
◇第98回箱根駅伝・往路(東京・大手町~神奈川・箱根町/5区間107.5km)
前回王者の駒大にとって、先頭から3分28秒差の往路3位は、やや物足りない成績だ。
1区は10000mで28分02秒52を持つスピードランナーの唐澤拓海(2年)が先頭から39秒差の区間2位と好走した。区間賞は逃したものの、「しっかり2番手で後ろを離して(タスキを)渡そう」と切り替え、ライバルの青学大には5秒差をつけた。
2区の田澤廉(3年)はエースとしての意地を見せ、1時間6分13秒と区間歴代4位の快走で先頭を奪取。駒大勢では1986年に大八木弘明監督が成し遂げて以来となる2区区間賞を手にし、「素直にうれしい」と頬を緩ませた。
この時点で2位に上がってきた青学大に1分02秒もの差をつけたが、3区と4区が誤算だった。
3区の安原太陽(2年)は区間16位と失速して4人に抜かれると、4区の花尾恭輔(2年)も区間9位で6位へ順位を落とした。ともに11月の全日本大学駅伝では区間上位で優勝に貢献していたため、指揮官としては予想外の展開だった。
「3区、4区はどちらも当日変更で入れ替えた選手。どちらに入れるか迷いましたが、上りにも強い花尾を4区に入れました。安原はスタミナ不足。花尾は最初が遅すぎましたね。あの走りは物足りません」
しかし、5区の金子伊吹(2年)が意地を見せた。「(5秒前でスタートした)帝京大が前回区間賞を取っている細谷(翔馬)選手なので、最初から突っ込んでいってどこまで食らいついていけるか」と、果敢に食らいつき、前を行く創価大、國學院大、東京国際大を次々と抜いていく。2年連続区間賞を獲得した帝京大の細谷や、先頭をひた走った青学大には離されたものの、1時間11分19秒で区間4位。最低限の往路3位をがっちりつかんだ。
「ひたすら強い気持ちを持って走りました。順位を上げることはできましたが、青学さんと離されてしまったので少し悔しい気持ちがあります」と金子。これが初の学生駅伝出走となる2年生だが、大学に入って上りの練習で才能を開花させ、「平地では無理だけど、山なら勝負できるかなと思いました」と5区出走を目指した。中学生の時に箱根5区を現地観戦し、当時青学大だった神野大地の走りを見て箱根駅伝に興味を持ったのだという。
金子の走りについて大八木弘明監督は「1時間12分くらいでは走れると思いましたが、11分台は想定していませんでした。よく走ってくれた」と手放しで喜んだ。
往路を終え、青学大との3分28秒差は「正直厳しい」と指揮官は本音を漏らすも、前回大会で自らが大逆転優勝を演じているだけに、「最後まで何が起きるかわからない」と希望を捨ててはいない。
連覇、そして2年連続の駅伝2冠へ。「逆転の駒澤」の真価を発揮するつもりだ。
◇第98回箱根駅伝・往路(東京・大手町~神奈川・箱根町/5区間107.5km)
前回王者の駒大にとって、先頭から3分28秒差の往路3位は、やや物足りない成績だ。
1区は10000mで28分02秒52を持つスピードランナーの唐澤拓海(2年)が先頭から39秒差の区間2位と好走した。区間賞は逃したものの、「しっかり2番手で後ろを離して(タスキを)渡そう」と切り替え、ライバルの青学大には5秒差をつけた。 2区の田澤廉(3年)はエースとしての意地を見せ、1時間6分13秒と区間歴代4位の快走で先頭を奪取。駒大勢では1986年に大八木弘明監督が成し遂げて以来となる2区区間賞を手にし、「素直にうれしい」と頬を緩ませた。 この時点で2位に上がってきた青学大に1分02秒もの差をつけたが、3区と4区が誤算だった。 3区の安原太陽(2年)は区間16位と失速して4人に抜かれると、4区の花尾恭輔(2年)も区間9位で6位へ順位を落とした。ともに11月の全日本大学駅伝では区間上位で優勝に貢献していたため、指揮官としては予想外の展開だった。 「3区、4区はどちらも当日変更で入れ替えた選手。どちらに入れるか迷いましたが、上りにも強い花尾を4区に入れました。安原はスタミナ不足。花尾は最初が遅すぎましたね。あの走りは物足りません」 しかし、5区の金子伊吹(2年)が意地を見せた。