◇日本選手権・混成競技(6月4日、5日/秋田県営)1日目
第106回日本選手権・混成競技の初日が行われ、女子七種競技はヘンプヒル恵(アトレ)がトップで折り返した。
5年ぶり優勝を狙うヘンプヒル。1種目めの100mハードルは今年やや記録が停滞していたため「不安だった」というが、13秒45(+0.4)をマークした。風が舞ったり、時折雨が降ったりと「難しい天候だった」と振り返るが、走高跳1m69、砲丸投も12m台(04)に乗せる。200mは気温も下がって25秒21(+0.9)だったが、「うまくまとめられたと思います」と、自己記録(5907点)前後のペースに及第点を与えた。
15年から17年まで3連覇。しかし、その後は17年夏に左膝をケガして手術し、20年の秋にも今度は右膝を痛めて2度目の手術をした。日本選手権は、その右膝をケガした時以来となる。
5年ぶり優勝に向けて、「点数は追いかけず、一つずつフォーカスしてきたことをやる」とヘンプヒル。昨年から陸上王国・米国に渡り、クリス・マック・コーチに師事しており、今大会もコーチが来日してくれた。「心のよりどころで、競技に100%打ち込めます」。これまで以上の角度を持って世界を見据えて取り組んで来たヘンプヒル。「一つずつやって自分のベストを出していけば勝てると思っています。勝ちにこだわります」。やるべきことをやれば、再び女王の座に就くと信じて突き進む。
◇4連覇中の山﨑有紀は2位
大会4連覇中の山﨑有紀(スズキ)は2位で折り返し。100mハードルで13秒86をマークし、砲丸投もセカンドベストの12m77。だが、全体的には「もったいない種目もあって、自分のパフォーマンスができたかというと微妙」と、3295点に渋い表情を浮かべる。「日本選手権は気持ちの強い人が勝つと思います。明日も頑張ります」と、ディフェンディング・チャンピオンとして強い気持ちでヘンプヒルを追いかけるつもりだ。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.13
2024.12.07
不破聖衣来が10000mに出場し12位でフィニッシュ 完全復活へ実戦積む/エディオンDC
-
2024.11.24
-
2024.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.13
箱根駅伝V奪還狙う駒大 藤田敦史監督「100回大会の悔しさ晴らしたい」選手層に課題も手応えあり
第101回箱根駅伝に出場する駒大がオンラインで記者会見を開き、藤田敦史監督、大八木弘明総監督、選手が登壇、報道陣の取材に応じた。 藤田監督は「前回は出雲駅伝、全日本大学駅伝を制した状態で迎え、青山学院に負けて準優勝でした […]
2024.12.13
國學院大エースの平林清澄「どの区間でもエースとしての走りをする」最後の箱根駅伝「監督を大号泣させたい」
第101回箱根駅伝に出場する國學院大が12月13日、東京の渋谷キャンパスで壮行会が開かれ、前田康弘監督と選手たちが登壇。壮行会後に主将の平林清澄(4年)が報道陣の合同取材に応じた。 2冠を獲得しているだけに、壮行会にはフ […]
2024.12.13
40歳・岡本直己が来年1月で引退へ 都道府県駅伝通算134人抜き、マラソンでも活躍
中国電力に所属する岡本直己が来年1月に引退することが12月13日、明らかになった。 1984年5月生まれで40歳の岡本。鳥取・東伯中、由良育英高(現・鳥取中央育英高)を経て明大に進んだ。大学2年時には、箱根駅伝予選会の1 […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会