HOME ニュース、国内

2022.07.10

橋岡優輝、三浦、田中ら世界陸上日本代表がオレゴンへ出発!橋岡「最初で勢いづけるために、僕ががんばる」
橋岡優輝、三浦、田中ら世界陸上日本代表がオレゴンへ出発!橋岡「最初で勢いづけるために、僕ががんばる」

7月15日から開幕するオレゴン世界選手権の日本代表の第一陣が7月10日、成田空港から米国オレゴン州ユージンに向けて出発した。

広告の下にコンテンツが続きます

この日のメンバーは男子主将の橋岡優輝、同3000m障害の三浦龍司(順大)、同100mの坂井隆一郎(大阪ガス)、女子中長距離の田中希実(豊田自動織機)ら選手約20名と、山崎一彦監督らスタッフ陣。選手はそのほとんどが大会初日から登場するとあって、気合十分の表情で出発ゲートを後にした。

メディアの取材に応じた橋岡は、主将として「代表は新しい顔ぶれが多いので、初日、2日目で勢いづけられるように、僕ががんばりたい」と力強く語った。前回が7m97で8位だった個人に向けても、「前回以上の成績をしっかり残したい。8mを跳んで、上位入入賞したい」。

昨年の東京五輪は予選を1回目の試技で突破しながらも、中1日を経た決勝は疲労から思うような跳躍ができなかった。世界選手権は予選が初日、決勝はその翌日というハードルスケジュールだが、「それは他の選手も同じ。今年から栄養面のアドバイスを受けるようになり、どうすればベストかを予想しながら実行してきた」と対策は練ってきた。同時に、「ピークを予選に合わせず、決勝にもってくる」というトライも考えているという。

800m、1500m、5000mの3種目出場へのチャレンジを決めた田中は、「思った以上に良くなるか、ダメになるかやってみなければわからないけど、だからこそ楽しみ」と話す。

広告の下にコンテンツが続きます

ラウンドを突破していけば、毎日のようにレースがある状況だが、「私が一番長く戦う姿を見てもらえる」とハードスケジュールに挑む覚悟を決めた。

「気持ちが疲れていなければ、身体はいける。あとは力をどう発揮していくかをメインにやっていくという段階まで来た。3種目でどんな結果になるかは、最初の1500m次第だと思う。うまく波に乗っていきたい」

男子200mと4×100mリレー代表の小池祐貴(住友電工)は、「世界一を決める大会に出場できるのはシンプルにうれしい」と笑顔をのぞかせる。個人では前回準決勝に進んだ100mは出場を逃し、200mのみとなったが、「200mは自分の力を出し切った選手が結果を出していく印象がある。タイムよりもフィーリングを重視し、行けるなら(最初から)行くというスタイルでいけるよう、向こうで調整していきたい」と話した。

また、4×100mリレーでも年長者として「チームとしてはメダルを目標に」ときっぱり。1週間前のリレー合宿では、目標に向けた記録水準などが提示されたそうで、「自分たちがこれぐらいいけばいいという目標値をほぼ達成できている」と手応えを得たようだ。

広告の下にコンテンツが続きます

男子3000m障害の三浦龍司(順大)は「心も身体もこれから」という段階だそうで、「第一目標は決勝に残ること、東京五輪の再現ができれば最高と思っている」。

その東京五輪では、日本陸上チームのトップバッターとして出場。8分09秒92の日本新記録で予選突破を果たしてチームを勢いづけるとともに、決勝でも7位入賞の快挙を成し遂げた。その経験は大きく、初めての世界選手権にも「過剰に反応することなく、自分のペースでできている」と言う。

6月30日には初めてダイヤモンドリーグに出場。3000mではあったが、「障害がなくなると、走力の差がもろに出ると感じた」。だが、「すべては自分の最終的な目標を達成するための糧」と、さらなる飛躍へ気を引き締めていた。

