2023.08.24
◇愛媛全中(8月22日~25日/愛媛・県総合運動公園競技場)
第50回全日本中学校選手権(以下、全中)の2日目が23日に行われ、男女800mは共に北海道勢が快勝した。
衝撃的なレースだった。先に行われた女子は1年生の人見仁菜(足寄・北海道)が2分09秒10で優勝。自身が持っていた中1最高を更新し、中学歴代9位の好タイムだった。
この春まで小学生だったとは思えない落ち着いた走りで上級生を抑え、この種目史上初、全種目を通じても、学年別種目が廃止された1993年以降、93年女子走幅跳の池田久美子(酒田三・山形)、2017年女子200mのハッサン・ナワール(松戸五・千葉/現・大阪成蹊大)、2021年女子四種競技の石原南菜(足利二・栃木)、2022年女子200mの岡林結衣(大津・高知)に続く5人目となる1年生Vを果たした。
「落ち着いて走ることができました。優勝できるとは思っていなかったのでうれしいです」
前日の予選で中1初の2分10秒切りとなる2分09秒21をマークしていた。決勝は序盤から飛び出し、最初の400mは61秒。8月上旬に行われた北海道インターハイの女子800mと同じ通過タイムだった。2周目のバックストレートでは、予選で2分10秒17の中2歴代2位をマークしていた石原万結(京山2岡山)にトップを譲ったが、冷静に対応。「ラスト200mはこれまで以上にしっかり走り切ることができました」。残り120mを切ったあたりで再び先頭に立つと、他を大きく引き離した。
小学2年生で陸上を始め、3年生には800mで早くも2分40秒62をマーク。その後も順調に記録を短縮して、4年時には2分31秒97、5年時で2分26秒58、6年時で2分15秒15を出した。小6にして、全中の参加標準記録(2分16秒50)よりも速いタイムだった。
スプリント力も高く、6年生の昨年は、全国小学生交流大会の学年別100mに出場して、2位入賞。中学入学後も100mで12秒54、200mで25秒51の中1歴代8位を叩き出している。
開催中のブタペスト世界選手権代表・田中希実(New Balance)にあこがれる13歳。「中学記録(2分07秒19)を切れるようがんばりたいです」と笑顔で抱負を話した。
男子は残り200mで抜け出した山田和生(音更3北海道)が1分54秒85で制覇。「タイムより優勝することを目標にしていたのでうれしいです。レースも想定通りに運び、持ち味のラストスパートを生かすことができました」と笑顔が弾けた。
8月12日の国体選考会で、中学歴代5位の1分53秒43をマーク。今大会は前日の予選(1分55秒84)こそ、緊張や暑さで思ったような走りができなかったという。だが、決勝では「雨で暑さも大丈夫で、今年一番のコンディションで臨めました。直前に人見さんが優勝していたので、刺激をもらえました」と喜ぶ。高校でも競技を続けると言い、「受験勉強などもありますが、高1からインターハイで活躍したいです」と目を輝かせた。
この日は男子3000mでも吉田星(上野幌3北海道)が8分35秒32で、北海道勢としてこの種目初V。この日、決勝が行われた6種目中、3種目が北海道の選手が中学日本一に輝き、初日に行われた男子砲丸投の大垣尊良(厚真3北海道)と合わせて優勝数は4となった。
文/花木 雫
愛媛全中2日目の優勝者
【男子】 200m 清水空跳(長田3石川)21秒99(-0.6) 800m 山田和生(音更3北海道)1分54秒85 3000m 吉田星(上野幌3北海道)8分35秒32 【女子】 200m 布施一葉(高豊3愛知)24秒89(-1.5) 800m 人見仁菜(足寄1北海道)2分09秒10 走高跳 鴨田るな(相模原旭3神奈川)1m63RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.03.20
男子200m・永丘琉人が中2歴代6位の22秒10 栃木と山梨で中学生アスリートが始動
2026.03.20
コモディイイダ・柴田龍一が陸上競技部退部 今後は社業に専念しつつも競技は続行
-
2026.03.20
-
2026.03.20
-
2026.03.19
2026.03.16
GMO・吉田圭太と100mHの安達楓恋が結婚!「これからも二人で」青学大の先輩後輩
-
2026.03.14
-
2026.03.16
-
2026.03.15
-
2026.02.27
-
2026.03.16
-
2026.03.07
-
2026.03.01
Latest articles 最新の記事
2026.03.20
石塚陽士が現役引退 高校時代1500mで好記録 早大で箱根4年連続出場 学業と競技の両立図る
男子中長距離の石塚陽士(ロジスティード)が3月20日、自身のSNSを更新し、3月21日のSpring Trial in Waseda(スプリング・トライアル・イン・ワセダ)1500m(埼玉・早稲田大学織田幹雄記念陸上競技 […]
2026.03.20
男子200m・永丘琉人が中2歴代6位の22秒10 栃木と山梨で中学生アスリートが始動
第3回南関東中学生陸上競技大会が3月20日、山梨県甲府市のJITリサイクルインクスタジアム(小瀬スポーツ公園)で開催された。 同大会は、4月からの本格的なトラック&フィールドシーズン開幕を前に、千葉、東京、神奈川、山梨の […]
2026.03.20
コモディイイダ・柴田龍一が陸上競技部退部 今後は社業に専念しつつも競技は続行
コモディイイダは3月20日にSNSを更新し、柴田龍一が3月29日のふくい桜マラソン(福井)のペースメーカーを最後に陸上競技部の活動を締めくくり、退部すると発表した。 柴田は皇學館大学出身。学生時代は21年東海インカレ10 […]
2026.03.20
黒田朝日が第50回記念特別ゲストとして参加 5月の“さがえ”さくらんぼマラソン
山形県寒河江市で行われる“さがえ”さくらんぼマラソン(5月31日開催)について、市などでつくる実行委員会は3月19日、今回で第50回を迎えるのを記念して箱根駅伝やマラソンなどで活躍している黒田朝日(青学大/4月からGMO […]
2026.03.20
井戸アビゲイル風果が300m36秒83の日本新!昨年の世界選手権代表が個人2種目めの日本記録保持者
2025年度第3回宮崎県記録会(霧島酒造スポーツランド都城 KUROKIRI STADIUM)女子300mで、井戸アビゲイル風果(東邦銀行)が36秒83を日本新記録を打ち立てた。 これまでの日本記録は、松本奈菜子(東邦銀 […]
Latest Issue
最新号
2026年4月号 (3月13日発売)
別冊付録 記録年鑑 2025
東京マラソン、大阪マラソン、名古屋ウィメンズマラソン