2021.03.18
4月から3度目の駅伝監督に就任する小川聡氏(写真は2014年)
日大の青葉昌幸駅伝監督が3月末時点で退任することがわかった。後任にはかつて同職を2度務めた小川聡氏が再就任し、4月から新体制がスタートする。
青葉氏は日大時代の1964年日本選手権で3000m障害を制し、その翌年には1500mでも優勝。ブダペストで開催されたユニバーシアードで1500m6位、岐阜国体では800mで当時の学生記録(1分49秒7)を樹立している。大学卒業後は埼玉県庁を経て、25歳だった1968年に大東大監督へ就任。当時は新興校だったチームを数年で強豪校へと押し上げ、学生三大駅伝では出雲1回、全日本7回、箱根4回の計12度も優勝に導いた。90年度には駅伝3冠も達成し、アトランタ五輪男子マラソン代表の実井謙二郎など多数の長距離ランナーを育成している。
その後は関東学生陸上競技連盟の会長を務め、77歳になった昨年7月に母校の駅伝監督に就任。コロナ禍、高齢といったさまざまな障害を乗り越えながら低迷するチームの立て直しに尽力したが、昨年10月の箱根駅伝予選会は18位で敗退。就任時には「やるからには箱根駅伝のシード校へと返り咲き、1年でも早く次の監督へバトンタッチしたい」と意気込みを口にしていたが、志半ばで退くことになった。
小川氏は日大在学時の1977年~80年に4年連続で箱根駅伝に出場した経歴を持つ。卒業後は日産自動車で競技を続け、89年に日大のコーチに就任。91年に全日本大学駅伝優勝を果たすと、横浜銀行の女子監督を経て、2001年に監督就任後は03年~04年に出雲駅伝連覇、05年に全日本優勝と高い指導力を発揮した。13年~16年にも再登板しており、これで3度目の駅伝監督就任となる。
日大は09年の全日本以降、長らく学生駅伝のタイトルから遠ざかっているほか、箱根駅伝のシード権も14年を最後に獲得できていない。新指揮官のもと、箱根駅伝12度の総合優勝を誇る名門が新たなスタートを切る。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.06.15
-
2025.06.11
2025.05.28
女子10000mがレース途中で異例の中断!! 大雨と雷の影響も選手困惑/アジア選手権
2025.05.16
2025高校最新ランキング【女子】
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.06.16
800m昨年全国8位の菊池晴太が1分50秒03の大会新V「収穫と悔しさがある」400mH長谷川桜介が51秒19、三段跳の菅野穂乃は大会新/IH東北
◇インターハイ東北地区大会(6月13~16日/青森・カクヒログループアスレチックスタジアム)3日目 広島インターハイを懸けた東北地区大会の3日目が行われ、男子800mは菊池晴太(盛岡第四3岩手)が1分50秒03の大会新で […]
2025.06.16
200mはバログン・ハル23秒77の高2歴代5位で400mとの2冠 東島権治21秒06 やり投は松本65m05、走高跳は清水2連覇/IH南関東
◇インターハイ南関東地区大会(6月13~16日/カンセキスタジアムとちぎ、栃木県総合運動公園多目的広場投てき場) 広島インターハイ出場を懸けた南関東地区大会の3日目が行われ、女子200mでバログン・ハル(市川2千葉)が従 […]
2025.06.16
走幅跳IH2位の成澤柚日が自己新6m11で3連覇!柴田弥聖が2年連続ロングスプリント2冠/IH北関東
◇インターハイ北関東地区大会(6月13~16日/栃木県宇都宮市・県総合運動公園カンセキスタジアム) 広島インターハイを懸けた北関東地区大会の2日目が行われ、女子走幅跳で成澤柚日(共愛学園3群馬)が自己新の6m11(+1. […]
2025.06.16
円盤投・松元美春が最終投てきで大逆転連覇&3年連続IHへ!走幅跳・木浦が自己新連発7m20、大混戦800mは田中が2年生V/IH南九州
◇インターハイ南九州地区大会(6月13~16日/熊本市・えがお健康スタジアム)3日目 広島インターハイを懸けた南九州地区大会の3日目が行われ、女子円盤投は松元美春(出水3鹿児島)が39m42で2連覇を達成した。 広告の下 […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会