの発信強化を目的と […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年5月号 (4月14日発売)

2026年5月号 (4月14日発売)

2026シーズン展望
中距離特集ほか

page top