写真/Mochizuki Jiro(Agence SHOT)
5月20日、日本陸連は今年7月に行われるオレゴン世界選手権の男子35km競歩代表に決定していた鈴木雄介(富士通)が代表を辞退すると発表した。鈴木は前回優勝者枠(ワイルドカード)による出場資格のため、辞退による新たな代表選手の追加はない。
20km競歩で世界記録を持つ鈴木は、20年以降、慢性的な疲労状態から回復できず、昨年の東京五輪代表に内定していたものの6月に辞退を表明。その際は、「今後は、コンディションを整えながら、徐々に試合に復帰していければと考えています。22年世界陸上、そして次回のオリンピックでは金メダルを目指せるように頑張りたいと思います」と話していた。
だが、その後も状態は好転せず、日本陸連・競歩シニアディレクターの今村文男氏は4月の代表発表会見で「今後の調整と状態を見極めながら、スタートラインに立つか判断していく」と述べていたものの、大会に参加できるまでの状態までの回復には至らず、今回の決断となった。
鈴木は所属する富士通のホームページで、「昨年の東京2020オリンピックに続いての辞退となり、日頃からご支援・ご声援いただいている皆様のご期待に沿うことができず申し訳ない気持ちです」と現在の心境を明かす一方、「まだ競技の第一線から退くことは考えておらず、今後も、まずは大会に出場することを目標に、一歩ずつ進んでいきたいと思います」と、今後に向けて現役を続けることを表明している。
■鈴木雄介コメント全文
この度、オレゴン2022世界選手権男子35km競歩代表を辞退することといたしました。昨年の東京2020オリンピックに続いての辞退となり、日頃からご支援・ご声援いただいている皆様のご期待に沿うことができず申し訳ない気持ちです。
昨年の辞退以降、今回の世界選手権に向けて回復に努めてまいりましたが、どうしても復調に至らず、今回も止む無く決断いたしました。
まだ競技の第一線から退くことは考えておらず、今後も、まずは大会に出場することを目標に、一歩ずつ進んでいきたいと思います。ご支援・ご声援よろしくお願いいたします。
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