◇第101回関東インカレ(5月19日〜22日/東京・国立競技場)2日目
関東インカレ2日目に行われた女子100mH。玉置菜々子(国士大)と田中きよの(駿河台大)がほぼ同時にフィニッシュし、会場中の注目が電光掲示板に集まった。先に表示されたのは玉置の名前と13秒37(+0.1)のタイム。0.01秒差で田中が2位に入った。
玉置は「正直負けたかなと思っていました」と語ったが、最後は「4年生の意地」を見せた。大学1、2年時は関東インカレ予選敗退。最初の2年は「日の目を見ずに負け続けていました」。3年時には決勝に進出するも2位で「勝つことだけを考えた」と今大会に懸ける思いは強かったという。
「学生記録の更新」を狙っていたが、アップの時点で調子があまり上がっておらず「8台目でハードルにぶつけてしまいました」と振り返り、記録は「そんなに出ないだろうなと思っていました」と、今回はとにかく勝負にこだわったレースだった。
玉置は4月の学生個人選手権で13秒30(+0.5)をマークして優勝。ワールドユニバーシティゲームズの代表に内定したが大会が再延期となり、代表は取り消しとなってしまった。「かなり落ち込みました」と練習がままならない日もあったと言うが、「気持ちが落ちた分、今日は勝つぞという気持ちにつながりました」。
日本選手権に向けては「決勝に食い込みたい」と語った玉置。「ここから約3週間、さらに自分の走りを作り上げていけたら」と、日本のトップハードラーたちと戦う気合は十分だ。
惜しくも2位となった田中は「横を見て勝ったと思いました」と悔しさを噛み締める。だが、記録は13秒38の自己タイ記録。「この時期に自己タイを出せたのは良かったです」。走力も上がってきている反面、「速くなり過ぎてインターバルが追いつかない」という課題も。「そこを改善できれば、13秒1、2台は狙えると思います」と自己記録更新へ向けて力強く語った。

RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.07.11
セメニャが勝訴 スイス最高裁に対し1370万円の支払い命令 欧州人権裁判所が権利侵害認定
2025.07.11
【女子200m】村田愛衣紗(ナンバーワンクラブ・中2)24秒79=中2歴代7位タイ
2025.07.11
十種競技アジア銅の奥田啓祐が3大会Vなるか 七種競技は熱田心が連覇狙う/日本選手権混成
-
2025.07.10
-
2025.07.10
-
2025.07.09
-
2025.07.09
-
2025.07.05
2025.06.17
2025中学最新ランキング【男子】
-
2025.06.17
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.07.11
セメニャが勝訴 スイス最高裁に対し1370万円の支払い命令 欧州人権裁判所が権利侵害認定
女子800mで五輪、世界選手権を制したキャスター・セメニャ氏(南アフリカ)が起こしていた係争をめぐり、欧州人権裁判所(ECHR)はスイス連邦最高裁判所に対し、69,000ポンド(約1370万円)の支払いを命じる判決を下し […]
2025.07.11
【女子200m】村田愛衣紗(ナンバーワンクラブ・中2)24秒79=中2歴代7位タイ
鹿児島県中学通信が6月28日、県立鴨池陸上競技場で行われ、女子共通200m予選で村田愛衣紗(ナンバーワンクラブ)が中2歴代7位タイの24秒79(+1.5)をマークした。 村田は小学生から県内のクラブチーム、ナンバーワンク […]
2025.07.11
十種競技アジア銅の奥田啓祐が3大会Vなるか 七種競技は熱田心が連覇狙う/日本選手権混成
◇第109回日本選手権混成競技(7月12、13日/岐阜・岐阜メモリアルセンター長良川競技場) 男子十種競技と女子七種競技のナンバーワンを決める日本選手権・混成競技が今週末に開催される。会場は前回同様・岐阜。走・跳・投の総 […]
2025.07.10
【男子110mH】合志侑乃輔(京教大京都中)13秒71=中学歴代4位
7月6日、京都府京丹波町の丹波自然運動公園陸上競技場で京都府中学通信が行われ、男子110mハードルの準決勝で合志侑乃輔(京教大京都3)が13秒71(+1.9)の中学歴代4位となる好記録をマークした。 合志の昨年までの自己 […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会