◇日本インカレ(京都・たけびしスタジアム京都:西京極)2日目
学生ナンバーワンを決める第91回日本インカレの2日目が行われ、女子三段跳は船田茜理(武庫川女大)が4年生で初優勝を飾った。
8月7日に行われたトワイライト・ゲームスで日本歴代2位(当時、現3位)、学生記録となる13m81(-0.2)を跳んでいた船田が実力を発揮。3回目に大会記録に9cmと迫る13m56(+1.0)を跳んだ。
それでもインタビューでは開口一番、「調子も良くて14mを跳ぶつもりだったので、とても悔しい」と唇を噛む。
不安定な風に各選手が悩まされるなか、落ち着いた跳躍で1回目に13m17(+2.4)をマークしてトップ8を確実にする。2回目以降は攻めの跳躍。2回目に13m36(+0.1)に記録を伸ばし、3回目のV記録につなげた。
武庫川女大勢は、船田と同じ4年生の岸野美雨が自己ベストを38cm更新する13m06(-0.1)で3位、院生の齋藤遥が12m95(+0.5)で4位と、表彰台の独占はならなかったものの力を示した。
「チームメートも力がありますし、私だけが飛び抜けた感じではなく、緊張感を持って臨めました」と船田。普段から切磋琢磨するチームメートとともに、最終学年のインカレで結果を残した。
13m81を跳んだ際は、「ほとんど跳んだ感触が残っていなかった」という。しかし、この日の5回目は、僅かなファウルで14m手前に着地。「5回目はいった感覚があり、14m前後を跳ぶ感覚をつかむことができました」と手応えを得た。「今回つかんだ感覚を次に生かしたい」と抱負を話す。
好調の要因に、「これまではケガが多かったですが、冬季にしっかり練習を積むことができ、助走スピードが向上しました。昨年までは助走と跳躍がうまくつながっていませんでしたが、今シーズンに入り助走からホップ・ステップとしっかり流れるようになった」ことを挙げる。
確実にアベレージもアップ。次戦は10月の田島記念を予定しており、「森本さん(麻里子)や同じ兵庫県出身の髙島さん(真織子・九電工)の前で記録を出したい」とライバル心を燃やす。
「これまで遠く感じていた世界も目の前に見えてきた感覚があります。今年中にベストを14m台に乗せて世界大会に出場できるようにがんばります」
今季に入り、森本が13m82、船田が13m81と日本歴代2、3位、髙島が13m47の同7位を跳ぶなど活況を呈する女子三段跳。船田は地元関西の地でつかんだ全国初タイトルをステップに世界へと羽ばたくつもりだ。
文/花木 雫
 ◇日本インカレ(京都・たけびしスタジアム京都:西京極)2日目
学生ナンバーワンを決める第91回日本インカレの2日目が行われ、女子三段跳は船田茜理(武庫川女大)が4年生で初優勝を飾った。
8月7日に行われたトワイライト・ゲームスで日本歴代2位(当時、現3位)、学生記録となる13m81(-0.2)を跳んでいた船田が実力を発揮。3回目に大会記録に9cmと迫る13m56(+1.0)を跳んだ。
それでもインタビューでは開口一番、「調子も良くて14mを跳ぶつもりだったので、とても悔しい」と唇を噛む。
不安定な風に各選手が悩まされるなか、落ち着いた跳躍で1回目に13m17(+2.4)をマークしてトップ8を確実にする。2回目以降は攻めの跳躍。2回目に13m36(+0.1)に記録を伸ばし、3回目のV記録につなげた。
武庫川女大勢は、船田と同じ4年生の岸野美雨が自己ベストを38cm更新する13m06(-0.1)で3位、院生の齋藤遥が12m95(+0.5)で4位と、表彰台の独占はならなかったものの力を示した。
「チームメートも力がありますし、私だけが飛び抜けた感じではなく、緊張感を持って臨めました」と船田。普段から切磋琢磨するチームメートとともに、最終学年のインカレで結果を残した。
