HOME ニュース、国内

2021.09.27

大迫傑が「株式会社I」を設立して代表取締役就任 選手育成やアスリートマネジメント、地域活性化で事業展開
大迫傑が「株式会社I」を設立して代表取締役就任 選手育成やアスリートマネジメント、地域活性化で事業展開


東京五輪男子マラソン6位の大迫傑(Nike)が9月27日、法人「株式会社I(アイ)」を9月15日付で設立し、同法人の代表取締役に就任したことを発表した。

これまで、トラックやマラソンでさまざまな実績を残してきた大迫。その経験で得た知見を「たくさんの人たちに届けたい」と考えていたという。東京五輪でラストランを終え、この思いを持続可能なかたちで実行するために、法人を設立したとしている。社名のIは、「『私』。いまを生きる『あなた自身』」を示すという。

事業概要は主に育成、アスリートマネジメント、地域活性化の3つを掲げている。育成事業では未来のアスリートを育成する大学生対象プログラム「Sugar Elite」や、大迫自身の知見を子供たちに伝える「Sugar Elite KIDs」の開催。アスリートマネジメント事業については、通常のマネジメントに留まらず、大迫の目指すアスリートとしてのあり方の啓発・教育を含めたマネジメントを手掛けるという。地域活性化事業はランニング文化の醸成を通して、地域活性化のコンサルティング、アドバイス等を行う。

広告の下にコンテンツが続きます

その他にも学校やビジネスの現場を対象として教育・研修事業や健康増進事業、メディア事業など、法人の理念を実現するために必要な事業を展開する予定だ。

これらの事業を、「『愛』と『ファーストの精神』を持って取り組む」というのが法人のミッション。そのために、過去の常識にとらわれない本質を見極める「『本質』ファースト」や、自分だけのオンリーワンの価値を見つける「『自分』ファースト」、地元で夢をかなえることを目指す「『地元』ファースト」、それぞれの挑戦の「はじめの一歩」を後押しする「ファーストステップ」を掲げる。

役員は代表取締役(社長)の大迫の他に、取締役には青学大時代に主務として2015年箱根駅伝総合初Vに貢献した高木聖也氏が就任。すでに法人のホームページも立ち上げている。

大迫から社名に込めた思いは次の通り。

「I」は、「私」。いまを生きる「あなた自身」を意味します。
現役中、「常識を超えている」と私の言動を受け取られることしばしばありましたが、私の中では「超常識」な行動をとること自体が目的ではありませんでした。自分の目標をどうやったら達成できるか。辿りつきたいゴールから逆算して、シンプルに最短距離で向かおうとしたことが、結果的にいろいろな受け止め方を生みました。

目標まで最短距離で走るために大切にしたことは、常に「自分を主語に」して、自分の頭で考えるということでした。例えば、指導者や先輩など、誰かが「こうだ」と言ったとしても、それまでの常識がそうだとしても、「自分を主語に」してシンプルに考え抜くと、違う答えが見つかりました。また、靴一足で世界各地を回りましたが、ケニアなどを訪れて感じたことは、モノこそ十分にはないかもしれないけれど、そこに暮らす人たちが幸せそうなのに対して、日本ではモノは溢れているけれど、幸福ではない人が多いということでした。

アスリートが人々を感動させるのは、余計なものを削ぎ落とし、ひたむきに努力しゴールに向かおうとしているからです。私の実体験から、モノや常識に左右されず、「自分を主語に」するだけで、幸福度が上がり、イキイキとした人生を送れるはずです。誤解して頂きたくないのは、自分の人生を豊かにすることは、自己中心的に生きることではありません。自分が幸せだからこそ、周りの人の幸せも大切にできるということです。

