HOME ニュース、国内

2021.10.02

走幅跳・橋岡優輝が初のオンライン教室 ファンと交流に「応援があってこそ」来季は海外転戦を視野
走幅跳・橋岡優輝が初のオンライン教室 ファンと交流に「応援があってこそ」来季は海外転戦を視野


UDN SPORTS提供

東京五輪の男子走幅跳で6位入賞を果たした橋岡優輝(富士通)が10月2日、中学生以下を対象としたオンライン教室「Junior Athletes Lab(ジュニア アスリーツ ラボ)」を開いた。

広告の下にコンテンツが続きます

「満足に練習や大会が行えていない子どもたちに良い刺激を与えられる機会を作りたい」という思いから今回のオンライン教室を企画したという橋岡。参加したのは5人の小・中学生で、いずれも走幅跳に取り組んでいる選手たち。これまでトークイベントなどを開催したことはあったが、「競技的なイベントはこれが初めて」(橋岡)だという。

最初は質問コーナーからスタート。「ラスト1本でどんなことを考えていますか」という問いには「自分の力を出すことだけを考えています」。参加者は練習のことから、試合に臨むまでの流れも気になるようで、「試合前1週間の練習は?」「試合の時のルーティンは?」など、質問が跳んだ。また、競技以外でも、「好きな食べ物は?」「モテますか?」といって、小中学生ならでは愛くるしいクエスチョンも。競技面には真剣に、時には冗談を交えながら答えていた。

Q&Aコーナーの次には、あらかじめ参加者が送っていた跳躍動画を画面で共有しながら一人ひとりチェック。橋岡は身振り手振りを交えながら「助走は踏み切りに向かってリズムアップしてみて」「踏み切りでは腕を使って上がっていこう」「リードレッグをキープ」など、丁寧にポイントを伝えていた。「中学生は以下は伸びしろが大きいので、詳細にアドバイスしすぎても良くないので、ポイントを絞ることを大切にしました」と、年代に応じた答えを考えていたという。

最後に、参加者へサイン入りポストカードと愛用の入浴剤をプレゼントするサプライズも。「今日のはあくまで一つのアドバイス。鵜呑みにせず、自分の中で吸収して成長していってもらえれば」と橋岡。「こういった機会が今後、みんなにいい手助けになればうれしいです。大会であったら声をかけてください」とメッセージを送って締めくくった。

広告の下にコンテンツが続きます

参加した柴田愛里さん(小5)は「顔も声も、全部かっこよかったです。教えてくださったことを意識してこれから頑張ろうと思いました」と笑顔。日本選手権などの活躍を見てからファンだという後藤大輔くん(中2)は「人生で一番ドキドキしました。思い出に残ります」と話し、「橋岡選手と同じステージに立ちたい」と力強く目標を掲げた。

参加者の質問に笑顔で答える橋岡(UDN SPORTS提供)

両親ともに陸上選手の橋岡が陸上を始めたのは中学に上がってから。中3の全中では四種競技で3位に入っている。「中学生の時は純粋に走るの好き、跳ぶのが好きと思って取り組んでいました」と橋岡。八王子高進学と同時に走幅跳に取り組み、高3はインターハイを含む全国タイトル3冠を果たした。日大では1年時から8mジャンパーとなり、以降はU20世界選手権、ユニバーシアードで金メダル。19年ドーハ世界選手権では8位入賞と活躍した。今春から富士通へと進み、東京五輪では6位入賞。大活躍を続けるなかでも、中学時代と変わらず「今も大事にしています」と語る。

東京五輪で膝と踵に違和感を覚えて全日本実業団対抗を棄権したが、「今はほとんど違和感がなくなってきています」。五輪で感じた「経験不足」を補うべく、2月以降に室内大会に出て、「状況次第ですが、ダイヤモンドリーグやコンチネンタルツアーなど、ヨーロッパやアメリカを数ヵ月転戦して、6月の日本選手権に帰ってくる、といったスケジュールにできれば」と来季に向けた展望を明かす。1人で海外遠征、転戦といった流れも予想されるが、「海外選手と顔見知りになれるくらいになりたい。心配はありません。強くなるなので」と力強い。冬季は例年通り、それ以上に「基礎的なところをレベルアップ」しながら、「新しいことにチャレンジする機会にしてみたい」と話した。

橋岡は「うれしそうな顔が見られてよかったです。アドバイスすることで、客観視して気付きにもなりました」と振り返り、コロナ禍によって「競技場で会うことも減りました。僕らは応援があってこそ頑張れます。こういった時に恩返したい」と教室開催への思いを語った。ファンと直接交流する機会に「楽しかったです。またいろいろ企画していきたい」と橋岡。「コロナ禍で難しい状況ですが、活躍しますので、コロナ禍が少し落ち着いたら応援にきてください」とファンに向けてメッセージを伝えていた。

