◇日本インカレ(京都・たけびしスタジアム京都:西京極)3日目
学生ナンバーワンを決める第91回日本インカレの3日目が行われ、女子やり投は木村玲奈(新潟医療福祉大)が優勝。学生歴代6位の59m49をマークした。
1、2回目は51m台にとどまった木村。「助走がうまくいかなくて、クロスステップで右足を前に持ってこられなかった」という。その部分を修正した3回目にビッグアーチが飛び出して初優勝を飾った。
「59mが出て、優勝できてめっちゃうれしいです」と笑顔を見せる木村。159cmと小柄ながら、野球でならした肩を武器に滋賀・近江高の2年時から頭角を現していたが、右肘を何度も痛め、3年時にインターハイを勝ったものの、高校で陸上は辞めるつもりでいた。
理学療法士になる夢をかなえるために進んだのが新潟医療福祉大。そこで勉強しながら競技を続けることに。「先生方の指導もあって肘を痛めなくなりました」と、理学療法士を目指す上での勉強を競技に生かした。特に「胸郭の可動域を広げたり、右肘を高く保つようになった」のが要因だという。
今季は6月の日本選手権で58m23の5位。高2(53m84)以来の自己ベスト更新と好調で「助走が速くなりました」と手応えをつかんでいた。
今では「まずアベレージを上げて、来年に60mを狙いたい。ワールドランキングでブダペスト世界選手権も」と視野に入れる木村。北口榛花(JAL)を筆頭に活況の女子やり投の争いに、復活したインターハイ女王が虎視眈々と加わるつもりだ。

RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.09.15
2025.09.12
前夜祭イベントでギネス“世界新” 寺田明日香が高速道路KK線でリレー参加/東京世界陸上
-
2025.09.11
-
2025.09.13
-
2025.09.14
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
2025.08.27
アディダス アディゼロから2025年秋冬新色コレクションが登場!9月1日より順次販売
-
2025.08.19
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.09.15
【高平慎士の視点】好調セヴィルの快勝に、点で合わせる難しさ感じた男子100m 日本勢は「大阪の苦戦」と重なる/東京世界陸上
9月14日に行われた東京世界陸上2日目の男子100m決勝。オブリク・セヴィル(ジャマイカ)が世界歴代10位タイの9秒77(+0.3)で初の金メダルに輝き、ケショーン・トンプソンとジャマイカ勢初のワンツーを占めた。連覇を狙 […]
Latest Issue
最新号

2025年10月号 (9月9日発売)
【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/