HOME バックナンバー、高校
高校生Special Interview 佐藤圭汰 最強ランナーが駆け抜けた3年間
高校生Special Interview 佐藤圭汰 最強ランナーが駆け抜けた3年間

2021年の高校男子長距離界は、佐藤圭汰(洛南3京都)が中心となって動いた、と言っても過言ではないだろう。7月に1500mで22年ぶりとなる高校新記録を樹立すると、10月には5000mで高校新、11月には3000mでも高校最高記録を塗り替えた。さらに、年末の全国高校駅伝でも日本人選手のみで編成されたチームで初の2時間1分台に貢献。その走りで輝かしい成績をいくつも残した。高校陸上界の歴史に名を残した世代最強ランナーの3年間を追う。
◎構成/花木 雫

快走連発も悔しさと達成感
敗戦を糧に奮起し続けた2021

昨年、トラックから駅伝まで走るたびに好記録を打ち立ててきた佐藤圭汰(洛南3京都)。3月の卒業式まで残すところ半月ほどとなり、現在の心中は。

広告の下にコンテンツが続きます

??佐藤選手にとって、高校での主要大会がほぼ終わりました。今の率直な思いを教えてください。

佐藤 まずは夏のインターハイ、年末の都大路と、大変な時期に大会を開催してくださったことにとても感謝しています。〝1への執念〟をスローガンに掲げて優勝を目指していた都大路では2位という悔しい結果でしたが、日本人だけのチームでは初となる2時間1分台を出せたことは誇りに思っています。また、インターハイで総合優勝を果たせましたし、個人的にも年頭に目標として掲げた3つの高校記録を出すことができたので良かったです。

??トラック、駅伝の両方で留学生に勝負を挑むことをテーマに掲げていました。

佐藤 記録的な目標は達成することができましたが、(5000m4位の)インターハイでもそうですし、(3区区間4位の)都大路でも留学生に歯が立たず、勝負どころの後半
で引き離されてしまうなど力の差を感じました。高校では勝つことはできませんでしたが、大学では強い留学生にも勝てるように、向上心を持って臨みたいです。

??3年間で最も印象に残っているレースを教えてください。

佐藤 どれも印象深いですが、1つ挙げるとすればインターハイの5000m決勝です。ホクレン・ディスタンスチャレンジ(7月17日)で1500mの高校新(3分37秒18)を出していたので自信もあり、その後もいいレースができていたので絶対に留学生に勝つという強い気持ちを持って臨みました。しかし、終わってみれば4位。1000m過ぎにレースが動いた時に全然対応できず、残り1周で追いつきましたが、再びラストの切り替えで引き離されてしまうレースでした。まだまだ上には上がいるということを痛感しました。
でも、そうした敗戦があったからこそ、いっそう引き締めて、もっともっと練習して強くならないといけないと思うきっかけになりましたし、日頃の練習にもよりいっそう身が入るようになったことが、その後の5000mの高校新(13分31秒19)や3000mの高校最高記録(7分50秒81)につながったと思います。

??高校記録を目指すなかで壁にぶち当たったこと、悩んだことはありましたか?

佐藤 あまりなかったです。ポイント練習も設定タイム通りにほぼこなせていたので、それがかえって自信につながりました。シーズン前半は1500mの高校記録と日本選手権出場、夏から秋はインターハイと5000mの高校記録、最後は都大路と目標を決めていたので、そのスケジュールに沿って進めてきました。インターハイ後にケガをしてしまい、9月に狙うつもりだった5000mの高校記録の更新が10月になりましたが、奥村(隆太郎)先生と相談して順調に進めました。

1500m優勝、5000m日本人トップ(3位、写真)という成績を収めた福井インターハイ

入学後に故障も都大路区間賞
2年時の3000mで大きな目標を定める

京都・蜂ケ岡中では、タイトルこそ3年時のジュニア五輪B1500mのみだったが、記録面では1500m(3分57秒34)と3000m(8分27秒39)で2018年の中学ランキングトップ。その実績を引っさげて洛南に進む。顧問の奥村先生から「都大路優勝を目指そう」と声をかけられたのがきっかけだった。同学年には全中800m2位の前田陽向(山田東中・大阪)や、3000mで8分30 ?40秒台の記録を持つ溜池一太(野洲北・滋賀)と宮本陽叶(泉川・京都)ら実力者ぞろい。2学年上の先輩には、この年に3000m障害で高校記録を作り、2年後の東京五輪で7位に入った三浦龍司(順大)がいた。