自分ファーストで世界を幸せにする。このことを多くの人たちに、愛をもってお伝えしたい。自分の人生の主人公になるお手伝いを通して、世界中に幸せをあふれさせたい。

そんな思いが、社名を「I」とした理由です。

東京五輪男子マラソン6位の大迫傑(Nike)が9月27日、法人「株式会社I(アイ)」を9月15日付で設立し、同法人の代表取締役に就任したことを発表した。 これまで、トラックやマラソンでさまざまな実績を残してきた大迫。その経験で得た知見を「たくさんの人たちに届けたい」と考えていたという。東京五輪でラストランを終え、この思いを持続可能なかたちで実行するために、法人を設立したとしている。社名のIは、「『私』。いまを生きる『あなた自身』」を示すという。 事業概要は主に育成、アスリートマネジメント、地域活性化の3つを掲げている。育成事業では未来のアスリートを育成する大学生対象プログラム「Sugar Elite」や、大迫自身の知見を子供たちに伝える「Sugar Elite KIDs」の開催。アスリートマネジメント事業については、通常のマネジメントに留まらず、大迫の目指すアスリートとしてのあり方の啓発・教育を含めたマネジメントを手掛けるという。地域活性化事業はランニング文化の醸成を通して、地域活性化のコンサルティング、アドバイス等を行う。 その他にも学校やビジネスの現場を対象として教育・研修事業や健康増進事業、メディア事業など、法人の理念を実現するために必要な事業を展開する予定だ。 これらの事業を、「『愛』と『ファーストの精神』を持って取り組む」というのが法人のミッション。そのために、過去の常識にとらわれない本質を見極める「『本質』ファースト」や、自分だけのオンリーワンの価値を見つける「『自分』ファースト」、地元で夢をかなえることを目指す「『地元』ファースト」、それぞれの挑戦の「はじめの一歩」を後押しする「ファーストステップ」を掲げる。 役員は代表取締役(社長)の大迫の他に、取締役には青学大時代に主務として2015年箱根駅伝総合初Vに貢献した高木聖也氏が就任。すでに法人のホームページも立ち上げている。 大迫から社名に込めた思いは次の通り。 「I」は、「私」。いまを生きる「あなた自身」を意味します。 現役中、「常識を超えている」と私の言動を受け取られることしばしばありましたが、私の中では「超常識」な行動をとること自体が目的ではありませんでした。自分の目標をどうやったら達成できるか。辿りつきたいゴールから逆算して、シンプルに最短距離で向かおうとしたことが、結果的にいろいろな受け止め方を生みました。 目標まで最短距離で走るために大切にしたことは、常に「自分を主語に」して、自分の頭で考えるということでした。例えば、指導者や先輩など、誰かが「こうだ」と言ったとしても、それまでの常識がそうだとしても、「自分を主語に」してシンプルに考え抜くと、違う答えが見つかりました。また、靴一足で世界各地を回りましたが、ケニアなどを訪れて感じたことは、モノこそ十分にはないかもしれないけれど、そこに暮らす人たちが幸せそうなのに対して、日本ではモノは溢れているけれど、幸福ではない人が多いということでした。 アスリートが人々を感動させるのは、余計なものを削ぎ落とし、ひたむきに努力しゴールに向かおうとしているからです。私の実体験から、モノや常識に左右されず、「自分を主語に」するだけで、幸福度が上がり、イキイキとした人生を送れるはずです。誤解して頂きたくないのは、自分の人生を豊かにすることは、自己中心的に生きることではありません。自分が幸せだからこそ、周りの人の幸せも大切にできるということです。 自分ファーストで世界を幸せにする。このことを多くの人たちに、愛をもってお伝えしたい。自分の人生の主人公になるお手伝いを通して、世界中に幸せをあふれさせたい。 そんな思いが、社名を「I」とした理由です。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.25

アディダス新シューズ発売イベントに箱根駅伝を沸かせた太田蒼生と平林清澄が登壇!

アディダス ジャパンは11月25日、「ADIDAS EKIDEN DAY」を都内で開き、ゲストトークセッションにGMOインターネットグループで青学大出身の太田蒼生、ロジスティードで國學院大出身の平林清澄が一緒に登壇した。 […]

NEWS 正月の駅伝へ意気込み!GMO・嶋津雄大「勝ち抜いてニューイヤーを」東京国際大・菅野裕二郎「雰囲気良くトレーニングができている」

2025.11.25

正月の駅伝へ意気込み!GMO・嶋津雄大「勝ち抜いてニューイヤーを」東京国際大・菅野裕二郎「雰囲気良くトレーニングができている」

ミズノの新シューズ発表イベントが11月25日に行われ、嶋津雄大(GMOインターネットグループ)、髙久龍(ヤクルト)、東京国際大の菅野裕二郎(4年)と小柴裕士郎(2年)が出席した。 実業団勢はニューイヤー駅伝、東京国際大勢 […]

NEWS 2025年最も輝きを放ったCrystalAthleteは中島佑気ジョセフ!選手、ファン、メディア投票の「GetsurikuAwards2025」発表

2025.11.25

2025年最も輝きを放ったCrystalAthleteは中島佑気ジョセフ!選手、ファン、メディア投票の「GetsurikuAwards2025」発表

月陸Onlineが2022年に創設した「Getsuriku Awards」。選手やファン、メディアからの投票によって、そのシーズンで『最も輝きを放った選手=Crystal Athlete』として表彰しています。 期間内に […]

NEWS 大学女子駅伝2冠へ!城西大の主将・金子陽向「10年間の集大成の走りを」本間香「優勝へ区間賞・区間新を」

2025.11.25

大学女子駅伝2冠へ!城西大の主将・金子陽向「10年間の集大成の走りを」本間香「優勝へ区間賞・区間新を」

ミズノの新シューズ発表イベントが11月25日に行われ、10月の全日本大学女子駅伝で優勝した城西大の主将・金子陽向(4年)と本間香(1年)が参加した。 1区区間新で優勝への流れを作った本間と、アンカーとして1分以上の差を跳 […]

NEWS 日本選手権混成競技は6月6日、7日 木南記念は5月10日開催 2026年競技日程の一部が発表

2025.11.25

日本選手権混成競技は6月6日、7日 木南記念は5月10日開催 2026年競技日程の一部が発表

日本陸連は、ホームページで2026年度の主催競技会日程の一部を発表した。 日本選手権混成競技(岐阜・長良川)は6月6日、7日の両日に開催されることが新たに判明した。日本選手権(愛知・瑞穂)はすでに6月12日~14日に行わ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top