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2025.01.03

青学大・原晋監督「来年度は2度目の3冠と3連覇を」58歳、バトンタッチについても語る/箱根駅伝
青学大・原晋監督「来年度は2度目の3冠と3連覇を」58歳、バトンタッチについても語る/箱根駅伝

25年箱根駅伝総合優勝の青学大・原晋監督を胴上げ

◇第101回箱根駅伝(東京・大手町~神奈川・箱根町往復/10区間217.1km)

箱根駅伝が2日間にわたって行われ、青学大が2年連続の総合優勝を果たした。通算8度目の優勝を果たした“常勝軍団”を築き上げた原晋監督は熱弁をふるった。

「会いたいね大作戦」は大成功。言うことなし。300%でしょう。(選手選考は)経験者かどうか。練習が継続できているかどうか。そういうところを見てきた。箱根駅伝は山上り、山下りを持っていれば優勝争い、シード争いに有利になる。タイム差が広がりやすいですし、そこを攻略しなければ勝てない。(5、6区区間新の2人は)ずっといてほしい(笑)。

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胴上げ8回は、奥さんと比較して上がっていなかった。まだ太いな。気分的に上がっているように見えても6回くらいで、そろそろやめようという雰囲気でした(笑)。学生に胴上げしてもらえるなんて、もう最高ですよ。これほど幸せなことはない。それだけ、いろいろ夫婦で犠牲にして箱根駅伝に人生をかけて戦っている。

これまで奥さんをゴールに入れたことはない。でも、裏方で頑張っている人間が表現されるという流れを作らないと。私がやると叩かれてもいい。一番に道を作ることで、各大学の二人三脚でやっている人が称賛される社会を作りたい。

(前に)4連覇したあと、5連覇、6連覇できたはず。それほど欲がないんですよ、実は。その後は勝ったら負け、が続いた。でも、今年は勝てる布陣だった。今年勝たなければ、原メソッドを変えないと戦えないと思っていましたが、こういう結果になったのは、メソッドを確立できているから。

5連覇目なんて勝たないといけなかった。勝たないといけない、が3回あった。他にも勝てるチームはあるはず。でも勝てない。確実に勝つことの難しさであり、それができればチームの自信に変わる。今年、取りこぼしせずに勝てたのは、青学大の強さを示せた。

(総合優勝8回は駒大に並んだが)数字遊びはしたくない。毎年、選手が入れ替わる学生スポーツで、確実に選手を伸ばせるメソッドがある。トラックの記録を伸ばして、箱根駅伝も勝てている。高校の人材を確実に伸ばせる仕掛けがあります。

復路はピクニック気分にならなかった。ある一線を越えると人間はあきらめる。だから大差をつけるピクニックランをしたかった。駒大の佐藤圭汰君のところで普通ならピクニックだったのが、彼はゲームチェンジャーだった。1分40秒近くで行ったり、来たりした。やばいなと思ったのですが、10区に渡った時には勝てると思いました。3区に佐藤君がいれば往路優勝できなかったかもしれない。それも駅伝のあやというもの。駒大、早大、中大、國學院大は来年、強い。メソッド対決になってくる。

ここ数年は学生が主体でミーティングをやっていた。自律したチームになっている。寮が新しくなって、食事を提供できるようになった。食事の充実がある。温水、冷水のお風呂もある。フィジカルトレーニングも見守ってくれて、トレーナーも出入りしている。故障させない仕組みを作っている。

大学の指導者は結果を出さないとクビになる。本当に厳しい。みんな一生懸命です。朝5時に起きて、夜遅くまで指導している。夏合宿もずっと同行している。真剣にやっています。だからこそ選手と心が通じるし、卒業してからも一緒にやろうとなる。それでも、陸連は視察に来たことはない。みんな真剣に箱根駅伝に挑戦している。

私は58歳になる。いつまで現場責任者をやらせるんですか、と。組織として成長させるメソッドでやっている。原がいるから強い、いなくなったら弱くなるという組織にはしたくなかった。来年、再来年というのではないですが、近い将来バトンタッチは来る。普通なら定年が近い。じょうずにね。伊藤雅一コーチも入ってやってくれている。そろそろOBが引退する頃に差し掛かっている。上手に引き継ぎしつつ強化も止めずにやっていく時期に来ています。