??洛南に入学すると、チームには力のある選手がいました。

佐藤 先輩方が強かったので、自分にとっては、良い目標となりました。練習内容も毎日が充実していて、入学して良かったなと思いましたし、心身ともに成長させてくれるところと感じました。駅伝でも、同級生と一緒にがんばって、力をつけていこうと思いました。

この続きは2022年2月14日発売の『月刊陸上競技3月号』をご覧ください。

※インターネットショップ「BASE」のサイトに移動します
郵便振替で購入する
定期購読はこちらから

2021年の高校男子長距離界は、佐藤圭汰(洛南3京都)が中心となって動いた、と言っても過言ではないだろう。7月に1500mで22年ぶりとなる高校新記録を樹立すると、10月には5000mで高校新、11月には3000mでも高校最高記録を塗り替えた。さらに、年末の全国高校駅伝でも日本人選手のみで編成されたチームで初の2時間1分台に貢献。その走りで輝かしい成績をいくつも残した。高校陸上界の歴史に名を残した世代最強ランナーの3年間を追う。 ◎構成/花木 雫

快走連発も悔しさと達成感 敗戦を糧に奮起し続けた2021

昨年、トラックから駅伝まで走るたびに好記録を打ち立ててきた佐藤圭汰(洛南3京都)。3月の卒業式まで残すところ半月ほどとなり、現在の心中は。 ??佐藤選手にとって、高校での主要大会がほぼ終わりました。今の率直な思いを教えてください。 佐藤 まずは夏のインターハイ、年末の都大路と、大変な時期に大会を開催してくださったことにとても感謝しています。〝1への執念〟をスローガンに掲げて優勝を目指していた都大路では2位という悔しい結果でしたが、日本人だけのチームでは初となる2時間1分台を出せたことは誇りに思っています。また、インターハイで総合優勝を果たせましたし、個人的にも年頭に目標として掲げた3つの高校記録を出すことができたので良かったです。 ??トラック、駅伝の両方で留学生に勝負を挑むことをテーマに掲げていました。 佐藤 記録的な目標は達成することができましたが、(5000m4位の)インターハイでもそうですし、(3区区間4位の)都大路でも留学生に歯が立たず、勝負どころの後半 で引き離されてしまうなど力の差を感じました。高校では勝つことはできませんでしたが、大学では強い留学生にも勝てるように、向上心を持って臨みたいです。 ??3年間で最も印象に残っているレースを教えてください。 佐藤 どれも印象深いですが、1つ挙げるとすればインターハイの5000m決勝です。ホクレン・ディスタンスチャレンジ(7月17日)で1500mの高校新(3分37秒18)を出していたので自信もあり、その後もいいレースができていたので絶対に留学生に勝つという強い気持ちを持って臨みました。しかし、終わってみれば4位。1000m過ぎにレースが動いた時に全然対応できず、残り1周で追いつきましたが、再びラストの切り替えで引き離されてしまうレースでした。まだまだ上には上がいるということを痛感しました。 でも、そうした敗戦があったからこそ、いっそう引き締めて、もっともっと練習して強くならないといけないと思うきっかけになりましたし、日頃の練習にもよりいっそう身が入るようになったことが、その後の5000mの高校新(13分31秒19)や3000mの高校最高記録(7分50秒81)につながったと思います。 ??高校記録を目指すなかで壁にぶち当たったこと、悩んだことはありましたか? 佐藤 あまりなかったです。ポイント練習も設定タイム通りにほぼこなせていたので、それがかえって自信につながりました。シーズン前半は1500mの高校記録と日本選手権出場、夏から秋はインターハイと5000mの高校記録、最後は都大路と目標を決めていたので、そのスケジュールに沿って進めてきました。インターハイ後にケガをしてしまい、9月に狙うつもりだった5000mの高校記録の更新が10月になりましたが、奥村(隆太郎)先生と相談して順調に進めました。 1500m優勝、5000m日本人トップ(3位、写真)という成績を収めた福井インターハイ

