
東京五輪男子マラソン6位で、現役復帰を表明した大迫傑がオンラインで会見を行った。
ほとばしる情熱を抑えきれなかった。東京五輪を「ゴール」に設定し、一度はそこで現役引退。だが、2月7日に自身のSNSなどを通じて再び走り出すことを発表した。
きっかけは昨年10月のシカゴマラソン。東京五輪を終えてから9月までは日本でSugarEliteキッズなど活動に取り組んだが、愛娘の誕生日に合わせるかたちで9月末に渡米した。その頃から少しずつ走り始め、ワークアウトも週1、2回行うようになったという。そんななか、10月のシカゴマラソンを家族で観戦。そこで同僚のゲーレン・ラップ(米国)が東京五輪からわずか2ヵ月後に2位に入る力走を見せた。
「力強くてかっこいい。もう一回、こういった場で、見てくれる人たちがワクワクしてくれるような場所に立ちたいと思った」
引退後、競技として以外でランニングと向き合い、健康のため、ご飯・お酒をおいしくするため、コミュニティーとしてなど、文化としての「走る」があった。だが、「それだけじゃ物足りない。刺激がほしい」。そう感じ始めていたところで、ラップの激走が最後の一押しになった。
「僕自身のインスピレーションの熱量が、自分の中でここを超えたら行動しようというところ(ライン)を、大きく超えていた」
身近な存在であり、あこがれであり、目標。そんな選手がケガでもがきながら走り続ける姿に心が動かされた。すぐに相談したのはピート・ジュリアンコーチ。「いいんんじゃない」と喜んでくれた。本格的な練習復帰は「秘密」と冗談めかしたが、すでにトレーニングは再開。「マラソンのあと、一休みして練習再開したくらい」の状態だという。
競技者としては「世界とどこまで戦えるのか挑戦したい」。取り組みとしては第一期現役時と変える予定はなく、マラソンを主軸としながらトラックレースにも出場していく。記録よりも、「これまでと変わらず、今日の自分より明日の自分。今よりも向上するという部分に集中していきたい」という。その中で、「これから育っていく選手たちと伴走できれば」と、後輩たちへ背中を見せていく。レース復帰は未定だが、「秋冬から、来年の春くらいのマラソン」を見据えているようだ。
もちろん、現在取り組んでいるようなスポーツの価値を高め、広げていく活動も続けていく。一度離れたからこそ、ランニング、スポーツを通して「いろんな方々との縁に気づけている」と大迫。「時間はかかるが、スポーツの力を世の中に示していきたい」と強い思いを持つ。
大迫の考える新しいスポーツの価値、陸上の価値とは。それは、「どうやって夢を持ち、達成していくか。そんな当たり前のことを、体現している僕たちが当たり前のように還元する。そこで生まれた価値の反応を見て、また新しいスポーツの価値を作り出していけばいい。まずはやってみること」だという。
再び走り始めた大迫が目指すものは、世界への挑戦よりも、もっともっと大きいこともしれない。
「自分自身がワクワクするし、失敗もあるけど結果的に楽しい。それをみなさんに知ってもらって、明日何か挑戦してもらえたらうれしい。今は一度失敗したら取り返しがつかないという風潮もある。挑戦することは楽しいし、失敗してもいい。アスリートを通して健全なメンタリティの社会になってもらえたら。スポーツにはこんな力がある。この力を広げていく活動をしていきたい」
東京五輪のことは振り返らない。あの場をスタートとして、大迫らしく前を向いて走り出す。
東京五輪男子マラソン6位で、現役復帰を表明した大迫傑がオンラインで会見を行った。ほとばしる情熱を抑えきれなかった。東京五輪を「ゴール」に設定し、一度はそこで現役引退。だが、2月7日に自身のSNSなどを通じて再び走り出すことを発表した。きっかけは昨年10月のシカゴマラソン。東京五輪を終えてから9月までは日本でSugarEliteキッズなど活動に取り組んだが、愛娘の誕生日に合わせるかたちで9月末に渡米した。その頃から少しずつ走り始め、ワークアウトも週1、2回行うようになったという。そんななか、10月のシカゴマラソンを家族で観戦。そこで同僚のゲーレン・ラップ(米国)が東京五輪からわずか2ヵ月後に2位に入る力走を見せた。「力強くてかっこいい。もう一回、こういった場で、見てくれる人たちがワクワクしてくれるような場所に立ちたいと思った」引退後、競技として以外でランニングと向き合い、健康のため、ご飯・お酒をおいしくするため、コミュニティーとしてなど、文化としての「走る」があった。だが、「それだけじゃ物足りない。刺激がほしい」。そう感じ始めていたところで、ラップの激走が最後の一押しになった。「僕自身のインスピレーションの熱量が、自分の中でここを超えたら行動しようというところ(ライン)を、大きく超えていた」身近な存在であり、あこがれであり、目標。