世界陸連(WA)がWAアスレチック・アワードの加盟国賞(Member Federation Award)のノミネートを発表している。この賞は陸上競技の向上・発展への寄与、またはその他の成果を挙げた連盟に贈られる。各地域の連盟が2ヵ国ずつ選出したあと、WAの投票を経て6カ国の連盟が最終候補として選ばれている。候補は以下の通り。
・ケニア(アフリカ)
国内のロックダウン等の状況にもかかわらず、アフリカで初めてのワールドアスレティックスコンチネンタルツアーゴールドミーティングであるキプ・ケイノ・クラシック(Kip Keino Classic)を実現。ジェプチルチルのハーフマラソン女子単独世界新などアスリートも活躍した。
・ニュージーランド(オセアニア)
国が世界有数の厳しいロックダウンの施策をとるなか、バーチャルイベントを開催し、後に競技会の開催に至った。トップレベルの選手は国外大会には出場できなかったが、国内での競技会で女子ハンマー投のL.ブルースがエリアレコード(73m47、9月20日)をマークするなどの成績を挙げた。9月のロトウラマラソンは3月以来世界で初めて行われた市民参加イベントのひとつだった。
・ニカラグア(北米)
ロックダウンが実施され始めたとき、パンデミック状況下における健康・安全のプロトコルに他のスポーツが適応できるよう、当連盟が主導的な役割を果たした。また、ユニセフの勧告に沿い、精神的・肉体的幸福を促進するための子供、若者向けイベントを率先して行った。
・パレスチナ(アジア)
コーチ教育および認定システム(CECS)のレベル1コースとレベル2コースの両方をオンライン形式でホストした最初の連盟のひとつ。ロックダウン中はその他にもオンラインセミナーを実施していた。
・ペルー(南米)
選手をスポーツに関与させ続けるよう、さまざまなヴァーチャルイベント(トレーニングプログラム、セミナー、コーチングアドバイスセッションなど)を積極的に行った。
・ポーランド(ヨーロッパ)
パンデミックにも関わらず、ホジュフで2回、ビドゴシチで1回、計3回のワールドアスレティックスコンチネンタルツアー大会の開催の成功を収めた。地方組織委員会および地方自治体とともに、ハーフマラソン世界選手権の実施に尽力した。
他の賞と同様、結果は12月5日に開催されるWAアスレチック・アワード 2020 で発表される。
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