2022.11.06
陸上部26人にアドバイス「試合につながる練習をしよう!」
アシックスジャパンは、同社契約アスリートが部活動に取り組む学生を直接指導する「カラダ動かす。ココロ羽ばたく。アシックスアスリートスペシャルレッスン」を展開している。
これは10月11日から2022年のブランドメッセージ「#LiveUplifted(リブアップリフテッド)カラダを動かす。ココロが羽ばたく。」のもと、部活動に取り組む学生を応援するキャンペーンの一環。トップ選手のトレーニングを体験したり、直接コミュニケーションを取ったりすることで、同社創業時からのモットーである「スポーツと心のつながり」を体感してもらおうという取り組みだ。

部活動に取り組む学生に「スポーツと心のつながり」を体感してもらう一環として展開。試し履き用のシューズもズラリと用意された
陸上の部は10月25日に立命館守山高校(滋賀県守山市)が行われ、男子短距離の桐生祥秀(日本生命)が同高陸上部員26名に、スプリントやトレーニングのコツを伝授した。
参加した陸上部員はもちろん、他の部活動中だった生徒たちも含めて大きな拍手で迎えられた桐生は、「みんなでいろいろと話しながら、楽しくやりましょう!」という挨拶からレッスンをスタート。桐生自身が実際に普段から実践している股関節周辺の補強、マークを置いてのジャンプトレーニングや、マーク走、メディシンボールを使ったランジ、スキップなどのメニューを生徒たちに伝えていった。
6月下旬の日本選手権後は休養に入り、10月に入って陸上教室を中心とした活動を再開したばかりの桐生。しかし、動きの手本を見せる時にはブランクを感じさせない鋭い動きで、参加した部員や見学の生徒たちからは「オー」という感嘆の声が漏れていた。


桐生自身が実施しているトレーニングを見本を見せながら伝授した
すべてのメニューに対しても、桐生からのアドバイスは一貫していた。まずは「地面からの力をお尻でもらい、それを走る方向につなげる」こと、次に「どのトレーニングも常に走るフォームを意識して取り組む」こと。それらはすべて、「練習は常に試合につながるように、一連の流れを持たせることが大切」と繰り返す。
「練習メニューのひとつひとつがつながらないようでは、練習のための練習になってしまいます。試合につながる練習をして、自己ベストが出せるようにがんばってください」
桐生選手に質問!!
「ケガをした時には次の目標を決めることが大切」
レッスンの中には部員からの質問コーナーも設けられ、真っ先に手を挙げた3人の質問に桐生が答えた。
「夏にケガをして落ち込んだのですが、うまくいかなかった時はどうしていますか?」という質問には、「僕も中学の時からいろんなケガがあったけど、ケガをした時には次の目標をしっかりと決めることが大切。ケガをした時にどんな練習をするのかというストックはあったほうがいいです」とアドバイス。
「100mが専門ですが、ピッチ型でストライドが出ません。どうしたらストライドを伸ばせますか?」という質問には、「僕もピッチ型。でも、ストライドが伸びても、ピッチが落ちたら意味がありません。ストライドが1cm伸びれば、0.1秒ぐらい速くなる。ジャンプやバウンディングなどで、ピッチを維持したままストライドを伸ばすことを目指してください」。
「大学でも競技を続ける予定ですが、高校と大学の環境はどれぐらい違いますか?」という質問には、自身は関西から関東へと大きく環境が変わった経験から、「基本的には全部変わると思っていたほうがいいです。大学は4年ある。準備しすぎる必要はなくて、ゆっくり慣れていけばいいと考えてみてはどうでしょうか」と伝えた。
郷里・滋賀でのレッスンを終えた桐生は、部員たちが自分のアドバイスに真剣な表情で聞き入っていたことを振り返り、「みんな一生懸命やってくれたし、みんなで高め合うという雰囲気をすごく感じました。それは中学や高校の部活ならではのことで、これこそ部活動の醍醐味ですよね。同じところをみんなで目指すというのは、素敵なことだと感じました」と笑顔を見せた。
桐生が語るブカツとは
「部活は僕の原点」
自身は初めての長期休養、東洋大2年時から潰瘍性大腸炎を患っていたことを明かすなど、今年はキャリアの大きな転機を迎えた。そんな時だからこそ、思い出すことがある。
滋賀・彦根南中で味わった、初めてオールウェザー専用スパイクを履いた時の「軽い!」「履いただけで足が速くなりそう!」という感動。京都・洛南高で、買ってもらった高価なスパイクを足が合わなくても大事に履いていたことや、そこからシューズは足にしっかりとフィットするものを履かないといけないと教わったこと。そして、あこがれの先輩を追いかけ、後輩にその背中を見せ続けたことで、人と人との関係を学んだこと――。
「こういう雰囲気を感じると、部活は僕の原点だなと感じます」
