HOME 国内

2021.07.17

男子やり投は五輪代表・小南が78m83で逆転V/実業団・学生対抗
男子やり投は五輪代表・小南が78m83で逆転V/実業団・学生対抗


◇第61回実業団・学生対抗(7月17日/神奈川・レモンガススタジアム平塚)

男子やり投の6投目。「突っ込んだ状態でクロスに入らないこと」だけに集中した小南拓人(染めQ)が、78m83をマーク。3位からの逆転優勝を飾り、ホッとした表情を見せた。

東京五輪代表として、本番に向けた調整の一環で臨んだ今大会。80m88で初優勝を飾りながらも「思ったよりも距離が出なかった」という日本選手権の反省と疲労感から、「力まずにいこう」と臨んだ。しかし、1投目から66m22と「力まずにいこうと思った結果、力んでしまった」と振り返る。

広告の下にコンテンツが続きます

それでも、最終投てきでディーン元気(ミズノ)、同学年の小椋健司(栃木スポ協)を逆転。全体として「うまくいかなかった」中でもきっちりと結果を残した。

ワールドランキングで初の五輪代表の座をつかんだが、7月2日の代表2次発表の段階では「実感は湧かなかった」と言う。それでも、代表ウエアが届いたり、オンラインでの結団式に参加したりするうちに、「いよいよという気持ちが湧いてきました」。

今は「ワクワク感が強い」が、当日は「緊張する」と思っている。北海道・札幌第一高2年だった2012年、高校の先輩である十種競技の右代啓祐(現・国士舘クラブ)が五輪代表選手の公式ブレザーを着て母校を訪れた姿を見てあこがれた五輪の舞台は、もう目の前。あとは、「目標は予選突破や自己新と言いたいけど、もちろんそれを頭の片隅に置いてはいますが、自分の力よりも上の目標を立てると空回りする。今年の投げをすること。自然体で臨みたい」と、自分のやるべきことに集中していくのみだ。

広告の下にコンテンツが続きます
◇第61回実業団・学生対抗(7月17日/神奈川・レモンガススタジアム平塚) 男子やり投の6投目。「突っ込んだ状態でクロスに入らないこと」だけに集中した小南拓人(染めQ)が、78m83をマーク。3位からの逆転優勝を飾り、ホッとした表情を見せた。 東京五輪代表として、本番に向けた調整の一環で臨んだ今大会。80m88で初優勝を飾りながらも「思ったよりも距離が出なかった」という日本選手権の反省と疲労感から、「力まずにいこう」と臨んだ。しかし、1投目から66m22と「力まずにいこうと思った結果、力んでしまった」と振り返る。 それでも、最終投てきでディーン元気(ミズノ)、同学年の小椋健司(栃木スポ協)を逆転。全体として「うまくいかなかった」中でもきっちりと結果を残した。 ワールドランキングで初の五輪代表の座をつかんだが、7月2日の代表2次発表の段階では「実感は湧かなかった」と言う。それでも、代表ウエアが届いたり、オンラインでの結団式に参加したりするうちに、「いよいよという気持ちが湧いてきました」。 今は「ワクワク感が強い」が、当日は「緊張する」と思っている。北海道・札幌第一高2年だった2012年、高校の先輩である十種競技の右代啓祐(現・国士舘クラブ)が五輪代表選手の公式ブレザーを着て母校を訪れた姿を見てあこがれた五輪の舞台は、もう目の前。あとは、「目標は予選突破や自己新と言いたいけど、もちろんそれを頭の片隅に置いてはいますが、自分の力よりも上の目標を立てると空回りする。今年の投げをすること。自然体で臨みたい」と、自分のやるべきことに集中していくのみだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.08

110mH阿部竜希が13秒22でV パリ五輪6位クリテンデン、世界陸上中国代表相手に快勝!/WAコンチネンタルツアー

9月7日、中国・北京で世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドの最終戦が行われ、男子110mハードルでは阿部竜希(順大)が13秒22(+1.0)のセカンドベストで優勝を飾った。 レースには、昨年のパリ五輪6位で12 […]

NEWS 400mH岸本鷹幸が母校・法大で引退レース「運が良かった」最後まで美しきハードリングと師弟関係

2025.09.07

400mH岸本鷹幸が母校・法大で引退レース「運が良かった」最後まで美しきハードリングと師弟関係

日本の男子400mハードルを牽引してきた岸本鷹幸(富士通)が母校・法大で現役ラストレースを迎えた。 後輩の豊田将樹(富士通)や山本竜大(SEKI AC)がレーンに並ぶ。スタンドには日本代表経験者を筆頭に、OB・OG、現役 […]

NEWS 円盤投五輪連覇のオールマン 悲願の初Vへ「大会記録は可能」/東京世界陸上

2025.09.07

円盤投五輪連覇のオールマン 悲願の初Vへ「大会記録は可能」/東京世界陸上

女子円盤投で五輪2連覇を果たしているヴァレリー・オールマン(米国)が9月7日、都内で練習を公開し、本誌の単独取材に応じた。 五輪連覇の偉業を果たし、ダイヤモンドリーグでも圧倒的な強さを見せているオールマン。だが、意外にも […]

NEWS 400m参戦のマクローリン「違うアプローチで自分に挑戦したかった」ライバル多く激戦も「集中」/東京世界陸上

2025.09.07

400m参戦のマクローリン「違うアプローチで自分に挑戦したかった」ライバル多く激戦も「集中」/東京世界陸上

女子400mハードル世界記録保持者で、東京世界選手権では400mに出場するシドニー・マクローリン・レヴロン(米国)が9月7日、都内で練習を公開しメディアの取材に応じた。 この日が来日して最初のトレーニングだったというマク […]

NEWS 【男子1500m】近藤潤(BEAT AC/中3)3分55秒44=中学歴代10位タイ

2025.09.07

【男子1500m】近藤潤(BEAT AC/中3)3分55秒44=中学歴代10位タイ

第3回亀岡陸協ナイター記録会が9月6日、京都府亀岡市の亀岡運動公園陸上競技場で行われ、男子1500mでは近藤潤(BEAT AC/中3)が中学歴代10位タイの3分55秒44をマークした。 これまでの自己ベストは、8月上旬の […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top