◇第99回箱根駅伝(1月2、3日:東京・大手町←→神奈川・箱根町/10区間217.1km)
明大は総合12位に終わり、3年ぶりのシードを逃したものの、区間賞2つと見せ場を作った。
10000mでチーム最速の28分19秒77を持つ櫛田佳希(4年)と、1年時から2年連続で往路を担ってきた児玉真輝(3年)が万全ではなく、ベストなオーダーを組めなかった。
山本佑樹駅伝監督は無念な表情を浮かべつつも、「ここ2年は見せ場なく、シードが取れないという状況だったので、そこから少しは進歩したのかなという手応えもあります」と語った。
実際、いくつかの区間で存在感を示した。
まず、1区の富田峻平(4年)が区間賞の快走で、これ以上ないスタートを切る。飛び出した関東学生連合以外の20人によるスローペースの展開に「じれったい思いを感じていた」と明かすが、「残り3kmからが勝負」と自身に言い聞かせ、我慢を続けたという。
終盤の六郷橋を下り終えた時にスパートを仕掛けて集団から抜け出すと、20.3kmで先頭をひた走っていた関東学生連合も捉えた。
富田は1時間2分44秒で走破し、明大としては86回大会の北條尚以来、13年ぶりの1区区間賞。「自分はシード権獲得のために流れを作らないといけないという責任がありました。役割を果たすことができて、清々しい気分でいっぱいです」と誇らしげだった。
続く2区で13位まで後退したが、ルーキーの森下翔太が3区で区間4位と好走。「目標は1時間1分台、区間3位以内だったので、それに近い走りができて良かったです。初めての箱根は声援がすごかったし、力になりました」と6人抜きを達成し、堂々の箱根デビューを果たす。
ただ、4区で3つ、5区で2つ順位を落とし、往路は12位。ややちぐはぐな印象を残してレース前半を折り返すこととなった。
10位校と2分14秒差で巻き返しを誓った復路は、堀颯介(1年)が区間8位で健闘した後、7区に入った杉彩文海(3年)が会心の走りを披露する
「シード獲得がチームの目標だったので、とにかく前を追って粘れる所まで粘ろうと。少し突っ込みすぎて、大丈夫かなとも思いましたが、シードを取るにはそのペースで行くしかないと腹を括って走りました」
杉は1時間2分43秒で駆け抜け、創価大・葛西潤(4年)と分け合うかたちで区間賞に輝いた。これで10位と再びシード圏内に浮上。続く8区の加藤大誠(4年)も、自身4度目の箱根を区間8位でまとめ、9位で中継所に飛び込んだ。
しかし、終盤の残り2区間で苦戦を強いられてしまう。9区でまたしてもシード圏外に弾き出されると、シードのボーダーラインは無常にも次第に遠のいていった。
「(各区間が)デコボコした感じで、区間賞を2つも取ったし、1年生も3区で良い走りをして、それでもシードが取れないかという悔しさがあります」と山本監督。「どこかが1つ良くてもダメで、トータル的に結果を出さないと勝負にならないと感じました」と2日間のレースを総括した。
来年度は、今回で貴重な経験を積んだメンバーの半数が残る。その5人や児玉らが中心となって、1年後の100回大会で名門・明大の復活が見られるだろうか。
文/小野哲史
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