そんな選手がケガでもがきながら走り続ける姿に心が動かされた。すぐに相談したのはピート・ジュリアンコーチ。「いいんんじゃない」と喜んでくれた。本格的な練習復帰は「秘密」と冗談めかしたが、すでにトレーニングは再開。「マラソンのあと、一休みして練習再開したくらい」の状態だという。競技者としては「世界とどこまで戦えるのか挑戦したい」。取り組みとしては第一期現役時と変える予定はなく、マラソンを主軸としながらトラックレースにも出場していく。記録よりも、「これまでと変わらず、今日の自分より明日の自分。今よりも向上するという部分に集中していきたい」という。その中で、「これから育っていく選手たちと伴走できれば」と、後輩たちへ背中を見せていく。レース復帰は未定だが、「秋冬から、来年の春くらいのマラソン」を見据えているようだ。もちろん、現在取り組んでいるようなスポーツの価値を高め、広げていく活動も続けていく。一度離れたからこそ、ランニング、スポーツを通して「いろんな方々との縁に気づけている」と大迫。「時間はかかるが、スポーツの力を世の中に示していきたい」と強い思いを持つ。大迫の考える新しいスポーツの価値、陸上の価値とは。それは、「どうやって夢を持ち、達成していくか。そんな当たり前のことを、体現している僕たちが当たり前のように還元する。そこで生まれた価値の反応を見て、また新しいスポーツの価値を作り出していけばいい。まずはやってみること」だという。再び走り始めた大迫が目指すものは、世界への挑戦よりも、もっともっと大きいこともしれない。「自分自身がワクワクするし、失敗もあるけど結果的に楽しい。それをみなさんに知ってもらって、明日何か挑戦してもらえたらうれしい。今は一度失敗したら取り返しがつかないという風潮もある。挑戦することは楽しいし、失敗してもいい。アスリートを通して健全なメンタリティの社会になってもらえたら。スポーツにはこんな力がある。この力を広げていく活動をしていきたい」東京五輪のことは振り返らない。あの場をスタートとして、大迫らしく前を向いて走り出す。RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.10.05
ロサンゼルス五輪マラソン代表懸けたMGCのコース発表!名古屋城、テレビ塔をめぐるコースに
2026.10.08
走高跳・髙橋渚がデサントとアドバイザリー契約「ともにさらなる高みを目指し、挑戦を続ける」
2026.10.05
ロサンゼルス五輪マラソン代表懸けたMGCのコース発表!名古屋城、テレビ塔をめぐるコースに
2026.09.18
ナイキが長距離をより速く走破できるようサポートするナイキ アルファフライ 4を発表!
2026.10.08
Latest articles 最新の記事
2026.10.08
嶋津雄大が新たな“相棒”とアジアパラ「金メダル」を!城西大の本間・窪田も2年連続女子駅伝2冠へ意気込み
ミズノの新シューズ発表会が10月8日、都内で行われ、嶋津雄大(GMOインターネットグループ)と、城西大の本間香、窪田舞’(ともに2年)が出席した。 軽量、反発、安定をコンセプトとしたシューズを着用し、嶋津は「今までと比べ […]
2026.10.08
立教大男子駅伝チームとアイティフォーがスポンサー契約「『寄り添うチカラ』を大きな力に変え、箱根路を駆け抜ける」
立教大は10月8日、陸上競技部男子駅伝チームの強化および活動支援を目的に、アイティフォー(東京都千代田区/坂田幸司社長)とスポンサー契約(広告契約)を締結したと発表した。 発表によると、男子駅伝チームが着用する公式ウェア […]
2026.10.08
ミズノからスピードレーシングシューズ「HYPERWARP」シリーズ第2世代を発表! 4機種にラインナップを拡充
ミズノは10月8日、スピードレーシングモデルの「HYPERWARP」シリーズをリニューアルし、「HYPERWARP PURE2(ハイパーワープ ピュア ツー)」、「HYPERWARP ELITE 2(ハイパーワープ エリ […]
2026.10.08
100mH・中島ひとみが入浴剤「SUNCA」の公式アンバサダー「魅力を届けるように頑張りたい」
女子100mハードル日本記録(12秒60)保持者の中島ひとみ(長谷川体育施設)がこのほど、自身のSNSを更新し、msh(東京都渋谷区)が展開するライフスタイルブランドで、入浴剤「SUNCA(スンカ)」の公式ブランドアンバ […]
Latest Issue
最新号

2026年10月号 (9月14日発売)
アジア大会総展望
山口全中&日本インカレ
サウェ特集