UDN SPORTS提供

広告の下にコンテンツが続きます

■参加者の声
山岸未來さん(やまぎし・みく/中2)
「初めは緊張しましたが、アドバイスをもらえてうれしかったです。手と脚が合っていないというアドバイスを生かして記録を伸ばしていきたいです」
柴田愛里さん(しばた・あいり/小5)
「声も顔も、全部かっこよかったです。たくさん跳べるところを尊敬しています。アドバイスしていただいたところを練習してもっと頑張ります」
呉山奏音くん(くれやま・かなと/中1)
「目線の位置のアドバイスが印象に残りました。橋岡選手や代表選手のマネをして頑張っていきます」
下西優摩くん(しもにし・ゆうま/小6)
「大会で悔しい思いをして悩んでいましたが、今日、改善点をもらって『変えればもっとできる』と思えて勇気をもられました」
後藤大輔くん(ごとう・だいすけ/中2)
「人生で一番ドキドキしました。思い出に残ります。まだまだいろいろ改善点があるんだなと思ったので修正していきたいです」

UDN SPORTS提供 東京五輪の男子走幅跳で6位入賞を果たした橋岡優輝(富士通)が10月2日、中学生以下を対象としたオンライン教室「Junior Athletes Lab(ジュニア アスリーツ ラボ)」を開いた。 「満足に練習や大会が行えていない子どもたちに良い刺激を与えられる機会を作りたい」という思いから今回のオンライン教室を企画したという橋岡。参加したのは5人の小・中学生で、いずれも走幅跳に取り組んでいる選手たち。これまでトークイベントなどを開催したことはあったが、「競技的なイベントはこれが初めて」(橋岡)だという。 最初は質問コーナーからスタート。「ラスト1本でどんなことを考えていますか」という問いには「自分の力を出すことだけを考えています」。参加者は練習のことから、試合に臨むまでの流れも気になるようで、「試合前1週間の練習は?」「試合の時のルーティンは?」など、質問が跳んだ。また、競技以外でも、「好きな食べ物は?」「モテますか?」といって、小中学生ならでは愛くるしいクエスチョンも。競技面には真剣に、時には冗談を交えながら答えていた。 Q&Aコーナーの次には、あらかじめ参加者が送っていた跳躍動画を画面で共有しながら一人ひとりチェック。橋岡は身振り手振りを交えながら「助走は踏み切りに向かってリズムアップしてみて」「踏み切りでは腕を使って上がっていこう」「リードレッグをキープ」など、丁寧にポイントを伝えていた。「中学生は以下は伸びしろが大きいので、詳細にアドバイスしすぎても良くないので、ポイントを絞ることを大切にしました」と、年代に応じた答えを考えていたという。 最後に、参加者へサイン入りポストカードと愛用の入浴剤をプレゼントするサプライズも。「今日のはあくまで一つのアドバイス。鵜呑みにせず、自分の中で吸収して成長していってもらえれば」と橋岡。「こういった機会が今後、みんなにいい手助けになればうれしいです。大会であったら声をかけてください」とメッセージを送って締めくくった。 参加した柴田愛里さん(小5)は「顔も声も、全部かっこよかったです。教えてくださったことを意識してこれから頑張ろうと思いました」と笑顔。日本選手権などの活躍を見てからファンだという後藤大輔くん(中2)は「人生で一番ドキドキしました。思い出に残ります」と話し、「橋岡選手と同じステージに立ちたい」と力強く目標を掲げた。 参加者の質問に笑顔で答える橋岡(UDN SPORTS提供) 両親ともに陸上選手の橋岡が陸上を始めたのは中学に上がってから。中3の全中では四種競技で3位に入っている。「中学生の時は純粋に走るの好き、跳ぶのが好きと思って取り組んでいました」と橋岡。八王子高進学と同時に走幅跳に取り組み、高3はインターハイを含む全国タイトル3冠を果たした。日大では1年時から8mジャンパーとなり、以降はU20世界選手権、ユニバーシアードで金メダル。19年ドーハ世界選手権では8位入賞と活躍した。今春から富士通へと進み、東京五輪では6位入賞。大活躍を続けるなかでも、中学時代と変わらず「今も大事にしています」と語る。 東京五輪で膝と踵に違和感を覚えて全日本実業団対抗を棄権したが、「今はほとんど違和感がなくなってきています」。五輪で感じた「経験不足」を補うべく、2月以降に室内大会に出て、「状況次第ですが、ダイヤモンドリーグやコンチネンタルツアーなど、ヨーロッパやアメリカを数ヵ月転戦して、6月の日本選手権に帰ってくる、といったスケジュールにできれば」と来季に向けた展望を明かす。1人で海外遠征、転戦といった流れも予想されるが、「海外選手と顔見知りになれるくらいになりたい。心配はありません。強くなるなので」と力強い。冬季は例年通り、それ以上に「基礎的なところをレベルアップ」しながら、「新しいことにチャレンジする機会にしてみたい」と話した。 橋岡は「うれしそうな顔が見られてよかったです。アドバイスすることで、客観視して気付きにもなりました」と振り返り、コロナ禍によって「競技場で会うことも減りました。僕らは応援があってこそ頑張れます。こういった時に恩返したい」と教室開催への思いを語った。ファンと直接交流する機会に「楽しかったです。またいろいろ企画していきたい」と橋岡。「コロナ禍で難しい状況ですが、活躍しますので、コロナ禍が少し落ち着いたら応援にきてください」とファンに向けてメッセージを伝えていた。 UDN SPORTS提供 ■参加者の声 山岸未來さん(やまぎし・みく/中2) 「初めは緊張しましたが、アドバイスをもらえてうれしかったです。手と脚が合っていないというアドバイスを生かして記録を伸ばしていきたいです」 柴田愛里さん(しばた・あいり/小5) 「声も顔も、全部かっこよかったです。たくさん跳べるところを尊敬しています。アドバイスしていただいたところを練習してもっと頑張ります」 呉山奏音くん(くれやま・かなと/中1) 「目線の位置のアドバイスが印象に残りました。橋岡選手や代表選手のマネをして頑張っていきます」 下西優摩くん(しもにし・ゆうま/小6) 「大会で悔しい思いをして悩んでいましたが、今日、改善点をもらって『変えればもっとできる』と思えて勇気をもられました」 後藤大輔くん(ごとう・だいすけ/中2) 「人生で一番ドキドキしました。思い出に残ります。まだまだいろいろ改善点があるんだなと思ったので修正していきたいです」