また、活動を再開した今だからこそ、「スポーツと心のつながり」についても実感している。
「陸上も運動も関係なく、生きていたら身体を動かすことがリフレッシュになるし、逆にしんどくなる時もあります。僕は心と身体が合っていなかったから休養を取りました。心と身体のつながりの大切さを、改めて感じました」
競技に関しても再始動しており、「暖かい日なら、アップシューズで100mを普通に走れる」という段階だという。ここから冬季練習に入るが、「いろいろな取り組みを考えながらやっていくつもりです」と語った。
「これまでいろんなことをやってきました。それを総まとめして、自分に合ったものを取り入れて取り組む。今まではいろんなものを吸収していくかたちでしたが、これからは逆に絞っていく作業になるでしょうね」
それでも、「難しいことだと思いますが、新しいチャレンジです」と語る表情は明るい。高校生たちから大きな刺激を受け、桐生は新たなキャリアへの一歩を踏み出した。
- 高校生を指導する桐生祥秀
陸上部26人にアドバイス「試合につながる練習をしよう!」
アシックスジャパンは、同社契約アスリートが部活動に取り組む学生を直接指導する「カラダ動かす。ココロ羽ばたく。アシックスアスリートスペシャルレッスン」を展開している。これは10月11日から2022年のブランドメッセージ「#LiveUplifted(リブアップリフテッド)カラダを動かす。ココロが羽ばたく。」のもと、部活動に取り組む学生を応援するキャンペーンの一環。トップ選手のトレーニングを体験したり、直接コミュニケーションを取ったりすることで、同社創業時からのモットーである「スポーツと心のつながり」を体感してもらおうという取り組みだ。
部活動に取り組む学生に「スポーツと心のつながり」を体感してもらう一環として展開。試し履き用のシューズもズラリと用意された陸上の部は10月25日に立命館守山高校(滋賀県守山市)が行われ、男子短距離の桐生祥秀(日本生命)が同高陸上部員26名に、スプリントやトレーニングのコツを伝授した。参加した陸上部員はもちろん、他の部活動中だった生徒たちも含めて大きな拍手で迎えられた桐生は、「みんなでいろいろと話しながら、楽しくやりましょう!」という挨拶からレッスンをスタート。桐生自身が実際に普段から実践している股関節周辺の補強、マークを置いてのジャンプトレーニングや、マーク走、メディシンボールを使ったランジ、スキップなどのメニューを生徒たちに伝えていった。6月下旬の日本選手権後は休養に入り、10月に入って陸上教室を中心とした活動を再開したばかりの桐生。しかし、動きの手本を見せる時にはブランクを感じさせない鋭い動きで、参加した部員や見学の生徒たちからは「オー」という感嘆の声が漏れていた。
桐生自身が実施しているトレーニングを見本を見せながら伝授したすべてのメニューに対しても、桐生からのアドバイスは一貫していた。まずは「地面からの力をお尻でもらい、それを走る方向につなげる」こと、次に「どのトレーニングも常に走るフォームを意識して取り組む」こと。それらはすべて、「練習は常に試合につながるように、一連の流れを持たせることが大切」と繰り返す。「練習メニューのひとつひとつがつながらないようでは、練習のための練習になってしまいます。試合につながる練習をして、自己ベストが出せるようにがんばってください」桐生選手に質問!! 「ケガをした時には次の目標を決めることが大切」
レッスンの中には部員からの質問コーナーも設けられ、真っ先に手を挙げた3人の質問に桐生が答えた。「夏にケガをして落ち込んだのですが、うまくいかなかった時はどうしていますか?」という質問には、「僕も中学の時からいろんなケガがあったけど、ケガをした時には次の目標をしっかりと決めることが大切。ケガをした時にどんな練習をするのかというストックはあったほうがいいです」とアドバイス。「100mが専門ですが、ピッチ型でストライドが出ません。どうしたらストライドを伸ばせますか?」という質問には、「僕もピッチ型。でも、ストライドが伸びても、ピッチが落ちたら意味がありません。ストライドが1cm伸びれば、0.1秒ぐらい速くなる。ジャンプやバウンディングなどで、ピッチを維持したままストライドを伸ばすことを目指してください」。「大学でも競技を続ける予定ですが、高校と大学の環境はどれぐらい違いますか?」という質問には、自身は関西から関東へと大きく環境が変わった経験から、「基本的には全部変わると思っていたほうがいいです。大学は4年ある。準備しすぎる必要はなくて、ゆっくり慣れていけばいいと考えてみてはどうでしょうか」と伝えた。郷里・滋賀でのレッスンを終えた桐生は、部員たちが自分のアドバイスに真剣な表情で聞き入っていたことを振り返り、「みんな一生懸命やってくれたし、みんなで高め合うという雰囲気をすごく感じました。それは中学や高校の部活ならではのことで、これこそ部活動の醍醐味ですよね。同じところをみんなで目指すというのは、素敵なことだと感じました」と笑顔を見せた。桐生が語るブカツとは 「部活は僕の原点」