7月15日から開幕するオレゴン世界選手権の日本代表の第一陣が7月10日、成田空港から米国オレゴン州ユージンに向けて出発した。 この日のメンバーは男子主将の橋岡優輝、同3000m障害の三浦龍司(順大)、同100mの坂井隆一郎(大阪ガス)、女子中長距離の田中希実(豊田自動織機)ら選手約20名と、山崎一彦監督らスタッフ陣。選手はそのほとんどが大会初日から登場するとあって、気合十分の表情で出発ゲートを後にした。 メディアの取材に応じた橋岡は、主将として「代表は新しい顔ぶれが多いので、初日、2日目で勢いづけられるように、僕ががんばりたい」と力強く語った。前回が7m97で8位だった個人に向けても、「前回以上の成績をしっかり残したい。8mを跳んで、上位入入賞したい」。 昨年の東京五輪は予選を1回目の試技で突破しながらも、中1日を経た決勝は疲労から思うような跳躍ができなかった。世界選手権は予選が初日、決勝はその翌日というハードルスケジュールだが、「それは他の選手も同じ。今年から栄養面のアドバイスを受けるようになり、どうすればベストかを予想しながら実行してきた」と対策は練ってきた。同時に、「ピークを予選に合わせず、決勝にもってくる」というトライも考えているという。 800m、1500m、5000mの3種目出場へのチャレンジを決めた田中は、「思った以上に良くなるか、ダメになるかやってみなければわからないけど、だからこそ楽しみ」と話す。 ラウンドを突破していけば、毎日のようにレースがある状況だが、「私が一番長く戦う姿を見てもらえる」とハードスケジュールに挑む覚悟を決めた。 「気持ちが疲れていなければ、身体はいける。あとは力をどう発揮していくかをメインにやっていくという段階まで来た。3種目でどんな結果になるかは、最初の1500m次第だと思う。うまく波に乗っていきたい」 男子200mと4×100mリレー代表の小池祐貴(住友電工)は、「世界一を決める大会に出場できるのはシンプルにうれしい」と笑顔をのぞかせる。個人では前回準決勝に進んだ100mは出場を逃し、200mのみとなったが、「200mは自分の力を出し切った選手が結果を出していく印象がある。タイムよりもフィーリングを重視し、行けるなら(最初から)行くというスタイルでいけるよう、向こうで調整していきたい」と話した。 また、4×100mリレーでも年長者として「チームとしてはメダルを目標に」ときっぱり。1週間前のリレー合宿では、目標に向けた記録水準などが提示されたそうで、「自分たちがこれぐらいいけばいいという目標値をほぼ達成できている」と手応えを得たようだ。 男子3000m障害の三浦龍司(順大)は「心も身体もこれから」という段階だそうで、「第一目標は決勝に残ること、東京五輪の再現ができれば最高と思っている」。 その東京五輪では、日本陸上チームのトップバッターとして出場。8分09秒92の日本新記録で予選突破を果たしてチームを勢いづけるとともに、決勝でも7位入賞の快挙を成し遂げた。その経験は大きく、初めての世界選手権にも「過剰に反応することなく、自分のペースでできている」と言う。 6月30日には初めてダイヤモンドリーグに出場。3000mではあったが、「障害がなくなると、走力の差がもろに出ると感じた」。だが、「すべては自分の最終的な目標を達成するための糧」と、さらなる飛躍へ気を引き締めていた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.04.19

パリ五輪懸けた決戦!日本選手権1万mに塩尻和也、太田智樹、相澤晃、田澤廉、廣中璃梨佳らエントリー発表

日本陸連は5月3日に行われる第108回日本選手権10000m(静岡)のエントリーを発表した。 パリ五輪代表選考会となる今大会。男子は日本記録保持者(27分09秒80)の塩尻和也(富士通)、同2位(28分12秒53)の太田 […]

NEWS アリソン・フェリックスが第二子出産!4月10日に誕生の長男には父の名をつける

2024.04.19

アリソン・フェリックスが第二子出産!4月10日に誕生の長男には父の名をつける

元女子短距離のレジェンドであるアリソン・フェリックスさん(米国)が4月10日に第二子を出産したことを自身のSNSに投稿した。自身が望んでいたVBAC(帝王切開後の普通分娩)での出産を報告し、助産師への感謝をつづった。 現 […]

NEWS 2025年東京世界陸上の公式SNSが始動!「盛り上げていきましょう!」

2024.04.19

2025年東京世界陸上の公式SNSが始動!「盛り上げていきましょう!」

2025年に東京で開催する世界選手権の大会組織委員会が運用する大会公式SNSが本格稼働を開始した。 この日、X(旧Twitter)とインスタグラムを更新。舞台となる国立競技場の写真とともに、「2025年9月東京で世界陸上 […]

NEWS 京産大・中村光稀が独走V2も「最低でも大会記録は更新しておきたかった」/関西ICハーフ

2024.04.19

京産大・中村光稀が独走V2も「最低でも大会記録は更新しておきたかった」/関西ICハーフ

◇第101回関西インカレ・ロードの部(4月18日・ヤンマーフィールド長居付設長距離走路) 男子1部は4年の中村光稀(京産大)が、大学の先輩・寺西雅俊が2016年にマークした大会記録に3秒と迫る1時間4分24秒で2連覇を果 […]

NEWS インタビュー/今井正人 順大コーチとしてリスタート「選手がチャレンジする環境を作り、自分もチャレンジし続けたい」

2024.04.18

インタビュー/今井正人 順大コーチとしてリスタート「選手がチャレンジする環境を作り、自分もチャレンジし続けたい」

2月25日の日本選手権クロカン。今井正人さんは「山あり谷あり。谷のほうが大きかったけど、あっという間だった」という24年の競技生活にピリオドを打った。福島・原町高で本格的に陸上を始め、世代トップクラスに成長。順大では箱根 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年5月号 (4月12日発売)

2024年5月号 (4月12日発売)

パリ五輪イヤー開幕!

page top