2022.05.12
女子短距離で多くの選手を育成した福島大教授、同大陸上競技部監督の川本和久氏が11日、膵臓がんのため福島市内の病院で亡くなった。64歳。
川本氏は1957年佐賀県生まれ、佐賀・伊万里高から筑波大に進み、400m、4×400mリレーで活躍。400mのベストは47秒5で、4×400mリレーでは大学2年から関東、日本両インカレで3連覇を果たした。筑波大大学院修了後、小学校の講師などを経て、1984年から福島大教育学部の助手に就任。同時に福島大陸上部の監督として後進の育成にあたった。
91年に文部省の在外研究員としてカナダ、米国に留学。男子100mや走幅跳で活躍したカール・ルイスを指導したトム・テレツ氏の理論を学び、帰国後の95年に指導していた雉子波秀子が200mで日本記録を樹立。その後、100mでも日本記録を更新した。
日本陸連強化委員会の女子短距離部長として、01年、03年世界選手権の日本代表コーチも歴任したほか、400mハードルの吉田真希子、久保倉里美、走幅跳の池田久美子、400mの丹野麻美など日本記録樹立者を指導。08年の北京五輪4×400mリレーでは教え子の久保倉、丹野、木田真有、青木沙弥佳の4人でバトンをつないだ。11年からは東邦銀行陸上部の監督も務めていた。
また、小学生向けの指導書なども多く執筆。「ポンピュン走法」など、わかりやすい指導法でテレビなどのメディアにも多数出演していた。
5月16日(月)午前10時から午後0時の日程で福島市の「たまのや こころ斎苑 黒岩葬儀場」にてお別れの会が開かれるほか、15日(日)の午後1時から3時に弔問の場が設けられるという。
●お別れの会
■日時
5月16日(月) 10:00~12:00
■式場
たまのや こころ斎苑 黒岩葬儀場
■住所
〒960-8153 福島県福島市黒岩字堂ノ後35
■電話
0120-453-311
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.04
パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」
2025.12.04
飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催
-
2025.12.04
-
2025.12.04
-
2025.12.03
-
2025.12.02
2025.11.28
青学大、國學院大、中大、早大など11校! 4回目を迎える宮古島大学駅伝の出場予定校発表
-
2025.11.29
-
2025.12.01
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.05
ナイキから高いサポート性に優れたランニングシューズ「ナイキ ストラクチャー プラス」が登場!
ナイキは、快適さと楽しさを併せ持ったスタビリティシューズであるナイキ ストラクチャー プラスを発売することを発表した。 ナイキではロードランニングシューズをシンプルな3つのカテゴリー(ペガサス、ボメロ、ストラクチャー)に […]
2025.12.04
パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」
24年パリ五輪男子20km競歩代表の濱西諒が12月1日に自身のSNSを更新し、所属していたサンベルクスを11月末で退社したことを発表した。 濱西は大阪府出身で、履正社高から競歩に取り組み、国体優勝など早くから頭角を現した […]
2025.12.04
飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催
東京世界選手権男子200m代表の飯塚翔大(ミズノ)が11月30日から12月3日まで、ラオスを訪問。4日にリモートで現地で行った活動について報告会見を行った。 飯塚はJICA(国際協力機構)が進める「スポーツを通じて世界平 […]
2025.12.04
世界陸連が走幅跳のルール変更を断念 「テイクオフゾーン」提案も選手からの反発強く
世界陸連(WA)が検討していた走幅跳のルール変更案について、選手からの反発などを受けて撤回されたことを英ガーディアン紙が報じた。 走幅跳では、20cmの踏み切り板とその先に10cmの粘土板が敷かれ、踏み切り板と粘土板の境 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025