7月15日から開催されているオレゴン世界選手権の男子20km競歩で2大会連続の金メダルを獲得した山西利和(愛知製鋼)が帰国し、成田空港に到着した。
大会連覇は全種目を通じて日本人初。そんな快挙を達成したことについて「1つひとつ積み重ねた結果。連覇は自分だけに与えられた権利なので、こういうかたちで大会を終えることができてホッとしています」と笑顔を見せた。
山西は初出場だった2019年ドーハ大会で金メダルを獲得し、昨年の東京五輪は銅メダル。今大会は五輪覇者のマッシモ・スタノ(イタリア)が欠場したことで、同銀メダリスト・池田向希(旭化成)との一騎打ちが予想された。
スタートしてすぐに飛び出した山西は4km過ぎに集団に吸収されるも、13km過ぎにペースを上げて池田、サムエル・キレリ・ガシンバ(ケニア)の三つ巴に。いったんはペルセウス・カールストレーム(スウェーデン)に追いつかれたものの、17km過ぎに再びペースアップすると、池田との一騎打ちになった。
五輪で先着を許したライバルを残り1kmで振り切り、手にした栄冠。池田については「自分よりも若い選手で怖いというか、刺激をもらえる存在」と語り、「まだまだ自分は成長途上にあると思いますし、これからもああいう勝ち方を続けていきたい」と大会を総括した。
また、帰国する直前に世界陸連のアスリート委員に当選したことが発表された。
アスリート委員は任期4年で2年ごとに6名ずつ世界選手権の開催に合わせて改選される(※昨年行われる予定だったが、コロナ禍で世界選手権が1年延期となり、任期は2025年までの3年に短縮)。
山西は6月に立候補を表明しており、世界選手権期間中(7月15日~20日)に投票が行われていた。
立候補については日本陸連からの打診があったようで、「WA(世界陸連)の中で日本代表として何かをする時に、ある程度の実績やネームバリューがあったほうがいいと思いますし、自分に求められる役割はそのあたりなのかなと思って承諾しました」とコメント。「これからいろんなことをやっていかなければいけないので、とにかくがんばります」と控えめに意気込みを口にした。
日本人が未踏の境地にたどりついた山西。今後については「秋以降のスケジュールは白紙」としたうえで、「まずはワイルドカードでの出場権がある来年のブダペスト世界選手権と、再来年のパリ五輪がターゲット。今回以上のレースができれば」と、あくまでも「勝ち」にこだわる姿勢は変わらない。
世界選手権は7月24日(日本時間25日)まで行われる。
■当選したWAアスリート委員
イヴェト・ラロヴァ・コリオ(ブルガリア、短距離) 615票
アンナ・リジコワ(ウクライナ、ハードル) 607票
レア・シュプルンガー(スイス、短距離/ハードル)585票
リザンヌ・デ・ウィッテ(オランダ、短距離)560票
マシュー・ヒューズ(カナダ、中距離) 555票
山西敏和(日本、競歩) 494票
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.07.15
29年国スポ開催地が群馬に正式決定 31年は奈良が内定
-
2026.07.13
2026.06.16
アディダス「ADIZERO EVO SL EXO」から新カラーが6月12日より発売!
Latest articles 最新の記事
2026.07.15
29年国スポ開催地が群馬に正式決定 31年は奈良が内定
日本スポーツ協会は7月15日、都内で理事会を開き、2029年(令和11年)の第83回国民スポーツ大会(国スポ)の開催地を群馬県とすることを決定した。また、2031年(令和14年)の第85回大会の開催地として奈良県が内定し […]
2026.07.15
塩見綾乃が1500mで4分11秒12の自己新!「持久系を強化してきた」800m1分台へ弾み/ホクレンDC深川
◇ホクレンディスタンスチャレンジ第4戦・深川大会(7月15日) 中長距離に特化したシリーズのホクレンDC第4戦が行われ、女子1500mAはエカラレ・マーガレット(豊田自動織機)が4分10秒49で優勝した。 広告の下にコン […]
2026.07.15
【Team Close-up/東海大学】 トラックシーズンに快進撃、駅伝シーズンに向けて大きな弾み
2019年に正月の学生駅伝を制するなど学生三大駅伝で7度の優勝を誇る東海大学。2021年度以降は駅伝でシード権に届かず不遇の日々を送ってきたものの、今季はヘッドコーチから昇格した西出仁明駅伝監督による新体制のなか春先から […]
2026.07.15
福井ナイトゲームズ100mにサニブラウン、桐生、栁田、山縣ら 200mに鵜澤、中島、豪華なスプリントハードル
日本グランプリシリーズのAthlete Night Games in FUKUIの7月15日時でのエントリーリストが公開されている。 男子100mには、舞台となる福井県営陸上競技場の愛称「9.98スタジアム」の由来となっ […]
2026.07.15
110mH世界記録保持者・サープがパフォーマンス歴代5位の12秒85!デュプランティス、アルフレッドが貫禄V/WAコンチネンタルツアー
世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールド最終戦のイシュトヴァン・ギュライ記念が7月14日、ハンガリー・ブダペストで行われ、男子110mハードルでは世界記録保持者のJ.サープ(米国)が12秒85(-0.4)で優勝した […]
Latest Issue
最新号
2026年8月号 (7月14日発売)
別冊付録 IH観戦ガイド
アジア大会代表一覧