HOME 国内

2023.01.27

「やるべきことはやってきた」安藤友香 悲願のマラソン日本代表に向けて初優勝で弾みつける/大阪国際女子マラソン
「やるべきことはやってきた」安藤友香 悲願のマラソン日本代表に向けて初優勝で弾みつける/大阪国際女子マラソン

大阪国際女子マラソンでの快走を誓った安藤友香

◇第42回大阪国際女子マラソン(1月29日/大阪・ヤンマーフィールド長居発着)

JMCシリーズG1の大阪国際女子マラソンの前々日会見が大阪府内で開かれ、招待選手たちが登壇して意気込みを語った。

悲願のマラソン日本代表へ、安藤友香(ワコール)は静かに闘志を燃やしている。「やるべきことはやってきたので、自分を信じてはしりたい」。言葉に力がこもっていた。

代表入りを目指した東京五輪だったが、MGCファイナルチャレンジだった名古屋ウィメンズで、一山麻緒(当時・ワコール、現・資生堂)に続いて2位で切符はつかめず。10000mで代表入りしたものの悔しさを味わった。

さらに昨年はオレゴン世界選手権の補欠に。選ばれた3人のうち一山と新谷仁美(積水化学)が現地入りしてから体調不良で欠場となったが、レース2週間前に補欠解除されていたため出走はならず。さらに、代表に内定していたアジア大会は延期されて代表は白紙となった。

昨年はスケジュールが二転三転したが、やるべきことを淡々とこなせるのが安藤の強み。5000mで15分17秒15の自己新を出して、「トラックでスピードを磨き、自己ベストを更新できたのは、近年、マラソンの高速レースのなかで自信、弾みになりました」と言う。

広告の下にコンテンツが続きます

マラソングランドチャピオンシップ(MGC)の出場権はすでに手にしており、今大会の目標は「強い選手の胸を借りて、優勝を目指したい」と安藤。ハッキリ「優勝」と言ったのは、「これまで日本人トップはありますが、優勝の経験がない。苦しい場面があると思いますが、自分に負けないように」と理由を明かす。

その視線の先には、10月15日のパリ五輪代表選考会となるMGCがしっかりと入っている。「MGCに向けてきっかけとなるようなレースにしたい。今の持っている力を出し切って、全力を出して後悔なく終わりたい」。

大阪での最高順位は18年の3位(2時間27分37秒)。やるべきことをやりきり、「初優勝」をステップに秋の大一番に向かっていくつもりだ。

パリ五輪MGC出場権対象レースであり、ブダペスト世界選手権の代表選考レースとなる今大会。1月29日、12時15分にスタートする。

◇第42回大阪国際女子マラソン(1月29日/大阪・ヤンマーフィールド長居発着) JMCシリーズG1の大阪国際女子マラソンの前々日会見が大阪府内で開かれ、招待選手たちが登壇して意気込みを語った。 悲願のマラソン日本代表へ、安藤友香(ワコール)は静かに闘志を燃やしている。「やるべきことはやってきたので、自分を信じてはしりたい」。言葉に力がこもっていた。 代表入りを目指した東京五輪だったが、MGCファイナルチャレンジだった名古屋ウィメンズで、一山麻緒(当時・ワコール、現・資生堂)に続いて2位で切符はつかめず。10000mで代表入りしたものの悔しさを味わった。 さらに昨年はオレゴン世界選手権の補欠に。選ばれた3人のうち一山と新谷仁美(積水化学)が現地入りしてから体調不良で欠場となったが、レース2週間前に補欠解除されていたため出走はならず。さらに、代表に内定していたアジア大会は延期されて代表は白紙となった。 昨年はスケジュールが二転三転したが、やるべきことを淡々とこなせるのが安藤の強み。5000mで15分17秒15の自己新を出して、「トラックでスピードを磨き、自己ベストを更新できたのは、近年、マラソンの高速レースのなかで自信、弾みになりました」と言う。 マラソングランドチャピオンシップ(MGC)の出場権はすでに手にしており、今大会の目標は「強い選手の胸を借りて、優勝を目指したい」と安藤。ハッキリ「優勝」と言ったのは、「これまで日本人トップはありますが、優勝の経験がない。苦しい場面があると思いますが、自分に負けないように」と理由を明かす。 その視線の先には、10月15日のパリ五輪代表選考会となるMGCがしっかりと入っている。「MGCに向けてきっかけとなるようなレースにしたい。今の持っている力を出し切って、全力を出して後悔なく終わりたい」。 大阪での最高順位は18年の3位(2時間27分37秒)。やるべきことをやりきり、「初優勝」をステップに秋の大一番に向かっていくつもりだ。 パリ五輪MGC出場権対象レースであり、ブダペスト世界選手権の代表選考レースとなる今大会。1月29日、12時15分にスタートする。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]

NEWS 【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

2025.04.30

【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]

NEWS 5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

2025.04.30

5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]

NEWS 26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

2025.04.30

26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]

NEWS 100mH寺田明日香 恩師の訃報に「熱意と愛情を少しでも次の世代へ引き継げるように」

2025.04.30

100mH寺田明日香 恩師の訃報に「熱意と愛情を少しでも次の世代へ引き継げるように」

福島千里や寺田明日香ら女子短距離を中心に数々の名選手を育成した中村宏之氏が4月29日に79歳で他界したことを受け、寺田が自身のSNSを更新して思いを綴った。 寺田は北海道・恵庭北高時代に中村氏の指導を受け、100mハード […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top