まぁ、来年は2度目の3冠、3連覇を狙います。チャンスがあるのは私たちだけ。布陣は今年より落ちるけど、狙えなくはない。頑張っていきたい。

◇第101回箱根駅伝(東京・大手町~神奈川・箱根町往復/10区間217.1km) 箱根駅伝が2日間にわたって行われ、青学大が2年連続の総合優勝を果たした。通算8度目の優勝を果たした“常勝軍団”を築き上げた原晋監督は熱弁をふるった。 「会いたいね大作戦」は大成功。言うことなし。300%でしょう。(選手選考は)経験者かどうか。練習が継続できているかどうか。そういうところを見てきた。箱根駅伝は山上り、山下りを持っていれば優勝争い、シード争いに有利になる。タイム差が広がりやすいですし、そこを攻略しなければ勝てない。(5、6区区間新の2人は)ずっといてほしい(笑)。 胴上げ8回は、奥さんと比較して上がっていなかった。まだ太いな。気分的に上がっているように見えても6回くらいで、そろそろやめようという雰囲気でした(笑)。学生に胴上げしてもらえるなんて、もう最高ですよ。これほど幸せなことはない。それだけ、いろいろ夫婦で犠牲にして箱根駅伝に人生をかけて戦っている。 これまで奥さんをゴールに入れたことはない。でも、裏方で頑張っている人間が表現されるという流れを作らないと。私がやると叩かれてもいい。一番に道を作ることで、各大学の二人三脚でやっている人が称賛される社会を作りたい。 (前に)4連覇したあと、5連覇、6連覇できたはず。それほど欲がないんですよ、実は。その後は勝ったら負け、が続いた。でも、今年は勝てる布陣だった。今年勝たなければ、原メソッドを変えないと戦えないと思っていましたが、こういう結果になったのは、メソッドを確立できているから。 5連覇目なんて勝たないといけなかった。勝たないといけない、が3回あった。他にも勝てるチームはあるはず。でも勝てない。確実に勝つことの難しさであり、それができればチームの自信に変わる。今年、取りこぼしせずに勝てたのは、青学大の強さを示せた。 (総合優勝8回は駒大に並んだが)数字遊びはしたくない。毎年、選手が入れ替わる学生スポーツで、確実に選手を伸ばせるメソッドがある。トラックの記録を伸ばして、箱根駅伝も勝てている。高校の人材を確実に伸ばせる仕掛けがあります。 復路はピクニック気分にならなかった。ある一線を越えると人間はあきらめる。だから大差をつけるピクニックランをしたかった。駒大の佐藤圭汰君のところで普通ならピクニックだったのが、彼はゲームチェンジャーだった。1分40秒近くで行ったり、来たりした。やばいなと思ったのですが、10区に渡った時には勝てると思いました。3区に佐藤君がいれば往路優勝できなかったかもしれない。それも駅伝のあやというもの。駒大、早大、中大、國學院大は来年、強い。メソッド対決になってくる。 ここ数年は学生が主体でミーティングをやっていた。自律したチームになっている。寮が新しくなって、食事を提供できるようになった。食事の充実がある。温水、冷水のお風呂もある。フィジカルトレーニングも見守ってくれて、トレーナーも出入りしている。故障させない仕組みを作っている。 大学の指導者は結果を出さないとクビになる。本当に厳しい。みんな一生懸命です。朝5時に起きて、夜遅くまで指導している。夏合宿もずっと同行している。真剣にやっています。だからこそ選手と心が通じるし、卒業してからも一緒にやろうとなる。それでも、陸連は視察に来たことはない。みんな真剣に箱根駅伝に挑戦している。 私は58歳になる。いつまで現場責任者をやらせるんですか、と。組織として成長させるメソッドでやっている。原がいるから強い、いなくなったら弱くなるという組織にはしたくなかった。来年、再来年というのではないですが、近い将来バトンタッチは来る。普通なら定年が近い。じょうずにね。伊藤雅一コーチも入ってやってくれている。そろそろOBが引退する頃に差し掛かっている。上手に引き継ぎしつつ強化も止めずにやっていく時期に来ています。 まぁ、来年は2度目の3冠、3連覇を狙います。チャンスがあるのは私たちだけ。布陣は今年より落ちるけど、狙えなくはない。頑張っていきたい。

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