◇第99回箱根駅伝(1月2、3日:東京・大手町←→神奈川・箱根町/10区間217.1km)
10区の安藤圭佑(2年)が両手を挙げてフィニッシュする。大手町に江戸紫のタスキが途切れることなく戻ってきた。55年ぶりに出場となった立教大は総合18位。上野裕一郎監督は「差がつきすぎたので悔しさもない。晴れやかです」と語る。
苦しい戦いになることは予想していただろうが、「1区、2区、3区がすべて」と上野監督が振り返るように、区間下位が続いて平塚中継所では19位。そこから流れを引き寄せるのは強豪校でも至難の業だ。
さらに、5区、6区の特殊区間も含めて「いろんな部分で修繕が必要」。そんな中でも6区の内田賢利(3年)は区間14位でまとめ「走力が上がればもっと下れる」と手応えも感じた。「自信があった」という後半は、7区の服部凱杏(3年)や9区の中山凜斗(3年)らがなんとか食らいつき、「下位で、1人で走る難しさがあった」と指揮官はねぎらう。
中大時代に沸かせた箱根路に、指揮官として戻ってきた。監督車での11時間は「一瞬だった」。走っている時には気づかない景色も多く、「こんなに人がいるんだな、と。思ったより立教大のタオルとか応援も多かった」と振り返り、「来年、ちゃんとした状態で帰ってきたいと思いました」と、気持ちを新たにしていた。
55年ぶりだが、関係者も含めて『初出場』のようなもの。まずは出場できたことで方向性が間違っていないことを証明した。「今回はすべてにおいてプラスしかない。ブレーキした選手でも、箱根を走ったという経験がプラスになる」。もちろん、アスリートの本能がうずくような悔しさは刻まれているだろう。
この後は全国都道府県対抗駅伝の長野チームに合流。しばしの「選手」期間を経て、次は『1年ぶり』に箱根路に戻るための地道な日々が始まる。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.07
-
2024.11.24
-
2024.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.13
箱根駅伝V奪還狙う駒大 藤田敦史監督「100回大会の悔しさ晴らしたい」選手層に課題も手応えあり
第101回箱根駅伝に出場する駒大がオンラインで記者会見を開き、藤田敦史監督、大八木弘明総監督、選手が登壇、報道陣の取材に応じた。 藤田監督は「前回は出雲駅伝、全日本大学駅伝を制した状態で迎え、青山学院に負けて準優勝でした […]
2024.12.13
國學院大エースの平林清澄「どの区間でもエースとしての走りをする」最後の箱根駅伝「監督を大号泣させたい」
第101回箱根駅伝に出場する國學院大が12月13日、東京の渋谷キャンパスで壮行会が開かれ、前田康弘監督と選手たちが登壇。壮行会後に主将の平林清澄(4年)が報道陣の合同取材に応じた。 2冠を獲得しているだけに、壮行会にはフ […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会