2023.04.23
◇第71回兵庫リレーカーニバル(4月22日~23日/兵庫・神戸総合)
日本グランプリシリーズG2の兵庫リレーカーニバルの2日目が行われ、女子1500mは田中希実(New Balance)が4分09秒79で快勝した。
前日は、東京・国立競技場で行われた東京選手権ワールドチャレンジ女子1マイルで、21年ぶりに屋外日本記録(4分34秒81/田村育子)を塗り替える4分32秒73をマーク。2月に室内で自身が出した4分28秒94(※日本記録としての申請書類をまとめている段階)には及ばなかったが、力強い走りを見せた。
その日のうちに地元・兵庫に移動し、今度は主戦場とする1500mで見事な走り。1000mを過ぎてから高校時代からともに練習してきた元チームメイト・後藤夢(ユニクロ)、外国勢2人を振り切り、強風が吹くなかでも最後の400mを63秒でまとめる。その姿に、スタンドは大いに沸いた。
「2月の室内で調子が上がり過ぎ、自分を見失っていた」と振り返るように、2週間前の金栗記念選抜中長距離1500mでは後藤に敗れるなど精彩を欠いた。
だが、「地元で初心に帰ることができた。いろんな葛藤がありましたが、今日は最後まで自分の走りに集中することができ、勝ち切れてよかった」と田中は振り返る。
移動を含むハードスケジュールにも、「今日につがるようレースをしたので疲れなどもなかった」と言い、「勝ちにこだわってペースメーカーについていけないなどまだ自分の弱さもあります。でも、今日の感じでも最初からリズムに乗って練習でできているスパートが出せていれば、4分05秒前後のタイムで走れたと思う」と、どこか吹っ切れた表情がのぞく。
相手以上に、「自分との戦い」に勝てたことをレース後のインタビューでも強調。「地元で自分を取り戻せなかったら、やばいと思っていましたが、自分に勝ててよかった。ここから記録を上げ、参加標準を切れるよう調子を上げていきたい」と力強く話した。
文/花木 雫
※記事に誤りがあり、一部訂正をいたしました
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.07
-
2024.11.24
-
2024.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.14
第5回大学対校男女混合駅伝の出場校が決定! 大東大、環太平洋大、亜細亜大、早大が初出場!! 2月16日に大阪・長居で開催
12月12日、関西学連は25年2月16日に開催される第5回全国大学対校男女混合駅伝の出場チームを発表した。 同大会は2021年に大学駅伝では国内初の男女混合レースとして誕生。これまでは「全国招待大学対校男女混合駅伝」とい […]
2024.12.13
箱根駅伝V奪還狙う駒大 藤田敦史監督「100回大会の悔しさ晴らしたい」選手層に課題も手応えあり
第101回箱根駅伝に出場する駒大がオンラインで記者会見を開き、藤田敦史監督、大八木弘明総監督、選手が登壇、報道陣の取材に応じた。 藤田監督は「前回は出雲駅伝、全日本大学駅伝を制した状態で迎え、青山学院に負けて準優勝でした […]
2024.12.13
國學院大エースの平林清澄「どの区間でもエースとしての走りをする」最後の箱根駅伝「監督を大号泣させたい」
第101回箱根駅伝に出場する國學院大が12月13日、東京の渋谷キャンパスで壮行会が開かれ、前田康弘監督と選手たちが登壇。壮行会後に主将の平林清澄(4年)が報道陣の合同取材に応じた。 2冠を獲得しているだけに、壮行会にはフ […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会