HOME 国内、大学、高校

2025.10.04

男子5000m・新妻遼己がIHに続く栄冠 三段跳・髙島真織子、ハンマー投・村上来花は大会新で貫禄勝ち/滋賀国スポ
男子5000m・新妻遼己がIHに続く栄冠 三段跳・髙島真織子、ハンマー投・村上来花は大会新で貫禄勝ち/滋賀国スポ

滋賀国スポ少年A5000m優勝の新妻遼己

◇滋賀国民スポーツ大会(10月3日~7日/滋賀・平和堂HATOスタジアム)1日目

滋賀国民スポーツ大会・陸上競技の1日目が行われ、少年男子A5000mは新妻遼己(兵庫・西脇工高3)が自己ベストの13分35秒33で優勝。ジェームス・カルリ(青森・青森山田高3)との競り合いを、残り300mからのスパート勝負で制した。

「留学生も強くなっている中で勝ち切れたのは自信になりました」と新妻。日本人選手がインターハイと国体の両方で長距離種目を制したのは、1991年の渡辺康幸(千葉・市船橋高/現・住友電工監督)以来、34年ぶり。22年に長嶋幸宝(現・旭化成)が出した西脇工高記録(13分37秒46)も上回った。

広告の下にコンテンツが続きます

成年女子では大会新記録が相次ぎ、三段跳では東京世界陸上代表の髙島真織子(福岡・クラフティア)が5回目に13m64(+0.9)を跳んで優勝。花岡麻帆(千葉・オフィス24)が持っていた13m53の大会記録を22年ぶりに更新。ハンマー投でも村上来花(青森・九州共立大)が66m22を投げ、室伏由佳(愛知・ミズノ)の大会記録(65m03)を21年ぶりに塗り替えて優勝した。

成年男子砲丸投は渡辺豹冴(新潟・新潟医療福祉大)が学生歴代7位となる17m94をプット。日本記録保持者の奥村仁志(福井・センコー)を1cm差で抑えて、優勝を果たした。

少年男子共通走高跳は中村佳吾(大阪・関大北陽高3)と畝地雄大(鹿児島・鹿児島南高3)が2m15を成功。無効試技数差で中村が優勝を手にし、インターハイ、U20日本選手権と合わせて全国3冠に輝いた。

成年男子3000m障害は楠康成(茨城・阿見AC)が自己記録に迫る8分27秒35で独走V。同種目は今大会から高校生の出場も可能となり、5位の加藤結羽(長野・佐久長聖高3)は高校歴代9位の8分45秒77をマークした。

上位3位までがU20日本記録を上回った少年女子A2000m障害はシュブルチェック・アンナ(茨城・牛久高2)が6分27秒03で快勝。シュブルチェックは日本国籍を持たないため新記録とはならなかったが、6分33秒11で2位の田谷玲(大阪・薫英女学院高2)と6分33秒89で3位の角地萌音(長野・長野東高2)がU20日本新記録となった。

少年男子Aハンマー投はインターハイ、U20日本選手権でともに3位だった北翔太(東京・保善高3)が64m60で制し、念願の全国タイトルを獲得。少年女子B走幅跳は昨年の全中を制している藤本茉優(石川・星稜高1)が6回目に5m89(+0.3)を跳んで、3位からの逆転優勝を果たした。

成年少年男子共通4×100mリレー予選には桐生祥秀(滋賀・日本生命)、飯塚翔太(静岡・ミズノ)、小池祐貴(北海道・住友電工)、守祐陽(千葉・大東大)、清水空跳(石川・星稜高2)ら日本代表が出場。飯塚が4走を務めた静岡が大会タイ記録の39秒13をマークした。他にも滋賀、北海道、沖縄、千葉などが準決勝進出を決めている。

成年少年女子共通4×100mリレーは世界選手権代表の井戸アビゲイル風果(福島・東邦銀行)が4走を務めた福島や地元・滋賀などが準決勝進出。成年男子800mの落合晃(滋賀・駒大)と少年女子A800mの久保凛(大阪・東大阪大敬愛高3)は予選を突破して、決勝進出を決めた。

