2023.04.23
◇ロンドン・マラソン(4月23日/英国)
第43回ロンドン・マラソンが4月23日に行われ、男子はケルヴィン・キプトゥム(ケニア)が世界歴代2位の2時間1分25秒で圧勝した。
驚異の23歳だ。これが2度目のマラソン。初の42.195kmだった昨年12月のバレンシアでは、初マラソン世界最高・世界歴代3位の2時間1分53秒をマークしている。
その底知れない力を見せつけたのが、30kmを1時間27分23秒で通過してから。集団から抜け出すと、35kmまでの5kmを13分49秒という異次元のスプリットで駆け抜ける。続く40kmまでの5kmも14分1秒でカバー(この10kmは27分50秒)。前半のハーフが1時間1分40秒だったため、後半は1時間を切る59分45秒という恐るべきネガティブ・スプリットを叩き出した。
終わってみれば、2位のジョフリー・カムウォロル(ケニア)に2分58秒の大差をつけ、3位(2時間4分59秒)だった昨年のオレゴン世界選手権王者のタミラト・トーラ(エチオピア)を3分以上も圧倒。母国の英雄、エリウド・キプチョゲが持つ世界記録にあと16秒と迫ったが、冷雨のコンディションだったことを鑑みれば、もはや同水準と見ていいだろう。
トラックの実績はほとんどなく、2020年には日本の丸亀ハーフに出場するなどロードレースを重ねて急成長を遂げたキプトゥム。1週間前のボストンで8位に敗れたキプチョゲは38歳。世代交代の時が、いよいよ訪れるのかもしれない。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.10.18
北口榛花 初のやり投教室「突き詰めたいなら努力するしか方法はない」中高生に熱血指導
-
2025.10.18
-
2025.10.18
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/チーム総合(2025年10月18日)
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
-
2025.10.13
-
2025.10.13
-
2025.10.18
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.10.18
髙城昊紀が110mHを大会新V!来季に向けて「ケガしないように冬季練習をしていきたい」/U18・16大会
◇第19回U18・第56回U16大会(10月17~19日/三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場)2日目 U18・U16大会の第2日目が行われ、U20規格で実施されたU18男子110mハードルは髙城昊紀(宮崎西高2宮崎)が […]
2025.10.18
北口榛花 初のやり投教室「突き詰めたいなら努力するしか方法はない」中高生に熱血指導
女子やり投の北口榛花(JAL)が初めて自己プロデュースしたやり投に特化した陸上教室の「はるかなる教室 Supported by JAL」(主催:株式会社スポーツビズ、川崎とどろきパーク株式会社)が18日、神奈川県の等々力 […]
2025.10.18
前回Vユニクロは1区・後藤夢から攻撃的布陣、天満屋は3区・前田穂南、ダイハツ5区に松田瑞生/プリンセス駅伝
日本実業団連合は10月18日、第11回全日本実業団対抗女子駅伝予選会(プリンセス駅伝in宗像・福津/10月19日)の区間エントリーを発表した。 前回トップのユニクロは、1区にパリ五輪1500m代表の後藤夢、2区に2年前の […]
2025.10.18
100m菅野翔唯が今季全国締めくくる10秒39V!「来年は10秒1台を安定して出して10秒0台を」/U18・16大会
◇第19回U18・第56回U16大会(10月17~19日/三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場)2日目 U18・U16大会の第2日目が行われ、U18男子100mは菅野翔唯(東農大二高2群馬)が10秒39(+0.3)で制し […]
Latest Issue
最新号

2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望