2025.07.05
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 2日目
東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子100m決勝は桐生祥秀(日本生命)が10秒23(+0.4)で5年ぶり3回目の優勝を遂げた。
レース後のインタビューで目を真っ赤にさせていた桐生。「ずっと悔し涙しか流してなかった」。そういえば、リオ五輪代表が懸かった2016年の日本選手権は3位に入り、五輪代表に内定しながらも悔し涙を流していた。
だが、今日(7月5日)は違った。「陸上をして、初めてうれし泣きをしました」と爽やかに話した。
自分のレースにしっかり「集中できた」という。終盤は2位以下とのリードを広げ、「横を向いて時は行けたと思った」。
タイムは10秒2台。「タイムは速くなかったけど」と振り返りつつも「勝ち切れたのは日本選手権なので良かったです」。
高校3年時の2013年に10秒01を12年。それからトップレベルを維持し、100mで日本人初の9秒台を2017年にマークしたが、日本選手権の優勝は、今大会前まで2014年と2020年の2回だけ。「悔しい思いをしてきたからこそ頑張れている」と話す。
国立競技場に集まったファンは桐生の優勝を歓声と拍手で祝福した。だが、9月に行われる東京世界選手権の代表を手にしたわけではない。「この優勝を自信にしたい。まだ代表になれないので、タイムとランキングをしっかり上げていきたい。安心するのは今日だけ。明後日からまた練習したい」。2ヵ月半後に、同じ会場で行われる舞台に立てるように、桐生は己との戦いを続けていく。
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