「(5秒前でスタートした)帝京大が前回区間賞を取っている細谷(翔馬)選手なので、最初から突っ込んでいってどこまで食らいついていけるか」と、果敢に食らいつき、前を行く創価大、國學院大、東京国際大を次々と抜いていく。2年連続区間賞を獲得した帝京大の細谷や、先頭をひた走った青学大には離されたものの、1時間11分19秒で区間4位。最低限の往路3位をがっちりつかんだ。 「ひたすら強い気持ちを持って走りました。順位を上げることはできましたが、青学さんと離されてしまったので少し悔しい気持ちがあります」と金子。これが初の学生駅伝出走となる2年生だが、大学に入って上りの練習で才能を開花させ、「平地では無理だけど、山なら勝負できるかなと思いました」と5区出走を目指した。中学生の時に箱根5区を現地観戦し、当時青学大だった神野大地の走りを見て箱根駅伝に興味を持ったのだという。 金子の走りについて大八木弘明監督は「1時間12分くらいでは走れると思いましたが、11分台は想定していませんでした。よく走ってくれた」と手放しで喜んだ。 往路を終え、青学大との3分28秒差は「正直厳しい」と指揮官は本音を漏らすも、前回大会で自らが大逆転優勝を演じているだけに、「最後まで何が起きるかわからない」と希望を捨ててはいない。 連覇、そして2年連続の駅伝2冠へ。「逆転の駒澤」の真価を発揮するつもりだ。RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.02.27
田村友佑、木村慎、二岡康平、Y.ヴィンセントらが欠場/東京マラソン
-
2026.02.27
-
2026.02.24
-
2026.02.22
-
2026.02.25
2026.01.31
青学大・黒田朝日は「コンディション不良に近い」MGC獲得が「第一目標」/別大毎日マラソン
2026.02.01
【大会結果】第29回日本学生ハーフマラソン選手権(2026年2月1日)
-
2026.02.15
-
2026.02.01
Latest articles 最新の記事
2026.02.27
パナソニック・小倉紘が2月末で退社 「新しい環境で一層の研鑽を重ねる」 川崎橘高から加入した21歳
パナソニック女子陸上部は2月27日、2月28日をもって小倉紘が退部・退社すると発表した。 小倉は東京都出身の21歳。町田一中では3年時に800mと1500mで全中に出場し、神奈川・川崎橘高では1年時で全国高校駅伝2区を経 […]
2026.02.27
康本花梨がスターツに移籍 「新たな環境で陸上ができることに感謝」 前所属は活動終了発表のメモリード
スターツ陸上競技部は2月25日、メモリードに所属していた康本花梨が2月1日付で入部したと発表した。 康本は兵庫県出身。須磨学園高では2、3年時にインターハイに出場し、2年時は全国高校駅伝で3位に入っている。進学した日体大 […]
2026.02.27
ブダペスト世界選手権1500m銀のウェルテジに2年間の資格停止処分 検体提出を拒否
アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU、世界陸連の独立不正監査機関)は2月26日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定により、女子中距離のD.ウェルテジ(エチオピア)に2年間の資格停止処分および成績処分が科されたと […]
2026.02.26
【高校生FOCUS】中長距離・シュブルチェック・アンナ(牛久高)今年の目標は「高校トップとU20世界選手権出場」
FOCUS! 高校生INTERVIEW シュブルチェック・アンナ Anna Svrček 牛久高2茨城 今回は昨年、2000mと3000mの両障害種目で高校最高を上回るタイムを叩き出したシュブルチェック・アンナ選手(牛久 […]
Latest Issue
最新号
2026年3月号 (2月14日発売)
別府大分毎日マラソン
大阪国際女子マラソン
矢田みくにインタビュー
追跡箱根駅伝