◇オレゴン世界陸上(7月15日~24日/米国・オレゴン州ユージン)6日目
オレゴン世界陸上6日目のイブニングセッションに行われた女子5000m予選1組に出場した萩谷楓(エディオン)は、昨年の東京五輪を経験しているが、世界陸上は初挑戦。前半は、1000mを2分58秒のハイペースを作った廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が先頭の集団に食らいついた。
しかし、2000mを前にトップ集団から後退し、その後も巻き返せずに15分53秒39で14着にとどまった。萩谷は「最低限、自己ベストを出さないといけないかった。今日の結果は情けない走り」と悔しそうに振り返る。
東京五輪でも予選敗退ではあったが、当時自己新の15分04秒95をマークする健闘。「東京五輪を経験して、もう1つ成長した姿をみなさんに見てほしかった」と臨んだが、「1回でも前に出る経験がしたかったけど、それも中途半端に終わってしまいました」と肩を落とす。
昨年9月の全日本実業団対抗選手権で自身初の14分台(14分59秒36)突入を果たすなど、この種目での代表入りが十分視野に入っていたこともあり、5月には日本選手権で初めて10000mに挑戦。31分35秒27で2位に入って、標準記録(31分25秒00)を突破すれば2種目出場への道が開ける状況を作った。
ただ、そこから結果がなかなか出せない。6月の日本選手権5000mでは3位以内で代表内定を得られる立場ながら5位。10000mの標準突破を目指した6月20日のホクレン・ディスタンスチャレンジ20周年記念大会で
も、強風の影響もあって31分58秒16にとどまった。5000mでは無事に代表入りを果たしたものの、本番に向けては難しい調整を強いられた。
五輪に続いて決勝進出は果たせなかったが、21歳のスピードランナーにとって、2年連続で世界大会のスタートラインに立てたことは得難い経験。今回の悔しさをぶつける舞台はいくつもある。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
Latest articles 最新の記事
2025.05.21
ダイヤモンドリーグ・ラバトに北口榛花と三浦龍司がエントリー!ともに今季シリーズ2戦目
世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)第4戦目のラバト大会(モロッコ)のエントリーリストが公開された。日本からは女子やり投の北口榛花(JAL)、男子3000m障害の三浦龍司(SUBARU)が登録している。いずれも […]
2025.05.21
世界室内選手権走高跳7位のコビェルスキに2年間の資格停止処分 24年欧州選手権の成績取り消し
5月20日、アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU、世界陸連の独立不正監査機関)は、男子走高跳のN.コビェルスキ(ポーランド)に対して、2024年7月23日から2年間の資格停止処分を下したことを発表した。 コビエ […]
2025.05.21
女子200m君嶋愛梨沙がアジア選手権辞退 代表の入れ替えはナシ
日本陸連は5月21日、韓国・クミで行われるアジア選手権の代表選手1名の出場辞退を発表した。 女子200mの君嶋愛梨沙(土木管理総合)が辞退し、「ケガのため」としている。なお、これによる代表選手の入れ替えや追加招集はない。 […]
2025.05.21
コニカミノルタが新ユニフォーム発表!白とブルーで「夜明け」をイメージ 東日本実業団でお披露目
コニカミノルタ陸上競技部は5月21日、公式試合で着用するユニフォームをリニューアルすることを発表した。 新デザインのイメージは「夜明け」。白を基調に、同社のコーポレートカラーであるブルーのグラデーションでそれを表現してい […]
Latest Issue
最新号

2025年6月号 (5月14日発売)
Road to TOKYO
Diamond League JAPANの挑戦
村竹ラシッド、三浦龍司が初戦で世界陸上内定
Road to EKIDEN Season 25-26
学生長距離最新戦力分析