13m81を跳んだ際は、「ほとんど跳んだ感触が残っていなかった」という。しかし、この日の5回目は、僅かなファウルで14m手前に着地。「5回目はいった感覚があり、14m前後を跳ぶ感覚をつかむことができました」と手応えを得た。「今回つかんだ感覚を次に生かしたい」と抱負を話す。
好調の要因に、「これまではケガが多かったですが、冬季にしっかり練習を積むことができ、助走スピードが向上しました。昨年までは助走と跳躍がうまくつながっていませんでしたが、今シーズンに入り助走からホップ・ステップとしっかり流れるようになった」ことを挙げる。
確実にアベレージもアップ。次戦は10月の田島記念を予定しており、「森本さん(麻里子)や同じ兵庫県出身の髙島さん(真織子・九電工)の前で記録を出したい」とライバル心を燃やす。
「これまで遠く感じていた世界も目の前に見えてきた感覚があります。今年中にベストを14m台に乗せて世界大会に出場できるようにがんばります」
今季に入り、森本が13m82、船田が13m81と日本歴代2、3位、髙島が13m47の同7位を跳ぶなど活況を呈する女子三段跳。船田は地元関西の地でつかんだ全国初タイトルをステップに世界へと羽ばたくつもりだ。
文/花木 雫
◇日本インカレ(京都・たけびしスタジアム京都:西京極)2日目
学生ナンバーワンを決める第91回日本インカレの2日目が行われ、女子三段跳は船田茜理(武庫川女大)が4年生で初優勝を飾った。
8月7日に行われたトワイライト・ゲームスで日本歴代2位(当時、現3位)、学生記録となる13m81(-0.2)を跳んでいた船田が実力を発揮。3回目に大会記録に9cmと迫る13m56(+1.0)を跳んだ。
それでもインタビューでは開口一番、「調子も良くて14mを跳ぶつもりだったので、とても悔しい」と唇を噛む。
不安定な風に各選手が悩まされるなか、落ち着いた跳躍で1回目に13m17(+2.4)をマークしてトップ8を確実にする。2回目以降は攻めの跳躍。2回目に13m36(+0.1)に記録を伸ばし、3回目のV記録につなげた。
武庫川女大勢は、船田と同じ4年生の岸野美雨が自己ベストを38cm更新する13m06(-0.1)で3位、院生の齋藤遥が12m95(+0.5)で4位と、表彰台の独占はならなかったものの力を示した。
「チームメートも力がありますし、私だけが飛び抜けた感じではなく、緊張感を持って臨めました」と船田。普段から切磋琢磨するチームメートとともに、最終学年のインカレで結果を残した。
13m81を跳んだ際は、「ほとんど跳んだ感触が残っていなかった」という。しかし、この日の5回目は、僅かなファウルで14m手前に着地。「5回目はいった感覚があり、14m前後を跳ぶ感覚をつかむことができました」と手応えを得た。「今回つかんだ感覚を次に生かしたい」と抱負を話す。
好調の要因に、「これまではケガが多かったですが、冬季にしっかり練習を積むことができ、助走スピードが向上しました。昨年までは助走と跳躍がうまくつながっていませんでしたが、今シーズンに入り助走からホップ・ステップとしっかり流れるようになった」ことを挙げる。
確実にアベレージもアップ。次戦は10月の田島記念を予定しており、「森本さん(麻里子)や同じ兵庫県出身の髙島さん(真織子・九電工)の前で記録を出したい」とライバル心を燃やす。
「これまで遠く感じていた世界も目の前に見えてきた感覚があります。今年中にベストを14m台に乗せて世界大会に出場できるようにがんばります」
今季に入り、森本が13m82、船田が13m81と日本歴代2、3位、髙島が13m47の同7位を跳ぶなど活況を呈する女子三段跳。船田は地元関西の地でつかんだ全国初タイトルをステップに世界へと羽ばたくつもりだ。
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