2023.01.20
天皇杯第28回全国都道府県対抗男子駅伝が1月22日に広島で行われる。日本を代表するトップランナーから中学生まで、各カテゴリーの有力選手たちが“ふるさと”のタスキをつなぐ1年に一度の「オールスター駅伝」。注目のチームをピックアップする。
2021年、22年はコロナ禍で中止だったため、3年ぶりの開催となる。3年前の優勝チームである長野は、その時のVメンバーでもある5000m高校記録(13分22秒99)保持者の吉岡大翔(佐久長聖高3)がエントリー。中学3年生だった3年前は6区(3km)で区間新記録(8分22秒)を樹立しており、再びの区間新誕生に注目が集まる。
長野県チームは、今年の箱根駅伝に出場した立大の駅伝監督を務める37歳の上野裕一郎が主将を務める。高校生は吉岡の他にも永原颯磨や山口竣平(ともに佐久長聖高)ら5000m13分台を持つ選手がおり、序盤、中盤と主導権を握りそうだ。
3年前2位だった兵庫は、全国高校駅伝1区区間賞の長嶋幸宝(西脇工高3)をはじめ、5000m13分台の高校生3人、全中駅伝1区と6区で区間賞の新妻遼己・昂己兄弟(ともに平岡中3)ら強力な中高生がそろった。長野との対比では中学生区間に強みを持っており、高校生区間は互角か。勝負のポイントは長距離区間を担う社会人&学生の活躍次第となりそう。
なお、過去25大会のうち、優勝回数は長野が8回、兵庫が5回と両チームで半分以上を占める。大会の歴史を彩ってきた2チームが再び大会の主役となるか。
19年に初優勝した福島は、3000mで中学記録(8分11秒12)を持つ増子陽太(鏡石中3)や全中1500m2位の栗村凌(会津若松四中3)ら中学生区間が強力。全国高校駅伝8位の学法石川勢や、12月に10000mで28分11秒99をマークした高槻芳照(東農大)らで4年ぶりVとなるか。
20年3位の埼玉は、今回も力のある選手がそろう。社会人&学生区間では10000m27分台を持つ荻久保寛也(ヤクルト)と川瀬翔矢(Honda)がおり、高校生区間では全国高校駅伝1区4位の小山翔也、同5区区間賞の松井海斗(ともに埼玉栄高)らを擁する。中学生区間の健闘次第では18年以来5年ぶりの日本一も射程圏内だ。
千葉は中高生の水準が高く、過去最高だった18年の3位を超える可能性を秘める。特に高校生区間では年末の全国高校駅伝で40年ぶりに3位に食い込んだ八千代松陰から5000m13分台の綾一輝と工藤慎作、1年生ながら3000mで8分01秒26のスピードを持つ鈴木琉胤らが強力だ。長距離区間を担う社会人選手の奮闘が上位進出へのカギを握りそう。
1997年の第2回大会で優勝している京都は、各年代でバランスよく強力な選手が集まった。中学生では全中3000m3位の奥野恭史(藤森中3)、高校生では5000m13分57秒~14分03秒を持つ4人の中から調子のいい選手を選べ、一般区間では5000mでU20日本記録保持者の佐藤圭汰(駒大)が並ぶ。
このほか、宮城、群馬、東京、静岡、大阪、岡山、広島あたりも上位に食い込むポテンシャルを秘める。
社会人&学生のトップ選手の多くは出場を回避しており、エントリーに名を連ねている青森の田澤廉(駒大)や新潟の岸本大紀(青学大)は欠場する見通し。
通算出場17回のレジェンド、38歳の岡本直己(中国電力)は鳥取県チームで登録。自身の持つ通算ごぼう抜き「124人」の更新はなるか。
また、3年ぶりの開催ということもあり、特に中高生区間で区間記録更新の期待が高まる。上記に挙げた選手のほか、3000mで中学歴代2位の8分15秒21を持つ菅野元太(山形・山形十中3)は起用区間に注目が集まる。
大会は1月22日、広島市の平和記念公園前を発着とする7区間48kmのコースで行われる。大会の模様はNHK総合で12時15分から中継。スタートは午後0時30分だ。
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