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.02.29

マラソンの川内 待望のGarminアンバサダーに就任! パリ五輪補欠の可能性は「ニュートラルな気持ちで待つ」

プロランナーの川内優輝(あおいおニッセイ同和損保、36歳)が29日、都内で行われたイベントに参加し、近況などを語った。 脚の故障で前週の大阪マラソンなどを欠場しており、「10日間ほど休んでジョグは始めていますが、スピード […]

NEWS 第103回関東インカレは5/9~12に国立競技場で開催!全日本大学駅伝選考会は6月23日相模原で

2024.02.29

第103回関東インカレは5/9~12に国立競技場で開催!全日本大学駅伝選考会は6月23日相模原で

関東学生陸上競技連盟は2024年度の競技会スケジュールを公開した。 第103回関東学生対校選手権(関東インカレ)は5月9日から12日の4日間、東京・国立競技場で行われる。国立開催は2年ぶりとなる。 広告の下にコンテンツが […]

NEWS 棒高跳のファビアン・シュルツ氏が39歳で他界 06年世界室内4位など欧州の一線級で活躍

2024.02.29

棒高跳のファビアン・シュルツ氏が39歳で他界 06年世界室内4位など欧州の一線級で活躍

男子棒高跳で活躍したファビアン・シュルツェ氏(ドイツ)が2月25日、39歳の若さで病気のためゾントホーフェンで亡くなったことがわかった。 1984年3月生まれ。ジュニア時代から活躍し、2003年欧州ジュニア選手権3位、0 […]

NEWS 2025年東京世界陸上からファイナルが9人制へ!準決勝は各組3人が突破か

2024.02.29

2025年東京世界陸上からファイナルが9人制へ!準決勝は各組3人が突破か

世界陸連(WA)の理事会は英国・グラスゴーで開かれ、世界選手権のトラック種目についての変更点を承認した。 世界選手権のトラック種目のうち、スプリントから800mまでのレースにおいて、準決勝と決勝で9レーン(利用可能な競技 […]

NEWS 2025年以降の世界陸上を秋開催へ シーズン再編でクライマックスにする方針

2024.02.29

2025年以降の世界陸上を秋開催へ シーズン再編でクライマックスにする方針

世界陸連(WA)は英国・グラスゴーで理事会を開き、2025年から夏季シーズンを再編すると発表した。 現在の主要カレンダーは、4月からダイヤモンドリーグやコンチネンタルツアーが本格化し、6月あたりに各国選手権が開催。主催す […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年1月号 (12月14日発売)

2024年1月号 (12月14日発売)

豪華付録!
箱根駅伝ガイド、高校駅伝展望

page top