HOME 国内、世界陸上、日本代表
男子4×400mRはメダル獲得へ「個人種目で44秒台」 100mH日本新の福部「もう一度12秒8台を」/世界陸上
男子4×400mRはメダル獲得へ「個人種目で44秒台」 100mH日本新の福部「もう一度12秒8台を」/世界陸上


7月24日に閉幕したオレゴン世界選手権の日本代表が26日午後、開催地の米国から帰国。大会最終日の男子4×400mリレー決勝でアジア新の2分59秒51をマークして4位に入ったメンバー4人と、100mハードル準決勝で日本新の12秒82をマークした福部真子(日本建設工業)が取材に応じた。

男子4×400mリレーで初の2分台をマークした日本代表。4走の中島佑気ジョセフ(東洋大)は「走った後はメダルに届かず悔しかったけど、楽しめた面もあります」。あのレースから30時間余りが経過して、少し冷静に分析できたようだ。2走の川端魁人(中京大クラブ)は「次につながるレースでした」と振り返った。

悲願達成に必要なのは個々のレベルアップ。1走を務めた佐藤風雅(那須環境技術センター)は「金メダルの米国とは1秒以上の差がついたので、この差を埋めていきたい」と話す。3走を務め、43秒91のラップで順位を上げたウォルシュ・ジュリアン(富士通)は「一から作り直して挑めるようにしたい。力をつけて臨みたい」と前を向いた。

広告の下にコンテンツが続きます

その目標となるのが「44秒台」と川端。1991年に高野進が打ち立てた日本記録44秒78は30年以上経った今も残る。個人でも準決勝に進んだ佐藤は「髙野先生の日本記録更新は必要条件。それを複数出せるようになれば」と意気込んだ。

100mハードルの福部は日本新のレース後、笑顔を見せていた後に涙を見せていた。「周りが速過ぎて笑ってしまうほど。(8着の)私は13秒台かなと思っていたら日本新だったの感極まった感じです」と振り返る。

レース前日には寺田明日香(ジャパンクリエイト)から「3台目で他の選手がグッと前に出るけど、焦らないこと」と受けたという。結果は「2台目で浮いてしまって必死に追いかけました。60点ぐらいのレース」と語った。

同じレースでトビ・アムサン(ナイジェリア)が12秒12の世界新記録をマーク。「みんな前を走っていて1着がよくわからないくらいだった」。世界のレベルの高さを痛感した。

今後は「日本でもう一度12秒8台を出したい」と福部。まずはオレゴンの再現をすることで、次へつなげるつもりだ。「スプリント力を引き上げていって、世界でもそれなりに戦えるようにしたいです」と話していた。

7月24日に閉幕したオレゴン世界選手権の日本代表が26日午後、開催地の米国から帰国。大会最終日の男子4×400mリレー決勝でアジア新の2分59秒51をマークして4位に入ったメンバー4人と、100mハードル準決勝で日本新の12秒82をマークした福部真子(日本建設工業)が取材に応じた。 男子4×400mリレーで初の2分台をマークした日本代表。4走の中島佑気ジョセフ(東洋大)は「走った後はメダルに届かず悔しかったけど、楽しめた面もあります」。あのレースから30時間余りが経過して、少し冷静に分析できたようだ。2走の川端魁人(中京大クラブ)は「次につながるレースでした」と振り返った。 悲願達成に必要なのは個々のレベルアップ。1走を務めた佐藤風雅(那須環境技術センター)は「金メダルの米国とは1秒以上の差がついたので、この差を埋めていきたい」と話す。3走を務め、43秒91のラップで順位を上げたウォルシュ・ジュリアン(富士通)は「一から作り直して挑めるようにしたい。力をつけて臨みたい」と前を向いた。 その目標となるのが「44秒台」と川端。1991年に高野進が打ち立てた日本記録44秒78は30年以上経った今も残る。個人でも準決勝に進んだ佐藤は「髙野先生の日本記録更新は必要条件。それを複数出せるようになれば」と意気込んだ。 100mハードルの福部は日本新のレース後、笑顔を見せていた後に涙を見せていた。「周りが速過ぎて笑ってしまうほど。(8着の)私は13秒台かなと思っていたら日本新だったの感極まった感じです」と振り返る。 レース前日には寺田明日香(ジャパンクリエイト)から「3台目で他の選手がグッと前に出るけど、焦らないこと」と受けたという。結果は「2台目で浮いてしまって必死に追いかけました。60点ぐらいのレース」と語った。 同じレースでトビ・アムサン(ナイジェリア)が12秒12の世界新記録をマーク。「みんな前を走っていて1着がよくわからないくらいだった」。世界のレベルの高さを痛感した。 今後は「日本でもう一度12秒8台を出したい」と福部。まずはオレゴンの再現をすることで、次へつなげるつもりだ。「スプリント力を引き上げていって、世界でもそれなりに戦えるようにしたいです」と話していた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.07

編集部コラム「追いかけっこ」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS メモリードが実業団陸上部の活動終了を発表 今後は個人アスリート支援へ

2025.11.07

メモリードが実業団陸上部の活動終了を発表 今後は個人アスリート支援へ

11月7日、実業団のメモリードは、27年3月をもって実業団陸上部としての活動を終了すると発表した。今後は「チーム単位での支援」から「個人アスリート支援」へと方針を転換し、陸上競技に限らず幅広いスポーツ分野の選手を対象に支 […]

NEWS 110mH学生世界一の阿部竜希がエターナルホスピタリティG内定!「勇往邁進の精神で」棒高跳・柄澤、短距離・木梨もアスナビ就職

2025.11.07

110mH学生世界一の阿部竜希がエターナルホスピタリティG内定!「勇往邁進の精神で」棒高跳・柄澤、短距離・木梨もアスナビ就職

公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)が実施するアスリート支援ナビゲーション「アスナビ」を活用し、陸上3選手の就職・内定が決まった。 男子110mハードルで13秒12(学生歴代3位、日本歴代4位)を持つ阿部竜希(順 […]

NEWS 日本陸連・有森裕子会長に岡山市市民栄誉賞「本市の名を高めることに特に顕著な功績」五輪2大会メダル

2025.11.07

日本陸連・有森裕子会長に岡山市市民栄誉賞「本市の名を高めることに特に顕著な功績」五輪2大会メダル

岡山市は11月7日、女子マラソンで五輪2大会連続メダリストの日本陸連・有森裕子会長に、岡山市市民栄誉賞を授与し同日授与式が執り行われた。 有森会長は岡山県岡山市出身の58歳。女子マラソンにおいて、1992年バルセロナ五輪 […]

NEWS 神奈川県高校駅伝で誤誘導により4校記録無効 嘆願書提出の三浦学苑が関東大会に異例のオープン参加 高体連が認める

2025.11.07

神奈川県高校駅伝で誤誘導により4校記録無効 嘆願書提出の三浦学苑が関東大会に異例のオープン参加 高体連が認める

11月3日の神奈川県高校駅伝(横浜市のフィールド小机・日産スタジアム付設ハーフマラソンコース)で誤誘導による4校が記録無効となり、記録無効となった4校のうち三浦学苑について、高体連が関東高校駅伝(11月22日/埼玉・熊谷 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top