HOME 国内、大学

2022.09.10

砲丸投・奥村仁志が18年ぶり大会新!18m06で中3以来の日本一/日本IC
砲丸投・奥村仁志が18年ぶり大会新!18m06で中3以来の日本一/日本IC

◇日本インカレ(京都・たけびしスタジアム京都:西京極)2日目

学生ナンバーワンを決める第91回日本インカレの2日目が行われ、男子砲丸投は奥村仁志(国士大)が18m06の大会新記録で初優勝を飾った。

「正直うれしいです」。奥村は照れくさそうに笑う。中3の国体以来の全国タイトルにホッと胸をなで下ろした。

この日はファウルからスタート。「ファーストターンで突っ込んでしまいました」。だが、2回目に優勝記録となる18m06をプット。元日本記録保持者の畑瀬聡(日大)が2004年に作った18m03の大会記録を18年ぶりに塗り替えた。

「(砲丸を)自分から押しに行かずにリラックスして、指の弾きに集中する」を意識していたという。ただ、ファーストターンが安定せず、岡田雅次監督からは「下から!」と声が飛んだ。3、5回目もファイルを出したものの、4回目にも18m05と、2度18m超えを見せた。それでも自己ベスト(18m26)に届かず記録面では悔しさもにじませる。

相撲でも活躍していた中学時代に中学記録を出し、敦賀高では基礎体力と投てきの基礎を徹底して磨いた奥村。最初は自信がなかなか持てなかったが、国士大では「ほぼ日本選手権みたいな環境で練習している」ことで「堂々と試合ができるようになりました」と自信を身につけていた。

広告の下にコンテンツが続きます

これまで関東インカレでは砲丸投と円盤投の2冠を2年連続で達成するなどしてきたが、今回は「メイン種目」とこだわりの強い砲丸投に専念。最後のインカレで久しぶりの日本一に、「長かったですが、その分これからに生きてくると思います」と、しっかりと先を見据えている。

学生記録(18m64)など大きな目標はあるが、奥村はいつも「自己ベストをしっかり出す」と言う。「まずは自分を超えることが大事」。世界から遠いこの種目で、日本初の19m、そして世界大会へ。自分を一歩ずつ超えることが近道だと信じて突き進む。

◇日本インカレ(京都・たけびしスタジアム京都:西京極)2日目 学生ナンバーワンを決める第91回日本インカレの2日目が行われ、男子砲丸投は奥村仁志(国士大)が18m06の大会新記録で初優勝を飾った。 「正直うれしいです」。奥村は照れくさそうに笑う。中3の国体以来の全国タイトルにホッと胸をなで下ろした。 この日はファウルからスタート。「ファーストターンで突っ込んでしまいました」。だが、2回目に優勝記録となる18m06をプット。元日本記録保持者の畑瀬聡(日大)が2004年に作った18m03の大会記録を18年ぶりに塗り替えた。 「(砲丸を)自分から押しに行かずにリラックスして、指の弾きに集中する」を意識していたという。ただ、ファーストターンが安定せず、岡田雅次監督からは「下から!」と声が飛んだ。3、5回目もファイルを出したものの、4回目にも18m05と、2度18m超えを見せた。それでも自己ベスト(18m26)に届かず記録面では悔しさもにじませる。 相撲でも活躍していた中学時代に中学記録を出し、敦賀高では基礎体力と投てきの基礎を徹底して磨いた奥村。最初は自信がなかなか持てなかったが、国士大では「ほぼ日本選手権みたいな環境で練習している」ことで「堂々と試合ができるようになりました」と自信を身につけていた。 これまで関東インカレでは砲丸投と円盤投の2冠を2年連続で達成するなどしてきたが、今回は「メイン種目」とこだわりの強い砲丸投に専念。最後のインカレで久しぶりの日本一に、「長かったですが、その分これからに生きてくると思います」と、しっかりと先を見据えている。 学生記録(18m64)など大きな目標はあるが、奥村はいつも「自己ベストをしっかり出す」と言う。「まずは自分を超えることが大事」。世界から遠いこの種目で、日本初の19m、そして世界大会へ。自分を一歩ずつ超えることが近道だと信じて突き進む。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.12.13

スピード練習やデイリートレーニングをサポートするランニングシューズ「MIZUNO NEO ZEN」が登場!

ミズノは、進化したミッドソールを搭載し、軽量性、クッション性、反発性を兼ね備えたデイリーランニングシューズ「MIZUNO NEO ZEN(ミズノネオゼン)」を12月26日に全国のミズノランニング品取扱店で発売することを発 […]

NEWS 日本スポーツ大賞に北口榛花 パリ五輪金、陸上競技では2017年以来

2024.12.13

日本スポーツ大賞に北口榛花 パリ五輪金、陸上競技では2017年以来

読売新聞社が制定する、国内外で活躍した選手やチームを表彰する第73回日本スポーツ賞の選考会が12月12日に開かれ、北口榛花(JAL)が大賞に選ばれた。 北口は今夏のパリ五輪女子やり投で金メダルを獲得。陸上競技の五輪金は通 […]

NEWS 日本GPシリーズチャンピオンは福部真子と筒江海斗!種目別800mは落合晃&久保凛の高校日本記録保持者コンビがV、女子1500m田中希実が4連覇

2024.12.12

日本GPシリーズチャンピオンは福部真子と筒江海斗!種目別800mは落合晃&久保凛の高校日本記録保持者コンビがV、女子1500m田中希実が4連覇

日本グランプリ(GP)シリーズ2024のシリーズチャンピオンが発表され、男子は400mハードルの筒江海斗(ST-WAKO)、女子は100mハードルの福部真子(日本建設工業)と、ともにパリ五輪のハードル種目代表が初の栄冠に […]

NEWS 青学大・原晋監督 連覇へ「山で区間新を出せる準備」チームの雰囲気「単なる仲良しクラブじゃない」

2024.12.12

青学大・原晋監督 連覇へ「山で区間新を出せる準備」チームの雰囲気「単なる仲良しクラブじゃない」

第101回箱根駅伝に出場する前回王者の青学大が、東京の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。その後、会見が開かれて報道陣の取材に応えた。 原監督が掲げた恒例の作戦名は「あいたいね大作戦」。 […]

NEWS 青学大がキャンパスで箱根駅伝壮行会 太田蒼生「俺が箱根を勝たせてやる」残り3週間で体調管理徹底で臨む構え

2024.12.12

青学大がキャンパスで箱根駅伝壮行会 太田蒼生「俺が箱根を勝たせてやる」残り3週間で体調管理徹底で臨む構え

第101回箱根駅伝に出場する前回王者の青学大が、東京の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 関係者だけでなく、学生やファンなどが見守るなか、一部授業のある選手以外が一人ひとりあいさつ。主 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top