HOME 国内、大学

2022.05.20

栁田大輝10秒19でルーキーV!桐生、サニブラウンに次ぐU20歴代3位も「ちょっと物足りない」/関東IC
栁田大輝10秒19でルーキーV!桐生、サニブラウンに次ぐU20歴代3位も「ちょっと物足りない」/関東IC

◇第101回関東インカレ(5月19日〜22日/東京・国立競技場)2日目

広告の下にコンテンツが続きます

関東インカレの2日目に行われた男子100m決勝。スーパールーキー・栁田大輝(東洋大)が圧巻の走りを見せた。中盤以降に力強く抜け出すと、その走りと表示された記録にスタンドが思わずどよめく。10秒19(-0.2)。桐生祥秀の10秒01、サニブラウン・アブデル・ハキームの10秒05に次ぐU20日本歴代3位の好記録だった。

「10秒0台を狙っていたので、自己ベストですがちょっと物足りないです」と言うが、「その中でも勝てたのは良かったです」と1年生優勝を喜ぶ。大学の先輩である桐生、そして宮本大輔も関東インカレ1年生優勝を果たしているが「それは知りませんでした。続けて良かったです」と笑顔。そして「4連覇できるのは自分だけ」と意欲を見せる。

レース自体は「予選、準決勝と余力を残して走れましたが、決勝はタイムを狙って少し力んで力を使って抜け出してしまいました」と振り返る。それでも昨年までのベストが10秒22だったが、今季は10秒3未満が5レース目ということで「アベレージが上がっているので力はついています」と成長を感じている様子だ。

その要因はケガなく冬季を積めたこと。体重などは変わらないが、「出力は上がっていて、ストライドもピッチも上がっています」と言う。その上で、「10秒0台は簡単には出ない」と認識しつつ、「うまく力を使い過ぎずに走れば出ると思います」と、そう遠くはないことも実感できた。

広告の下にコンテンツが続きます

「日本選手権で10秒05を出して3位以内に入る」。それはすなわち、オレゴン世界選手権参加標準記録を突破して代表に内定するということ。「連戦で疲れもあって、筋力も落ちているので、ウエイトトレーニングなどで出力を戻したい」。18歳のホープの輝きは、まだまだ増していきそうだ。

■男子100mU20日本歴代5傑
10秒01(+0.9)桐生祥秀(洛南高)13年
10秒05(+0.6)サニブラウン・アブデル・ハキーム(東京陸協)17年
10秒19(-0.2)栁田大輝(東洋大)22年
10秒23(+1.8)山縣亮太(慶大)11年
10秒23(+1.3)大瀬戸一馬(小倉東高)12年
10秒23(+0.6)宮本大輔(洛南高)17年

◇第101回関東インカレ(5月19日〜22日/東京・国立競技場)2日目 関東インカレの2日目に行われた男子100m決勝。スーパールーキー・栁田大輝(東洋大)が圧巻の走りを見せた。中盤以降に力強く抜け出すと、その走りと表示された記録にスタンドが思わずどよめく。10秒19(-0.2)。桐生祥秀の10秒01、サニブラウン・アブデル・ハキームの10秒05に次ぐU20日本歴代3位の好記録だった。 「10秒0台を狙っていたので、自己ベストですがちょっと物足りないです」と言うが、「その中でも勝てたのは良かったです」と1年生優勝を喜ぶ。大学の先輩である桐生、そして宮本大輔も関東インカレ1年生優勝を果たしているが「それは知りませんでした。続けて良かったです」と笑顔。そして「4連覇できるのは自分だけ」と意欲を見せる。 レース自体は「予選、準決勝と余力を残して走れましたが、決勝はタイムを狙って少し力んで力を使って抜け出してしまいました」と振り返る。それでも昨年までのベストが10秒22だったが、今季は10秒3未満が5レース目ということで「アベレージが上がっているので力はついています」と成長を感じている様子だ。 その要因はケガなく冬季を積めたこと。体重などは変わらないが、「出力は上がっていて、ストライドもピッチも上がっています」と言う。その上で、「10秒0台は簡単には出ない」と認識しつつ、「うまく力を使い過ぎずに走れば出ると思います」と、そう遠くはないことも実感できた。 「日本選手権で10秒05を出して3位以内に入る」。それはすなわち、オレゴン世界選手権参加標準記録を突破して代表に内定するということ。「連戦で疲れもあって、筋力も落ちているので、ウエイトトレーニングなどで出力を戻したい」。18歳のホープの輝きは、まだまだ増していきそうだ。 ■男子100mU20日本歴代5傑 10秒01(+0.9)桐生祥秀(洛南高)13年 10秒05(+0.6)サニブラウン・アブデル・ハキーム(東京陸協)17年 10秒19(-0.2)栁田大輝(東洋大)22年 10秒23(+1.8)山縣亮太(慶大)11年 10秒23(+1.3)大瀬戸一馬(小倉東高)12年 10秒23(+0.6)宮本大輔(洛南高)17年

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.23

箱根駅伝Stories/3度目の山で伝説を作る早大・工藤慎作 スピードに磨き「ストロングポイントとして活躍を」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 中学では当初卓球部を希望 「いよいよ始まるなっていうところで、純粋に […]

NEWS 箱根駅伝Stories/東京国際大・大村良紀「10区で展開を作っていく走りを」 集大成の舞台で全力を出し切る

2025.12.23

箱根駅伝Stories/東京国際大・大村良紀「10区で展開を作っていく走りを」 集大成の舞台で全力を出し切る

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 競技を続けるきっかけは消去法 「大村良紀=10区」、という構図ができ […]

NEWS 箱根駅伝Stories/自信と屈辱を経てたくましく成長した中大・岡田開成 「自分がゲームチェンジャーになろう」

2025.12.23

箱根駅伝Stories/自信と屈辱を経てたくましく成長した中大・岡田開成 「自分がゲームチェンジャーになろう」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 武者修行で変わった“基準” 中大・岡田開成(2年)にとって第101回 […]

NEWS ニューイヤー駅伝「クマ対応」発表 桐生市内一部エリアに出没例 該当区間の中止も

2025.12.23

ニューイヤー駅伝「クマ対応」発表 桐生市内一部エリアに出没例 該当区間の中止も

一般社団法人日本実業団陸上競技連合は12月23日、第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の「クマ対応」について発表した。 同大会は群馬県庁スタート・フィニッシュで、前橋市、高崎市、伊勢崎氏、太田市、桐生市をめぐ […]

NEWS 短距離の竹田一平がスズキを退社「一生の宝物」今後も競技継続 中大2年時にU20代表

2025.12.23

短距離の竹田一平がスズキを退社「一生の宝物」今後も競技継続 中大2年時にU20代表

スズキは12月末をもって男子短距離の竹田一平が退社・退団すると発表した。 竹田は埼玉県出身の28歳。不動岡高時代は走幅跳や三段跳をメインにしていたが、中大から本格的にスプリントへ。大学2年だった2016年には10秒27を […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top