WA(世界陸連)は18日に評議会を開き、2021年屋外シーズンにおけるロシア選手の中立選手としての出場を再開することを承認。東京五輪を含め、「最大10人」まで参加できることとなった。組織的なドーピング問題を抱えるロシアは中立選手として出場してきたが、書類の偽造などが発覚したため19年11月以降、中立選手としての参加制度も停止されていた。
今回示された指針の概要は以下の通り。今夏の東京五輪のほか、WAシリーズのイベント、および2021年の欧州23歳未満選手権について、上限10人(総数であり、競技ごとの人数ではない)が競技する資格を与えられる。ロシア陸連は、中立選手のステータスを付与された選手の中から、最大10人の選手を選出できるが、他の選手よりも優先して登録検査対象リストの選手を選択する必要がある。決定後の変更はできず、上記以外の国際大会に出場できるロシアの選手の数に上限はない(招待された場合、および中立選手のステータスが付与されている場合)。
また、ロシアの15歳未満のアスリートは、ドーピング審査委員会に個別に申請なしで中立選手として15歳未満の国際大会に出場できる。なお、違反があれば規定は取り消される。
同日の評議会では大会開催についても議題にあがった。2025年の世界選手権の開催について4つの都市が関心をもっていることが確認された。また、今月後半に他の6つのWAシリーズイベント(24年と26年の世界室内選手権、24年と26年のクロスカントリー世界選手権、24年と26年のU20世界選手権)の入札が開始される。24年、26年の世界競歩選手権の入札は今年7月に始まる。
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