入学後に故障も都大路区間賞 2年時の3000mで大きな目標を定める

京都・蜂ケ岡中では、タイトルこそ3年時のジュニア五輪B1500mのみだったが、記録面では1500m(3分57秒34)と3000m(8分27秒39)で2018年の中学ランキングトップ。その実績を引っさげて洛南に進む。顧問の奥村先生から「都大路優勝を目指そう」と声をかけられたのがきっかけだった。同学年には全中800m2位の前田陽向(山田東中・大阪)や、3000mで8分30 ?40秒台の記録を持つ溜池一太(野洲北・滋賀)と宮本陽叶(泉川・京都)ら実力者ぞろい。2学年上の先輩には、この年に3000m障害で高校記録を作り、2年後の東京五輪で7位に入った三浦龍司(順大)がいた。 ??洛南に入学すると、チームには力のある選手がいました。 佐藤 先輩方が強かったので、自分にとっては、良い目標となりました。練習内容も毎日が充実していて、入学して良かったなと思いましたし、心身ともに成長させてくれるところと感じました。駅伝でも、同級生と一緒にがんばって、力をつけていこうと思いました。 この続きは2022年2月14日発売の『月刊陸上競技3月号』をご覧ください。
※インターネットショップ「BASE」のサイトに移動します
郵便振替で購入する 定期購読はこちらから

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.02.17

小山直城と西山和弥が欠場、登録最速タイムのキプラガト、メンゲシャも故障のため回避/東京マラソン

東京マラソン財団は2月17日、東京マラソン2026の招待選手情報を更新し、国内招待選手のうちパリ五輪、東京世界選手権代表の小山直城(Honda)、西山和弥(トヨタ自動車)の欠場を発表した。ともに故障が理由。 このほか、海 […]

NEWS 中央学大に全国高校駅伝3区出走の佐藤悠斗、竹宮流星やIH1500m出場の森田瑛仁らが合格

2026.02.17

中央学大に全国高校駅伝3区出走の佐藤悠斗、竹宮流星やIH1500m出場の森田瑛仁らが合格

中央学大は2月17日、チームのSNSで今春入部する新入生を発表した。 今春入学するのは21名。5000mで14分19秒45の自己ベストを持つ佐藤悠斗(中越・新潟)は、2年時から全国高校駅伝やインターハイ北信越大会に出場。 […]

NEWS 名古屋ウィメンズマラソンに日本記録保持者の前田穂南、佐藤早也伽ら招待 樺沢が初挑戦、PMに田中希実

2026.02.17

名古屋ウィメンズマラソンに日本記録保持者の前田穂南、佐藤早也伽ら招待 樺沢が初挑戦、PMに田中希実

日本陸連は2月17日、MGCシリーズ2025-26女子G1の名古屋ウィメンズマラソン2026(3月8日)のエントリー選手を発表した。 特別招待選手には、日本記録(2時間18分59秒)保持者の前田穂南(天満屋)がエントリー […]

NEWS ドラマ「俺たちの箱根駅伝」山下智久さん、箱根に挑む学生キャストがクランクイン 現実と同じ読売新聞東京本社内でも撮影

2026.02.17

ドラマ「俺たちの箱根駅伝」山下智久さん、箱根に挑む学生キャストがクランクイン 現実と同じ読売新聞東京本社内でも撮影

人気作家・池井戸潤氏の小説を原作とした日本テレビ系ドラマ「俺たちの箱根駅伝」(2026年10月放送開始予定)の撮影がスタートし、物語の中心となる明誠学院大学陸上競技部の甲斐真人監督役を演じる山下智久さんや、学生キャストで […]

NEWS 日本マラソン界のホープ・平林清澄、世界に向けた挑戦! パワーアップの源となるレース前のルーティーンとは――
PR

2026.02.16

日本マラソン界のホープ・平林清澄、世界に向けた挑戦! パワーアップの源となるレース前のルーティーンとは――

昨季まで國學院大學の主力として大学駅伝界を沸かせた平林清澄(ロジスティード)は、社会人になり〝冬眠〟期間を経てパワーアップした走りを披露している。狙ったレースを外さないのが平林。学生時代から食事等に人一倍気を使ってきたが […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年3月号 (2月14日発売)

2026年3月号 (2月14日発売)

別府大分毎日マラソン
大阪国際女子マラソン
矢田みくにインタビュー
追跡箱根駅伝

page top