文/馬場 遼

◇滋賀国民スポーツ大会(10月3日~7日/滋賀・平和堂HATOスタジアム)1日目 滋賀国民スポーツ大会・陸上競技の1日目が行われ、少年男子A5000mは新妻遼己(兵庫・西脇工高3)が自己ベストの13分35秒33で優勝。ジェームス・カルリ(青森・青森山田高3)との競り合いを、残り300mからのスパート勝負で制した。 「留学生も強くなっている中で勝ち切れたのは自信になりました」と新妻。日本人選手がインターハイと国体の両方で長距離種目を制したのは、1991年の渡辺康幸(千葉・市船橋高/現・住友電工監督)以来、34年ぶり。22年に長嶋幸宝(現・旭化成)が出した西脇工高記録(13分37秒46)も上回った。 成年女子では大会新記録が相次ぎ、三段跳では東京世界陸上代表の髙島真織子(福岡・クラフティア)が5回目に13m64(+0.9)を跳んで優勝。花岡麻帆(千葉・オフィス24)が持っていた13m53の大会記録を22年ぶりに更新。ハンマー投でも村上来花(青森・九州共立大)が66m22を投げ、室伏由佳(愛知・ミズノ)の大会記録(65m03)を21年ぶりに塗り替えて優勝した。 成年男子砲丸投は渡辺豹冴(新潟・新潟医療福祉大)が学生歴代7位となる17m94をプット。日本記録保持者の奥村仁志(福井・センコー)を1cm差で抑えて、優勝を果たした。 少年男子共通走高跳は中村佳吾(大阪・関大北陽高3)と畝地雄大(鹿児島・鹿児島南高3)が2m15を成功。無効試技数差で中村が優勝を手にし、インターハイ、U20日本選手権と合わせて全国3冠に輝いた。 成年男子3000m障害は楠康成(茨城・阿見AC)が自己記録に迫る8分27秒35で独走V。同種目は今大会から高校生の出場も可能となり、5位の加藤結羽(長野・佐久長聖高3)は高校歴代9位の8分45秒77をマークした。 上位3位までがU20日本記録を上回った少年女子A2000m障害はシュブルチェック・アンナ(茨城・牛久高2)が6分27秒03で快勝。シュブルチェックは日本国籍を持たないため新記録とはならなかったが、6分33秒11で2位の田谷玲(大阪・薫英女学院高2)と6分33秒89で3位の角地萌音(長野・長野東高2)がU20日本新記録となった。 少年男子Aハンマー投はインターハイ、U20日本選手権でともに3位だった北翔太(東京・保善高3)が64m60で制し、念願の全国タイトルを獲得。少年女子B走幅跳は昨年の全中を制している藤本茉優(石川・星稜高1)が6回目に5m89(+0.3)を跳んで、3位からの逆転優勝を果たした。 成年少年男子共通4×100mリレー予選には桐生祥秀(滋賀・日本生命)、飯塚翔太(静岡・ミズノ)、小池祐貴(北海道・住友電工)、守祐陽(千葉・大東大)、清水空跳(石川・星稜高2)ら日本代表が出場。飯塚が4走を務めた静岡が大会タイ記録の39秒13をマークした。他にも滋賀、北海道、沖縄、千葉などが準決勝進出を決めている。 成年少年女子共通4×100mリレーは世界選手権代表の井戸アビゲイル風果(福島・東邦銀行)が4走を務めた福島や地元・滋賀などが準決勝進出。成年男子800mの落合晃(滋賀・駒大)と少年女子A800mの久保凛(大阪・東大阪大敬愛高3)は予選を突破して、決勝進出を決めた。 文/馬場 遼

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.18

甲佐10マイルに東京世界陸上マラソン代表・近藤亮太と小山直城がエントリー! 5000m代表・森凪也、前回覇者・玉目陸も

12月7日に熊本県甲佐町役場前をスタート・フィニッシュとする第50回熊本甲佐10マイルロードレースのエントリー選手が11月18日、発表された。 招待選手は既に発表されていたが、9月の東京世界選手権マラソンで11位に入った […]

NEWS 国内外のレースでトップアスリートたちが好記録を樹⽴! On「Cloudboom Strike」日本長距離界のホープ・篠原倖太朗がその魅力を語る
PR

2025.11.18

国内外のレースでトップアスリートたちが好記録を樹⽴! On「Cloudboom Strike」日本長距離界のホープ・篠原倖太朗がその魅力を語る

スイスのスポーツブランド「On(オン)」が昨夏に発売したマラソンレースに特化したレーシングシューズ「Cloudboom Strike(クラウドブーム ストライク)」の人気が止まらない。 抜群の履き心地、通気性、サポート力 […]

NEWS 中国全国運動会女子100mで16歳・陳妤頡が11秒10!U18世界歴代4位タイ&28年ぶりU20アジア新で大会最年少V

2025.11.18

中国全国運動会女子100mで16歳・陳妤頡が11秒10!U18世界歴代4位タイ&28年ぶりU20アジア新で大会最年少V

中国の総合スポーツ競技会の第15回全国運動会の陸上競技が11月17日、広東省広州市で行われ、女子100mでは16歳の陳妤頡が11秒10(+0.7)でこの種目大会最年少優勝を果たした。この記録はU18世界歴代4位タイ、U2 […]

NEWS クイーンズ駅伝「クマ対応」出没時間によって開催・中止を本部で決定 広瀬川沿い、1区の松島町、利府町内を警戒

2025.11.17

クイーンズ駅伝「クマ対応」出没時間によって開催・中止を本部で決定 広瀬川沿い、1区の松島町、利府町内を警戒

一般社団法人日本実業団陸上競技連合は11月17日、全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城/11月23日)における「クマ対応」を発表した。 頻発するクマによる被害を鑑みての対応。松島町の文化交流館前のスタート地点 […]

NEWS 長谷川体育施設が日本陸連のオフィシャルサポーティングカンパニーに “協働”と“共創”目指す

2025.11.17

長谷川体育施設が日本陸連のオフィシャルサポーティングカンパニーに “協働”と“共創”目指す

日本陸連は11月17日、新たな協賛企業として、スポーツ施設総合建設業の長谷川体育施設(本社・東京都世田谷区/仁ノ平俊和社長)が決定したと発表した。11月からの契約で、カテゴリーとしては「オフィシャルサポーティングカンパニ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top