HOME 国内、世界陸上、日本代表
1500m・5000m代表の田中希実 東京世界陸上へ「2種目で勝負できるように頑張りたい」
1500m・5000m代表の田中希実 東京世界陸上へ「2種目で勝負できるように頑張りたい」

東京世界陸上代表選手会見で意気込みを語る田中希実

東京世界選手権の代表選考会となる第109回日本選手権を終えた翌日の7月7日、日本代表記者会見が都内で開かれ、代表内定している選手たちが登壇した。

1500m、5000mで内定した田中希実(New Balance)は「当初から2種目で出たいと言っていたので、改めて決めることができて安堵感があるというのが今の正直な気持ちです」と話す。

日本選手権では初日の5000mを大会初の15分切りとなる14分59秒02で4連覇を達成。最終日の1500mも4分04秒16で制して6連覇を飾り、4年連続2冠を成し遂げた。すでに両種目で参加標準記録を突破済みだったため、4大会連続の世界選手権代表入り。「これからやっと、改めて世界陸上に向かっていけるなという気持があるし、2種目でしっかりと勝負できるように頑張りたい」と気持ちを引き締める。

広告の下にコンテンツが続きます

今後は「海外でじっくりとトレーニングをしつつ、ダイヤモンドリーグ(DL)などレースに出ながら自分の底上げをしていきたい」と言う。DLは7月19日のロンドン大会5000mが決定済み。「日本選手権で自分の力は確認できたので、強い気持ちで臨んでいこうと思っています」。

東京五輪では1500mで8位に入賞し、準決勝では3分59秒19の日本新記録を樹立したが、「初めての五輪でわけもわからない状況だったので、無観客ということをそこまで思わなかった」と言う。だが、4年ぶりに再び迎える地元での世界大会は、「満員の国立競技場で走れることは強みになるんじゃないかなと改めて感じます」。

この日は七夕ということで、登壇した代表メンバー全員が最後に短冊に東京世界陸上への想いを記した。

「早く自分が戻ってきますように」

今季は「自分を見失うことが多かった」と田中。今回の日本選手権でも、5000mでは「無心に走った時に「これが自分らしさ』と感じた」という一方で、1500mでは「記録を狙ったのに出せず、自分に怒っている。それも自分らしさだけど、そんな自分らしさはいらない」と揺れ動く心の状態が続いている。

それを振り切り、国立競技場でその時点での〝自分らしさ〟を持って臨むこと。それを目指し、残り2ヵ月を過ごしていく。

東京世界選手権は9月13日から21日まで、東京・国立競技場をメイン会場に行われる。

東京世界選手権の代表選考会となる第109回日本選手権を終えた翌日の7月7日、日本代表記者会見が都内で開かれ、代表内定している選手たちが登壇した。 1500m、5000mで内定した田中希実(New Balance)は「当初から2種目で出たいと言っていたので、改めて決めることができて安堵感があるというのが今の正直な気持ちです」と話す。 日本選手権では初日の5000mを大会初の15分切りとなる14分59秒02で4連覇を達成。最終日の1500mも4分04秒16で制して6連覇を飾り、4年連続2冠を成し遂げた。すでに両種目で参加標準記録を突破済みだったため、4大会連続の世界選手権代表入り。「これからやっと、改めて世界陸上に向かっていけるなという気持があるし、2種目でしっかりと勝負できるように頑張りたい」と気持ちを引き締める。 今後は「海外でじっくりとトレーニングをしつつ、ダイヤモンドリーグ(DL)などレースに出ながら自分の底上げをしていきたい」と言う。DLは7月19日のロンドン大会5000mが決定済み。「日本選手権で自分の力は確認できたので、強い気持ちで臨んでいこうと思っています」。 東京五輪では1500mで8位に入賞し、準決勝では3分59秒19の日本新記録を樹立したが、「初めての五輪でわけもわからない状況だったので、無観客ということをそこまで思わなかった」と言う。だが、4年ぶりに再び迎える地元での世界大会は、「満員の国立競技場で走れることは強みになるんじゃないかなと改めて感じます」。 この日は七夕ということで、登壇した代表メンバー全員が最後に短冊に東京世界陸上への想いを記した。 「早く自分が戻ってきますように」 今季は「自分を見失うことが多かった」と田中。今回の日本選手権でも、5000mでは「無心に走った時に「これが自分らしさ』と感じた」という一方で、1500mでは「記録を狙ったのに出せず、自分に怒っている。それも自分らしさだけど、そんな自分らしさはいらない」と揺れ動く心の状態が続いている。 それを振り切り、国立競技場でその時点での〝自分らしさ〟を持って臨むこと。それを目指し、残り2ヵ月を過ごしていく。 東京世界選手権は9月13日から21日まで、東京・国立競技場をメイン会場に行われる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.24

女子はレムンゴルが2連覇達成 男子はサミュエルがV/全米学生クロカン

11月22日、米国ミズーリ州コロンビアで全米学生クロスカントリー選手権が行われ、女子(6km)はD.レムンゴル(アラバマ大/ケニア)が18分25秒4で連覇を飾った。 レムンゴルはケニア出身の23歳。23年秋にアラバマ大に […]

NEWS 七種競技女王・ホール NFLスター選手と婚約発表 マクローリン・レヴロンらも祝福

2025.11.24

七種競技女王・ホール NFLスター選手と婚約発表 マクローリン・レヴロンらも祝福

女子七種競技東京世界選手権金メダリストのA.ホール(米国)が婚約を自身のSNSで発表した。お相手はNFL選手でニューヨーク・ジャイアンツ所属のダリアス・スレイトンさん。「初めて出会った場所で、永遠を誓う」というテキストと […]

NEWS バットクレッティ 今季初V 男子はキプサングがツアー3勝目/WAクロカンツアー

2025.11.24

バットクレッティ 今季初V 男子はキプサングがツアー3勝目/WAクロカンツアー

11月23日、世界陸連(WA)クロスカントリーツアー・ゴールド第6戦のアタプエルカ国際クロスがスペイン・アタプエルカで行われ、女子(6.821km)はパリ五輪・東京世界選手権10000m銀メダリストのN.バットクレッティ […]

NEWS 円盤投・湯上剛輝が2大会ぶり世界一「やっと取れた」デフリンピック新の58m93

2025.11.24

円盤投・湯上剛輝が2大会ぶり世界一「やっと取れた」デフリンピック新の58m93

聴覚障害者のスポーツ国際大会、デフリンピックの陸上競技が行われ、男子円盤投の湯上剛輝(トヨタ自動車)が金メダルを獲得した。 64m48の日本記録を持ち、今年の東京世界選手権にも出場した湯上。「理想の展開としては1回目にし […]

NEWS 3区で五島莉乃と廣中璃梨佳が熱走!東京世界陸上はじめ「日本代表」たちが力走/クイーンズ駅伝

2025.11.24

3区で五島莉乃と廣中璃梨佳が熱走!東京世界陸上はじめ「日本代表」たちが力走/クイーンズ駅伝

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、「日本代表」 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top