自身は初めての長期休養、東洋大2年時から潰瘍性大腸炎を患っていたことを明かすなど、今年はキャリアの大きな転機を迎えた。そんな時だからこそ、思い出すことがある。滋賀・彦根南中で味わった、初めてオールウェザー専用スパイクを履いた時の「軽い!」「履いただけで足が速くなりそう!」という感動。京都・洛南高で、買ってもらった高価なスパイクを足が合わなくても大事に履いていたことや、そこからシューズは足にしっかりとフィットするものを履かないといけないと教わったこと。そして、あこがれの先輩を追いかけ、後輩にその背中を見せ続けたことで、人と人との関係を学んだこと――。「こういう雰囲気を感じると、部活は僕の原点だなと感じます」また、活動を再開した今だからこそ、「スポーツと心のつながり」についても実感している。「陸上も運動も関係なく、生きていたら身体を動かすことがリフレッシュになるし、逆にしんどくなる時もあります。僕は心と身体が合っていなかったから休養を取りました。心と身体のつながりの大切さを、改めて感じました」競技に関しても再始動しており、「暖かい日なら、アップシューズで100mを普通に走れる」という段階だという。ここから冬季練習に入るが、「いろいろな取り組みを考えながらやっていくつもりです」と語った。「これまでいろんなことをやってきました。それを総まとめして、自分に合ったものを取り入れて取り組む。今まではいろんなものを吸収していくかたちでしたが、これからは逆に絞っていく作業になるでしょうね」それでも、「難しいことだと思いますが、新しいチャレンジです」と語る表情は明るい。高校生たちから大きな刺激を受け、桐生は新たなキャリアへの一歩を踏み出した。[gallery link="file" ids="84631,84632,84634,84633,84627,84635,84636,84637,84638,84639,84640,84641"]RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.10.26
2026.10.25
2026.10.17
【大会結果】第103回箱根駅伝予選会/チーム総合(2026年10月17日)
2026.10.08
2026.10.05
2026.10.17
Latest articles 最新の記事
2026.10.26
走高跳・西内尊が秋3冠達成! 2m11の自己新に「来年は2m20台。高校記録も」/U18・16大会
◇第20回U18・第57回U16陸上競技大会(2026年10月23日~25日/三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場)3日目 U18・U16大会の3日目にU18男子走高跳が行われ、西内尊(中村高2高知)が2m11の自己新記 […]
2026.10.26
立命大9位で初のシード喪失 歴史途切れるも最多優勝校の誇り「最後まであきらめない走り」/全日本大学女子駅伝
◇第44回全日本大学女子駅伝(10月25日/宮城・弘進ゴムアスリートパーク仙台発着6区間38.0km) 第44回全日本大学女子駅伝が行われ、名城大が2時間2分21秒の大会新で3年ぶり9度目の優勝を果たした。 広告の下にコ […]
2026.10.26
名城大が3年ぶり優勝奪還!大東大が12度目準V、城西大は意地の3位 順大が初シード/全日本大学女子駅伝
◇第44回全日本大学女子駅伝(10月25日/宮城・弘進ゴムアスリートパーク仙台発着6区間38.0km) 第44回全日本大学女子駅伝が行われ、名城大が2時間2分21秒の大会新で3年ぶり9度目の優勝を果たした。 広告の下にコ […]
2026.10.26
「一人ひとりが『優勝』を目指して」完璧な継走!名城大が3年ぶり女王奪還「本当に幸せ」/全日本大学女子駅伝
◇第44回全日本大学女子駅伝(10月25日/宮城・弘進ゴムアスリートパーク仙台発着・6区間38.0km) 第44回全日本大学女子駅伝が行われ、名城大が大会新記録の2時間2分21秒で3年ぶり9度目の優勝を飾った。 広告の下 […]
2026.10.26
【男子200m】山田夢叶(玉野光南高3岡山)20秒70=高校歴代7位
第20回岡山陸上競技カーニバル大会が10月24日、25日の2日間、岡山県陸上競技場で行われ、25日の男子200m決勝で山田夢叶(玉野光南高3岡山)が高校歴代7位の20秒70(±0)で優勝した。 予選46組(タイムレース) […]
Latest Issue
最新号

2026年11月号 (10月14日発売)
アジア大会総特集
駅伝プレビュー













